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» 2011年04月28日 23時45分 UPDATE

ソフトバンクモバイル、4月28日に基地局の復旧作業が完了

東日本大震災で被害を受けたソフトバンクモバイルの基地局について、同社が実施する作業が完了したことを発表した。

[田中聡,ITmedia]

 ソフトバンクモバイルは4月28日、東日本大震災で被害を受けた基地局の復旧作業について、同社の作業が完了したことを発表した。

 同社の基地局は、震災直後の3月12日の午前中には3786局が影響を受けたが、衛星回線とIP携帯電話基地局の機器を組み合わせた臨時基地局などにより、4月14日に携帯電話サービスのエリアカバーが震災前とほぼ同等の状態に回復した。

 4月14日復旧していなかった残りの203局については以下のとおりに対応し、4月28日には99局の復旧作業が完了した。99局のうち15局は、電力会社などによる復電などの工事待ちの状態となっている。

  • 基地局の建て直し……基地局全体と通信機器の流出などで使用できなくなったが、地盤と土台の安全性が確保されている場所には、同じ場所に新しい基地局を建て直している。
  • 衛星回線……伝送路に障害があり、基地局が機能していない場合は衛星通信用の設備を利用した。
  • 発電機・蓄電池……電力が回復していない地域の基地局に対し、発電機や蓄電池による電力供給を実施。
  • 臨時回線……マイクロエントランスや臨時専用線などを利用して、中継伝送路を復旧させた。

 福島原発の制限エリア内の38局については、原発20km圏外はエリア復旧している。また、津波などの被害が大きく浸水エリアにある36局については、4月26日に廃局の手続きをとっている。今後は街の復興に合わせ、必要な基地局を適宜設置する予定。LTE対応の1.5GHz帯基地局の28局では、現時点では1.5GHz帯に特化した携帯端末がないこともあり、衛星回線への負荷を避けるため、1.5GHz帯の電波発射を行わない。

photo 基地局復旧の推移
photophoto 基地局の建て直し(写真=左)と発電機の利用(写真=右)などで復旧作業にあたった
photophoto 衛星回線を利用して復旧させた基地局(写真=左)と臨時回線(マイクロエントランス)を利用した基地局(写真=右)

 同社は各地での復旧活動の様子についても紹介。岩手県花巻市では、被災地に近い場所にホテルを確保し、岩手チームのベースキャンプとした。早朝に集まって当日のミッションを確認し、各ユニットが数名のチームとなって復旧作業にあたっていた。岩手県上閉伊郡大槌町では、小規模避難所で臨時基地局設置作業を実施した。宮城県石巻市の石巻専修大学では、衛星移動基地局車を設置した。

 宮城県仙台市では、迅速に復旧活動ができるよう、被災地に近い場所にホテルを確保し、宮城・福島チームの拠点を設置した。復旧を行う「技術部門」、被災地に入ったメンバーからの問い合わせを受ける「CS部門」、メンバー向けの情報を整理する「情報システム部門」、メンバーの配置などの管理を行う「受付部門」を組織化して活動。さらに、情報システム本部から参加した社員が、「出発前、現地、帰還後にやること」を簡単に確認できる専用のSNSサイトを4時間で構築し、iPhoneやiPadを使用。IDとパスワードによるセキュリティ機能も備え、作業効率が一気に上がったという。

photophoto 岩手県花巻市(写真=左)と岩手県上閉伊郡大槌町(写真=右)での復旧活動
photophoto 宮城県石巻市(写真=左)と宮城県仙台市(写真=右)での復旧活動

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