「MEDIAS N-04C」の操作キーは、下側のアークラインに沿うように、左からMENU、ホーム、戻るの順に配置されている。このキーの並び順は、Androidスマートフォンでは最も標準的なもの。ただしタッチセンサー式ではなく物理キーなので、ややしっかりと押し込む必要がある。ただ、キーが最下部にあるので、片手で操作しようとすると、テコの要領で上部が起き上がってしまう。慣れれば気にならなくなるが、使い始めは多少バランスの悪さを感じるかもしれない。

キーが最下部にあるため、押したときのホールド感は今ひとつ。ボディが薄いので、握り込むよりも親指とその他の指で挟むように持つ方が、しっくりくるかもしれない(写真=左)。マルチタスク対応のAndroid搭載スマートフォンでは、不要なアプリが起動したままになりがちだが、MEDIASではホームキーの長押しで、現在起動しているアプリが一覧表示され、ここでアプリを簡単に終了できる(写真=右)MEDIASのLEDの色は、通話着信時は水色、メール受信時は黄色、おサイフケータイ利用時は青と、機能ごとに色が決められており、従来ケータイのイルミネーションのように自由に変えることはできない。ただし「spモード」のメール着信時のみ、LEDの色を7色から選べるようになっている。
国内メーカーの多くがスマートフォンに独自UIを採用している中、MEDIASはAndroidの標準UIをほぼそのまま採用。そのため操作性は極めてシンプルだが、一方で、かゆいところに手が届く絶妙なカスタマイズが要所に加えられている。中でも便利なのが、アプリ一覧でのアプリの並べ替えと、ウィジェットの一覧表示&プレビュー機能。インストールしているアプリの数が増えてきたときなどに役立つUIといえる。

検索バーとショートカットが並ぶホーム画面は、標準UIに近い。中央下に電話、ランチャー(アプリ一覧)、ブラウザのアイコンが並び、左右の「…」は、7ページあるホーム画面のどのページを表示しているかを示している(現在は左に3ページ、右に3ページある状態)(写真=左)。ランチャーボタンを長押しすると、7ページあるホーム画面がサムネイル表示される。これが初期状態。派手なオリジナルウィジェットなどがないので、とてもシンプルだ(写真=右)


アプリ一覧では、インストールされているアプリだけでなく、タブを切り替えることでウィジェットも一覧表示できる。ウィジェットをタップすると、プレビューをチェックすることも可能だ(写真=左端、左中)。メニューから「並び換え」を選ぶと、アプリのアイコンが自由に動かせるようになる。ジャンルやよく使う順など、自分の好きなように並べ替えられる(写真=右中、右端)MEDIASは標準の日本語入力ソフトに、日本語変換に定評のある「ATOK」を採用している。QWERTYキーボードのほかテンキー入力では、ケータイと同様に複数回ずつ押す「ケータイ入力」、キーを上下左右にフリックして入力する「フリック入力」、ATOK独自の扇形の「ジェスチャー入力」が選択可能。単語登録や定型文の入力、絵文字や顔文字、記号の入力も簡単にできる。表示される変換候補も的確なので、快適に文字を入力できるだろう。

左下のキーボードボタンからQWERTYキー入力とテンキー入力を切り替えられる。キーボードボタン長押しすると、記号や絵文字を入力できるメニューが表示される。その隣の「あA」と書かれた文字種切り替えボタンを長押しすると、ATOKメニューが表示される(写真=左)。キーボードの長押しで表示されるL字型のパネルから、文字コード入力、定型文入力、絵文字、顔文字、記号入力に簡単にアクセスできる。なお、絵文字はspモードメール以外では選べない(写真=右)

記号入力(写真=左)。「あA」の文字種切り替えボタンの長押しで表示される、ATOKメニューから単語登録が簡単にできる。「ATOKの設定」からは設定メニューを呼び出せる。「英語入力モード」を選ぶと、英語の予測変換が可能になる(写真=中)。ATOKの「設定」→「ソフトウェアキーボード」→「入力方式」で、テンキー入力時にどの入力方式を利用するかを設定できる(写真=右)
最近のスマートフォンでは一般的なフリック入力。50音の頭の文字から上下左右にフリックして入力する(写真=左)。ジェスチャー入力は、ATOK独自の入力方式。フリック入力に似ているが、指を移動する先が上方向に集中していて、下方向で小文字や濁点などの指定ができる。指を1度上下に動かすだけで、文字の選択から小文字や濁点付きへの変換までができるので、慣れれば入力がかなり速くなる(写真=右)
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