MSI台湾本社から説明会のために来日したノートブック製品企画部マネージャーのクラーク・ポン氏は、X340シリーズに続く製品予定を明らかにした。そのロードマップによると、X-Slim Seriesの新製品として「X600」シリーズと「X400」シリーズが6月に登場する。
X600シリーズは15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載してインテルの超低電圧版CPU(具体的なプロセッサー・ナンバーは明らかにされていない)とIntel GS45 Expressを採用するほか、外付けのGPUとしてRadeon HD 4330を実装する予定だ。本体サイズは392(幅)×255(奥行き)×12〜24(厚さ)ミリ、重さは2.1キロとされている。
X400は14.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、CPUとチップセットはX600と同じだが、外付けGPUは実装しない。本体サイズは330(幅)×224(奥行き)×6〜23.9(厚さ)ミリ、重さは1.5キロの予定。どちらもHDMI、Bluetooth、無銭LANに対応するほか、X600ではWiMAXと3Gデータ通信もサポートするとMSIのロードマップでは記載されていた。
そのほか、X600とX400からやや遅れて12.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載する「U200」シリーズが登場し、第3四半期からはAMDのYukonプラットフォームを採用する「X610」「X410」「U210」の各シリーズが予定されている。
MSI台湾本社から来日したエンタープライズプラットフォームビジネスユニットセールスマネージャーのソフィア・リン氏は、「AE1900」「AP1900」と液晶一体型PCの「Wind TOP」について説明した。この時期に日本の液晶一体型PC市場へ参入する理由として、リン氏は、液晶パネルの価格下落と、Atomの出現によってコストパフォーマンスに優れた製品を提供できるようになったためと説明、優れた液晶一体型PCが数多くリリースされている日本市場でも、MSIが600ドルから800ドルで製品を投入すれば多くのユーザーに受け入れてもらえるという見通しを示した。
リン氏は今後登場するWind TOPの計画についても言及した。現在、Wind TOPのラインアップとしてAP1900とAE1900が存在するが、タッチパネルを搭載するAEシリーズでは、今後、AE2010とAE2210が登場する予定だ。それぞれ、20型ワイドと21.6型ワイドの液晶ディスプレイを搭載し、大画面のディスプレイでもHDコンテンツを再生できるように、AE2010ではAthlon 2650eとAMD RS780Gの組み合わせが、AR2210ではCore 2 Duo E5400とIntel G45 Expressの組み合わせがそれぞれ採用される。
日本ピーシーサービス代表取締役社長の家喜信行氏は、MSIとともに手がける「パソコン訪問コンシェルジュ」について紹介した。家喜氏によると、製品の購入においてアフターサービスを充実させていないメーカーの製品はユーザーに選択してもらえないと、充実したサポートの必要性をアピールした。
家喜氏によると、現在のサポートサービスでは、ネットワークの接続やインターネットサービス業者との契約といった単純な需要は減少しており、トラブルの原因究明や突発して起こった細かいトラブルの対処など、すぐには解決できない事例が多くなっているという。
また、サポートサービスを利用する主なユーザーは30歳台から40歳台で、働き盛りの年齢層では、平日は仕事で忙しくしていいるため、休日をPCのトラブルに時間を取られるぐらいなら、有料のサポートサービスを利用するという分析を示した。
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