シャープ製のAndroidスマートフォン「AQUOS PHONE 104SH」は、Texas Instruments製のデュアルコアCPU「OMAP 4460」(1.5GHz)を搭載する。今回はその動作性能を検証するため、ベンチマークアプリの定番「Quadrant Standard Edition」を使用して、計5回スコアを測定してみた。その結果、最高で3118、最低で2553を記録し、5回とも比較対象に挙げられている「Galaxy Tab」「Galaxy Nexus」「Nexus S」を上回った。実際の操作感も滑らかで、本記事を執筆するため2週間ほど試用しているが特に不満は感じない。最近ではAndroid 2.3を搭載するモデルの動作も安定しているが、それと同等かそれ以上のレベルを実現している印象だ。




「Quadrant Standard Edition」を使用してベンチマークスコアを計測。1回目=2809、2回目=3118、3回目=3091、4回目=2561、5回目=2553を記録。5回の平均は2826.4104SHの内蔵メモリ(ROM)は春モデルの中で最多クラスの16Gバイト。ユーザーは合計13.23Gバイトの容量をアプリの保存などに使用できる。確認時は「アプリ」に53.38Mバイトを費やしており、「空き容量」は12.98Gバイトだった。なお、空き容量は「設定」の「microSDと端末容量」で確認できる。ROMの状態を「システム」欄で確認できるほか、装着しているmicroSDの状況も表示される。使用している量と空き容量が色分けされたバーに表示されるので、ひと目で状況を把握できて便利だ。
104SHは従来のシャープ製Android端末と同様、日本語入力システム(IME)に「iWnn IME - SH edition」を採用している。今春に発売されたモデルの多くが対応し、IME関連のトレンド機能ともいえる「手書き入力」に対応しており、「手書き」ボタンをタップすると、入力欄が開き、指で文字を書くことで言葉を入力できる。
肝心の認識精度は、かなり高い印象だ。ひらがなや数字はもちろん、アルファベットも正確に認識される。また、漢字の認識率も高く、画数が多い漢字も正確に変換された。これまで、手書き入力というと認識精度が低く、実用的とはいいがたいものが大半だったが、本機は十分な実用性を備えている。テンキーやQWERTYキーを使った入力が苦手な人の代用手段になりうる精度といえるだろう。

ボタンを複数回タップする「トグル入力」と上下左右にはらう「フリック」でも入力できる(写真=左)。手書き入力の詳細設定は、キーボードの「手書き」ボタンをタップするか、「設定」→「その他の設定」→「言語と文字入力」→「iWnn IME - SH edition」の順にタップし、「手書き入力の設定」から行える(写真=右)なお、104SHでは文字フォントの設定を変更可能。「モリサワ 新ゴ M」「LC明朝」「SHクリスタルタッチ」「Roboto Regular」の4種類から選択できる。設定の変更は「設定」→「壁紙・画面設定」→「文字フォント切替」の順に進むと行える。
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