ついに開幕したWorldwide Developers Conference 2009(WWDC 2009)。その基調講演は2時間近くに及ぶ長大な講演となり、Macのハードウェアとソフトウェア、iPhoneのハードウェアとソフトウェアのそれぞれについて多数の発表があった。内容を整理するために、新発表されたものがいつ入手可能になるのか、時系列で紹介していこう。
まず今日から手に入るのが、Webブラウザの「Safari 4.0」と新型「MacBook Pro」シリーズだ。WebブラウザのSafari 4.0は、JavaScriptの実行がInternet Explorerと比べて8倍近くも速いブラウザで、Tiger/Leopardの両Mac OS X版だけでなく、Windows XPとWindows Vistaに向けてもリリースされている。
続いて、本日をもって一新されたMacBook Proシリーズも、すべてのモデルが入手可能となっている。新しいMacBook Proシリーズは、一足早く登場した17インチモデルと同じ交換不可の本体一体型バッテリーを搭載することで、動作時間をこれまでの約5時間から7時間に引き延ばしたほか、従来モデルよりも色域が60パーセントも広がった新型LEDバックライト液晶ディスプレイを採用し、最大メモリ搭載容量も8Gバイトに拡充されているのが共通の特徴だ。
そして、もう1つ注目すべきは、主にデジタルカメラの記憶メディアとして多数の人々が使っているSDメモリーカードをそのまま読み込めるように、SDメモリーカードスロットが標準装備されたことだろう。さらに、これまで「MacBook」の製品ブランドで発売されていた13インチモデルが新たにFireWire 800ポートや新採用のSDメモリーカードスロットを備えたことで、上位機種との機能差がなくなり「13インチMacBook Pro」と改名された(これにより、あまりおおっぴらに売られなくなってしまっていたポリカーボネート素材のMacBook Whiteが、新「MacBook」として、再び大々的に取り扱われるようになった)。
価格も大幅に抑えられ、わずか13万4800円から購入可能になっている。価格と言えば、もう1つ変わったのが「MacBook Air」だ。外観やトラックパッドは従来通りながら、価格は16万8800円にまで抑えられ、やはりこちらも今日から販売されている。
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