Androidが世界でiPhoneのシェアを侵食──Kantar調べ調査レポート

» 2016年05月13日 12時25分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 英調査会社Kantar Worldpanel ComTechが5月11日(現地時間)に発表した2016年第1四半期(1〜3月)のスマートフォンOSに関する調査報告によると、Androidが欧州の一部、米国、中国都市部でシェアを拡大した。

 kantar 1 米国と中国のOS別シェア(資料:Kantar Worldpanel ComTech)

 Androidのシェアは、米国では前年同期比7.3ポイント増の65.5%、欧州の5カ国(英、仏、独、伊、スペイン)では7.1ポイント増の75.6%、中国都心部では6ポイント増の77%だった。

 欧州5カ国でのAndroidの成長は過去2年間で最も高かったという。この成長は1メーカーによるものではなく、複数のブランドがそれぞれシェアを伸ばしたとしている。

 米国では、発売されたばかりの韓国Samsung Electronicsの「Galaxy S7」が非常に好調で、同四半期の米国での販売モデルランキングの5位にランクインした。

 Kantarは、米Appleが「iPhone SE」でシェアを挽回する可能性があると指摘する。同社の製品としては比較的安価な同端末は、特に中国市場にとって重要だとしている。

 日本では、iOSが前年比11.7ポイント増の56.8%、Androidは0.6ポイント減の51.7%で、iOSが首位になっている。

 kantar 2 日本市場の2015年と2016年の1〜3月期シェア(資料:Kantar Worldpanel ComTech)

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