NECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS N-04C」は、これまでNECが培ってきた薄型化の技術をスマートフォンに応用したモデル。厚さ7.7ミリは現行のスマートフォンでは世界最薄で、重さ105グラムも「Pocket WiFi S」と並ぶ最軽量クラス。日本向けモデルの特徴でもあるワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイもサポートする。OSはAndroid 2.2だが、今夏にAndroid 2.3へのアップデートを予定している。
ボディが薄いと耐久性が気になるが、側面にアルミフレーム、本体にステンレスと樹脂のハイブリッドフレームを用いることで、丈夫なボディが完成。4インチのディスプレイには、キズに対して優れた剛性を持つCorning Gorillaガラスを搭載している。手に取ると際立って薄く軽いと実感できる。ただ、薄さを最優先したためか、ボディは全体的にスクエアで裏面も角ばっており、手に引っかかるような感触があるのは気になった。


Xperia arcと比較(写真=左)。ボディは全体的に角ばっているため、Xperia arcやGALAXY Sなどと比べると、手にフィットしにくい感もある(写真=中)。側面のアルミフレームと、ステンレス+樹脂のハイブリッドフレームを組み合わせた構造になっている(写真=右)MEDIASは、NECカシオがドコモ向けに投入する初のAndroid端末。シャープや富士通東芝モバイルコミュニケーションズのAndroid端末にはメーカー独自のUI(ユーザーインタフェース)が採用されているが、MEDIASは素のAndroid UIをベースに、細かい部分でカスタマイズを加えたという印象だ。ホーム画面は7ページ用意されており、メニュー画面呼び出し用のアイコンを長押しすると、各ページがサムネイル表示される。ステータス画面にも工夫を施し、上部のアイコンから無線LAN、Bluetooth、GPS、マナーモードなどのオン/オフを切り替えられる。



比較的オーソドックスなホーム画面(写真=左端)。メニュー画面呼び出し用のアイコンを長押しすると、ページがサムネイル表示される(写真=左中)。ステータス画面からWi-FiやBluetoothの設定が可能。左右にスクロールして表示範囲を切り替えられる(写真=右中、右端)メニュー画面は上下にスクロールするタイプで、アプリの並び替えも可能。便利なのがウィジェットの一覧表示。メニュー画面は「アプリケーション」と「ウィジェット」を切り替えて表示でき、一覧からウィジェットのプレビュー表示も可能。そこからホーム画面に追加することもできる。Android 3.0搭載のタブレット端末もウィジェットをプレビュー表示できるが、スマートフォンで可能な機種は珍しい。ウィジェットの内容は、ホーム画面に貼り付けないと確認できないモデルが多いので、便利な仕様だ。
ステータス画面の左端には「Tap search」を採用。このアイコンをタップしてから画面上の文字に触れると、その文字のWeb検索ができる。ブラウザはFlash 10.1にも対応している。



左端のアイコンをタップしてから画面上の文字に触れると、その文字を認識してWeb検索ができる(写真=左端、左中)。細かいところだが、ステータス画面でチェックを入れた通知のみを消去できる(写真=右中)。ブラウザのサブメニュー(写真=右端)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.