F-05Dと共通部分の多いT-01Dだが、T-01Dならではの特長として注目したいのが「指紋センサー」「モバイルレグザエンジン5.0」「レグザリンク」だ。指紋センサーはかつて富士通が開発したWindows Mobile端末「F1100」にも搭載されていたが、ドコモのAndroidスマートフォンに搭載されるのはT-01Dが初めて。ロック解除をする際のパスワードや指パターンなどの代わりに利用できる。指紋センサーはボディ裏側(カメラレンズ近く)にあるので、片手で持ったまま人差し指でスムーズに認証できる。
“REGZA Phone”らしく映像機能にもこだわり、液晶テレビ「レグザ」をベースにしたモバイル端末向けの高画質化技術「モバイルレグザエンジン」は、T-01Dでは最新の5.0を採用した。同エンジンはT-01Cでは3.0、au向け「REGZA Phone IS11T」では4.0が採用されており、着実にバージョンアップしている。5.0ではHDサイズの動画も高画質化が可能になり、より自然な人肌を鮮やかに表現できる3次元カラーマネジメントにも対応。またモバイル質感リアライザーと階調感復元では、より人肌に近い色や、空などグラデーションの帯がギザギザにならない滑らかに表現が可能になる。
レグザリンクでは、DLNAを使って東芝の液晶テレビ「レグザ」や「レグザブルーレイ」のテレビ番組をT-01Dと共有できる。放送中の番組を対応するレコーダーからT-01Dに転送して視聴できるライブ機能は、別の部屋でテレビを見たい、家族が見ているものとは違う番組を見たいといったときに便利。視聴中の番組はT-01Dに15分ずつ録画されるので、一時停止した後に再開する追っかけ再生も可能だ。レグザ(外付けHDD)やレグザブルーレイに録画した番組をT-01Dでストリーミング再生することも可能。放送中の番組視聴には「RZライブ」、録画した番組の視聴には「RZプレーヤー」アプリが必要。詳細は東芝のWebサイト(外部リンク)を参照。
臨場感あふれるサウンドを再生する「Dolby Mobile v3」や、T-01Dで再生中の音楽をFMラジオ経由で他のデバイスから再生できるFMトランスミッターもサポートしている。
カメラは1310万画素CMOSを備え、ソニーの裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」と、富士通の画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」により、美しい写真を高速で撮れる。動画はフルHD(1920×1080ピクセル)までの撮影が可能。撮影時のUIはF-05Dと同様だ。
音楽や写真などを保存する内蔵ストレージの合計容量は511Mバイト、アプリの保存に使えるシステムメモリは1.92Gバイトで、必要十分なメモリを内蔵しているといえる。
このほか、ユーザーの睡眠状態を検知して快適に目覚められるようにする「スッキリ目覚まし」や、身体の歪みを診断する「ビューティーボディクリニック」、周囲の騒音環境や聴力特性に合わせて通話を聞きやすくする機能、歩数&活動量(EX)カウンターを搭載した「からだライフ」、全29辞書を利用できる(一部はダウンロード提供)「富士通モバイル統合辞書+」など、富士通ならではの便利機能もしっかり備えている。
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