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» 2009年09月10日 17時22分 UPDATE

携帯電話だけじゃない――iidaが創造する新たな“広がり”

「ライフスタイルをデザインする」というコンセプトの元に誕生したKDDIのブランド「iida」。これまでに携帯電話と周辺機器あわせて9モデルを発売してきたが、KDDIはどのような手応えを感じているのか。そして新発表した“秋冬モデル”の狙いとは。

[田中聡,ITmedia]

 2009年4月に誕生した「iida」ブランドからは、「G9」「Art Editions YAYOI KUSAMA」「misora」など、これまでのauケータイとは趣の異なるモデルが登場した。今回は「iida Press Preview 2009 Autumn/Winter」と銘打ち、新たに発表された「PLY」「PRISMOID」は“iidaの秋冬モデル”に位置づけられる。iida発足から約5カ月が経過した今、KDDIが感じた反響とは。そして今回投入する新モデルの狙いとは――。

photo KDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ商品統括本部長 高橋誠氏

 KDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ商品統括本部長の高橋誠氏は「この半年間でiidaは9アイテムを発売した。テレビとWebのクロスメディアを意識してプロモーションし、iida Callingでコンテンツにも力を入れてきた」と振り返った。

 高橋氏はiidaを発足させた背景として「49%のユーザーがデザイン志向であること」を挙げた。そしてiidaを立ち上げてから、「16.6%のユーザーがiidaをきっかけにしてauへの興味が高まった」という調査結果も出ている。「auの新しいイメージや活力をもう1度感じてもらっている」と手応えを感じている。

photophotophoto iidaはこれまでに9アイテムを発売してきた(写真=左)。49%のユーザーが「デザイン」を携帯選びの基準にしているという市場背景がある(写真=中)。iidaが「auへの興味が高まった」「auの新しいイメージや活力をより感じた」きっかけになったというユーザーもいる(写真=右)

 さらに、「Mobile pico projector」や「AC Adapter MIDORI」「AO/SHIRO/MOMO/CHA」「AROMA STRAP」などの“LIFE STYLE PRODUCTS”についても、「51.9%のユーザーが魅力的に感じるというデータもある。どちらとも言えないという回答を含めると、70%以上のユーザーが関心を示している」(高橋氏)とのことで、周辺機器も好調に支持されていることを示した。

 iidaブランドを半年間展開してきた成果として高橋氏は「50%以上のユーザーがiidaを認知している」「iidaプロダクトの周りにたくさんのデザイナーが賛同してくれた」「携帯電話だけにとどまらず、周辺アイテムやデジタルコンテンツにも広がった」という3点を挙げた。「今後もimagination、design、artの3つをもってinnovationを起こしていきたい」(高橋氏)

photophoto 周辺機器の「LIFE STYLE PRODUCTS」には50%以上のユーザーが魅力を感じている(写真=左)。iidaは「innovation」「imagination」「design」「art」の頭文字を取ったもの(写真=右)

 KDDI サービス・プロダクト企画本部長の増田和彦氏は「iidaはライフスタイルを創造するもの。革新的なデザインだけに留まらず、さまざまな要素を持った製品を作っていく」とあらためてiidaのコンセプトを説明した。

photophoto 「iidaとは何か」の4つの考えに基づいて商品開発が行われてきた(写真=左)。iidaブランドは「MOBILE PHONE」「LIFE STYLE PRODUCTS」「DIGITAL CONTENTS」「FUTURE CONCEPTS」「PROMOTION」という4つの要素で構成されている(写真=右)
photo KDDI サービス・プロダクト企画本部長 増田和彦氏

 今回は新たな試みとして、大学生と大学院生を対象としたLIFE STYLE PRODUCTSのコンペ「iida AWARD 2010」や、携帯電話をメディアとしてアート作品を提供する「iida Digital Contents Gallery」を導入。LIFE STYLE PRODUCTSは23製品を投入して拡充を図り、オリジナルの楽曲を作成できるキャンペーン「iida calling 2」も展開する。さらに、ロボットと携帯が融合したコンセプトモデル「Polaris」では、iidaが考える“携帯電話の未来”を示した。

 iidaへの注目はG9やPLY、PRISMOIDなどの携帯電話に集まりがちだが、周辺機器やデジタルコンテンツもiidaの商品群に含まれる。「2年縛りなどで携帯電話の買い控えが進むにつれ、新製品が発売されても興味を示さないユーザーさんが増えている。周辺機器を増やすことでショップへの集客効果を狙いたい」(KDDI)という思惑もあるようだ。

 ただしLIFE STYLE PRODUCTSのうちACアダプターなど一部の商品はau取扱店で販売されるが、そのほかはオンラインショップでのみ販売される。これは「Webをライフスタイルの主なツールに採り入れている人が多いため」(増田氏)だという。「より詳細な情報をWeb展開することで、iidaの新しい取り組みを理解いただけるのではと考えている」

photophotophoto 今回発表したLIFE STYLE PRODUCTSの23製品で起用した新進気鋭のデザイナーたち(写真=左)。LIFE STYLE PRODUCTSのACアダプター(写真=中)とそのほかのアイテム(写真=右)
photophoto 左からフラワーロボティクス 松井龍哉氏、炭本直彦氏、KDDI 高橋氏、深澤直人氏、神原秀夫氏(写真=左)。KDDI高橋氏とLIFE STYLE PRODUCTSを手がけたデザイナーたち

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