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» 2013年03月13日 22時30分 UPDATE

Mobile IT Asia:ATTTアワード発表――タクシー配車アプリ、しゃべってコンシェル、INFOBAR A02などが受賞 (1/2)

自動車に通信技術を融合させた革新的なサービスを選ぶ「ATTTアワード」の受賞者が決定。今回は7つの部門と、最優秀賞、特別賞が設けられ、計14のサービスや製品が選ばれた。選考理由と担当者のコメントを紹介する。

[田中聡,ITmedia]

 第4回 国際自動車通信技術展(ATTT)とMobile IT Asiaの開催に合わせ、モバイル/IT/モビリティの技術を取り入れた優れた商品、サービス、ソリューションを選出する「ATTTアワード」の受賞者が決定。3月13日に表彰式が行われた。

photo ATTTアワードの選考委員長の夏野剛氏

 発表に先立ち、ATTTアワードの選考委員長を務める、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科 特別招聘教授の夏野剛氏が登壇し、アワードに選考する際に重視したポイントを説明した。

 「ATTTアワードを始めた当初、(日本の)通信業界と自動車業界は世界で競争力があったが、いつのまにか通信業界の競争力がなくなってしまった。私もそこから抜け出して良かったと思った」と冒頭から夏野氏らしいコメント。一方で「通信業界のテクノロジーの革新は、スマートフォンを中心として世界的に大きくなってきている。日本という枠にとらわれなければ、非常に面白い状況になってきている」と話し、スマートフォンが車の技術革新に大きな影響を与えていることを強調した。「自動車産業は、従来から組み込み型、オリジナルの技術を積み上げて開発するプロセスにかなり慣れていらっしゃる。そこが日本の自動車産業の競争の源泉だった。今年は自動車技術を中心にして、そこに汎用的なスマートフォンやタブレットをうまく組み込み、最終的にユーザーの利便性を向上させた企業を表彰しよう……という趣旨に広げた」

 今回は「先進安全・環境技術部門」「ビジネスソリューション部門」「UI&UIデザイン部門」「ナビゲーション&クラウドサービス部門」「コンテンツアプリ部門」「プロダクト&ハードウェア部門」「防災ソリューション部門」の7部門に加え、「最優秀賞」と、「特別賞(イノベート チャレンジ賞)」が選ばれた。受賞者と受賞理由、当日出席した担当者のコメントは以下のとおり。

最優秀賞

・最優秀賞 日本交通「日本交通タクシー配車アプリ」

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 タクシーという身近な公共交通とスマートフォンのアプリを組み合わせることで、タクシーをより利用しやすくしたばかりか、新たなユーザー体験の構築とビジネスの拡大を両立した点が素晴らしい。日本交通が、このタクシー配車アプリを年々進化させている点も評価し、最優秀賞に選出した。

 「タクシーは拾うから選ぶ時代に――と言い続けて10年。スマートフォンが普及したときに、これはいけるんじゃないかと思い、自社でアプリを開発した。スマホからタクシーが選べるので、運転手も自分が選ばれるよう頑張る。自分が指名されれば売上が伸びる。頑張る者が報われる仕組みを実現したい」(日本交通担当者)

先進安全・環境技術部門

・優秀賞 スズキ「エネチャージ」

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 ハイブリッド車の燃費が良い理由の1つに、減速エネルギーを電気としてためられる回生ブレーキがある。そこにスズキの技術者が着目し、コストやパッケージなど制約の多い中で商品化にこぎ着けたことを評価した。

 「スズキは軽自動車を中心とした商品を展開しているが、お客様の環境に良く安全な技術を体験していただきたいと思い、開発に取り組んできた。今後もさらなる性能向上に努めたい」(スズキ担当者)


・優秀賞 ダイハツ「スマートアシスト」

 今注目の軽自動車にいち早く衝突回避支援ブレーキ機能を搭載し、その普及速度を象徴するものとして喝采したい。

ビジネスソリューション部門

・優秀賞 ナビタイムジャパン「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」

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 法人市場における動態管理ソリューションの重要性が増す中で、それをすべてクラウドサービスにし、汎用端末のスマートフォン/タブレット向けに安価に提供している点が素晴らしい。コンシューマー向けナビタイムの知見を生かして、UIが使いやすいものになっていることも高く評価した。

 「動態管理ソリューションは、配車計画、動態管理、ナビゲーションを組み合わせたサービス。スマートフォンとPCをご用意いただければ簡単に導入できる。オンラインで100地点の巡回経路検索ができたり、動態管理の画面上で到着予想時刻を表示したり、より“正確に、スピーディに、リアルに”情報を伝えることを強みにしている」(ナビタイムジャパン担当者)

UI&UIデザイン部門

・優秀賞 NTTドコモ「自動車向け音声意図解析技術 ドライブネット+しゃべってコンシェル」

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 自然言語による音声入力UIに注力したことで、認識精度はAppleやGoogleの音声入力サービスをはるかに超え、実用的なレベルで“音声入力カーナビ”を実現している。ドライブネット自体も使いやすく、初心者にもやさしいスマートフォンカーナビである点を高く評価した。

 「ドコモは通信キャリアではあるが、しゃべってコンシェルをカーナビに適用して、ようやくドコモもサービスのレイヤーでこういった存在感を出せるようになってきたかと思う。ここで終わることなく、まだまだ貢献できることはたくさんあると認識している」(NTTドコモ担当者)

ナビゲーション&クラウドサービス部門

・優秀賞 本田技研工業「ディスプレイオーディオ+インターナビポケット」

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 同様のサービスは多数登場しているが、ディスプレイオーディオ+インターナビポケットは、とてもデザイン性が高い点と、グローバル展開が前提であることが評価のポイントだった。

 「今年度は、ディスプレイオーディオとスマートフォンをつなげることにチャレンジしてきた。これからもスピードを持って開発してお客様の期待に応えていきたい」(本田技研工業担当者)


・優秀賞 インクリメントP「MapFan eye」

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 目的地までの徒歩ルートが、カメラに映し出されて空間(AR)に投影され、地図を読むのが苦手な人にも、直感的で分かりやすく案内できることを評価し選出した。

 「これまで、MapFanでさまざまな地図ナビゲーションサービスを展開してきたが、MapFan eyeは、あまり地図になじみのなかった方からもご好評いただいている。少し新しい道が開けたと思っている」(インクリメントP担当者)

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