「au WALLET」はどれだけお得? おサイフケータイや他社のポイントサービスと比較してみたau WALLETの“ここ”が知りたい 第3回(2/2 ページ)

» 2014年06月11日 11時26分 公開
[小林誠ITmedia]
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ポイントサービスとしてはお得?

 ではポイントサービスとしてau WALLET(au WALLET ポイントプログラム)を見た場合はどうだろうか。「使いやすさ」という点では、WALLETポイントから電子マネーをチャージができるので、シームレスで分かりやすい。問題は「どれだけたくさんポイントがたまるか?」という点。各社のポイントサービスと比較してみた。

ポイントサービス比較
au WALLET
ポイントプログラム
ドコモプレミアクラブ Tポイント Suicaポイント 楽天スーパーポイント nanaco
ポイント
WAON
ポイント
Ponta Amazonポイント
主なポイントのため方 au WALLETで買い物、auケータイの利用 iD(DCMX)で買い物、ドコモケータイの利用 買い物など幅広い JR東日本の駅周辺の買い物 楽天市場、楽天Edyで買い物 nanacoで買い物 WAONで買い物 ローソンなどでの買い物 Amaozn.co.jpで買い物
主なポイント付与率 200円1ポイント 1000円5〜100ポイント 100円1ポイント、200円1ポイント 100円1ポイント、200円1ポイント 100円1ポイント、200円1ポイント 100円1ポイント 200円1ポイント 100円1ポイント、200円1ポイント 商品代の0.5〜15%程度
レート 1ポイント1円 1ポイント1円 1ポイント1円 1ポイント1円 1ポイント1円 1ポイント1円 1ポイント1円 1ポイント1円 1ポイント1円
有効期限 4年 最長50カ月 最終利用日から12カ月、Tカードの有効期限が切れた場合 最長24カ月 最終利用日から12カ月 最長24カ月 最長24カ月 最終利用日から12カ月 最終利用日から12カ月
備考 ポイントアップ店あり。コンテンツの会員登録やアプリのインストールでポイントがたまることも 1stステージやプレミア、ゴールドなど6ステージがあり、ポイント付与率、特典が変わる TSUTAYAやファミマ、Yahoo!のほか、7月からソフトバンクポイントがTポイントに切り替わる 駅の自販機でもポイントがたまる 期間限定ポイントもある。シルバー、ダイヤモンドなど4ランクあり優待に差がある コカ・コーラの自販機でポイントがたまる。関東・中部ではペットボトルのリサイクルでもポイントがたまる イオンのお客様わくわくデーでポイント2倍 Loppiで商品の引換券と交換も可能 マーケットプレイスの商品などポイント対象外の場合もある
※レートは便宜上1ポイント1円と表現しているが、利用にはそれ以上の金額(10ポイント10円、100ポイント100円など)が必要な場合がある。

 どのサービスも、まずは「買い物」でポイントをためるのが基本。ただ、ポイント付与率は店舗によって違うことが多く、一概にどこが有利とはいえない。表でも代表的な付与率を示した。楽天スーパーポイントのように、楽天市場での買い物は100円1ポイントだが、楽天Edyでの買い物は200円1ポイントで、買い方によって異なる場合もある。

 コンビニやスーパーの電子マネーのポイントは、よく利用するだけに、近所に店舗があるサービスが有利。Suicaは買い物ができる店があるのは駅周辺になりやすい。地域によって有利なサービスは異なるだろう。

 その点、メジャーなオンラインストアに対応しているポイントサービスは、それだけで全国の人に利用してもらえるので有利だ。TポイントはヤフオクやYahoo!ショッピング、楽天スーパーポイントは楽天市場、AmazonポイントはAmazon.co.jpで使えるなど、利便性が高い。au WALLETはWebMoney加盟店に多くのオンラインストアがあり、AppStoreのように利用者が多いストアも含まれているが、アプリの購入が中心。ほかにはauショッピングモールが大きなオンラインストアだろうが、ネット通販の超メジャー級と比べると見劣りする。

 ドコモプレミアクラブは、ランクによってポイント付与率に差がある。ドコモと契約をし始めたばかりだとメリットが薄いものの、クレジットカードDCMXの所有者や長期契約者にとっては付与率が有利だ。楽天スーパーポイントもランクを付けて、ヘビーユーザーほど離れがたいサービスとなっている。

 au WALLETは年会費不要で、ポイントを増やしたい場合は、ポイントアップ店を利用するのがお得だ。長期契約への優遇はないが、au WALLETはポイントの有効期限が4年と長く、au WALLETを長く使う=auの契約を続ける理由になりそうだ。

買い物以外でもポイントをためられる

 買い物以外のポイントのため方をチェックすると、au WALLETではアプリのダウンロードやデジタルコンテンツへの会員登録、auスマートパスなどの利用でもポイントがたまる。

 一方、流通系のポイントサービスでは来店ポイントを用意しているところもある。nanacoではペットボトルのリサイクルでポイントをためられる。Tポイントのように幅広く提携していると、例えば引越しや人材派遣への登録、武雄市の図書館のカウンター利用といった意外なところでもポイントがたまる。

 今回は取り上げなかったが、「PASMO」ではバスの利用額によっては運賃チケットが提供されるし、JR西日本の「SMART ICOCA」では、対象の電車に乗ると200円1ポイントがたまるなど、交通系ならではのポイント提供はau WALLETでは真似できない。


 au WALLETだけを使ってポイントをためられる機会は限られるが、複数のサービスと併用するなら有力だろう。auユーザーが電子マネーやポイントサービスの見直しを考えているのなら、au WALLETが選択肢に入るのは間違いない。

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