月額490円で6万コンテンツが見放題 「UULA」2月14日サービス開始(1/2 ページ)

» 2013年02月13日 22時27分 公開
[園部修,ITmedia]

満を持して2月14日からサービス開始 SmartTVにも対応予定

 エイベックス・エンタテインメントとソフトバンクの合弁会社、UULA(ウーラ)が2月14日、ソフトバンクモバイルのXシリーズをのぞくAndroidスマートフォンとiPhone/iPadを対象にした総合エンターテインメントアプリ「UULA」のサービスを開始する。月額490円で映画やドラマ、アニメといった映像コンテンツからミュージックビデオ、ライブ映像、カラオケなどの音楽コンテンツ、UULAオリジナルのコンテンツなど合わせて6万種以上の映像プログラムを、追加課金なしの“見放題”で提供する。

PhotoPhoto 2012年10月のソフトバンクモバイル2012年冬・2013年春モデル発表会で発表された「UULA」。当初の提供開始予定から約2カ月遅れてのスタートとなった

 UULAは、専用アプリから利用できるエンターテインメントプラットフォーム。いわゆるビデオオンデマンドのような、映画やドラマだけでなく、音楽をベースにしたプロモーションビデオやコラボドラマなど、音楽系コンテンツも同じアプリで楽しめるのが大きな特長となっている。使いやすさに配慮し、ユーザーが過去にチェックしたコンテンツをまとめて連続再生する「プレイリスト」機能や、ユーザーの再生履歴に基づいたお勧めのミュージックビデオを自動的に連続再生する「AUTO PLAY」といった機能を用意。再生中に中断したコンテンツを、続きから再生できる「途中再生機能」や、オフライン環境でも動画が楽しめる「キャッシュ(一時保存)機能」も備えた。

 UULAの概要を説明したエイベックス・エンタテインメント デジタルコンテンツ本部 デジタルコンテンツ宣伝部 第2宣伝ルームの星野拡氏は、UULAが「エイベックス・エンタテインメントとソフトバンク、双方の強みを最大限生かしたサービス」だと胸を張った。

 エイベックスの強みとは、「コンテンツサービス」の部分。UULAは、サービス開始時点で65社以上の契約を集め、映画やドラマ、アニメからミュージックビデオ、プロモーションビデオ、さらにはカラオケまでをカバー。映画だけ、あるいは音楽だけではない、「1つのアプリでいろいろ楽しめる総合エンタメアプリ」を実現した。さらに、UULAで独占配信するオリジナル企画のコンテンツも用意。安野モヨコさん原作の「バッファロー5人娘」の世界観をベースに、蜷川実花さんが監督、倖田來未さんが主演を務めたミュージックビデオ「ピンクスパイダー」や、原田眞人さんが監督し、椎名桔平さんが主演するドラマ「RETURN」などがサービス開始時から視聴できる。「RETURN」の主題歌はm-floが手がけており、ここでもエイベックスらしいコラボレーションを実現した。

 一方ソフトバンクの強みとしては、「通信」「デバイス」「販売」の3点を挙げた。通信は、ソフトバンクが誇る4G/4G LTEの高速なネットワーク、デバイスはiPhone/iPadに加えてAndroidスマートフォン、SoftBank SmartTVなど、幅広いラインアップ、そして販売は全国に展開されているソフトバンクショップを指す。特にソフトバンクショップで、スマートフォンの契約時に入会の勧誘ができる点は大きいといい、店頭で申し込んだ場合は1週間無料でお試し視聴ができるサービスも提供する。また、Androidスマートフォンだけでなく、同様のサービスをiPhoneやiPadといったiOSデバイス向けに提供できたのも、ソフトバンクと組んだからだと星野氏。残念ながらWi-Fi版のiPadやiPad miniには非対応となるが、Wi-Fi+Cellular版でUULAが利用できる。iOSデバイスでは、こうした日本市場向けの映像が見放題になるサービスはまだ多くなく、安価な月額料金と相まってとても競争力がある。

PhotoPhoto 映像系コンテンツとしては、洋画、邦画を多数ラインアップ。さらに海外ドラマ、国内ドラマ、そしてアニメも見放題だ。音楽系コンテンツは、ミュージックビデオ、ライブビデオ、そしてJOYSOUNDの協力によりカラオケも提供する。カラオケコンテンツはターゲットとなるスマートフォンの利用者層に合わせて「数万本」用意しているとのこと
Photo UULA独自の映像と音楽のコラボが楽しめるコンテンツも用意。サービス開始時は「ピンクスパイダー」「RETURN」といった作品を提供する。今後も1カ月に1本以上のペースで順次投入していくという

お勧めを気軽に楽しめる専用アプリ

 アプリはiOS版、Android版とも操作性はほぼ同じ。ホーム画面からお勧めコンテンツに容易にアクセスできるほか、映画や音楽といったカテゴリーごとにコンテンツを探したり、フリーワードで検索したりできる。最初の画面にお勧めコンテンツを集めた「UULA PICK UP」というボタンを大きく配していることからも、気軽に起動してお勧めのコンテンツを好きなだけ楽しんでもらいたいというエイベックス・エンタテインメントの意気込みが感じられる。その下にはランキングに簡単にアクセスできるボタンが用意され、注目度の高いコンテンツに簡単にアクセスできる。

PhotoPhoto 左がAndroid版、右がiOS版の画面。メニューや画面の操作性は統一されている。機能面での差もないという。ホーム画面にはお勧めのコンテンツがずらりと並び、簡単な操作でコンテンツを選ぶだけで手軽に楽しめる

 音楽関連映像や映画を個別に選びたい場合は、画面下部のメニューから選べばいい。「ミュージック」タブではミュージックビデオやライブビデオ、カラオケなどが楽しめる。ここでもお勧めのコンテンツやランキング上位のコンテンツが優先して表示される。「ムービー」タブは予告編などを閲覧しながら視聴するムービーが選べる。もちろんお勧めのコンテンツも適宜美しい画像とともに表示される。

PhotoPhotoPhotoPhoto 「ミュージック」「ムービー」のタブを開くと、ミュージッククリップや映画に絞ってコンテンツが探せる。特定のキーワードでコンテンツを探したければ「探す」タブを利用するといい。ここで検索ができる。「マイリスト」は、チェックしたコンテンツをまとめて確認できる場所。ここのデータを元にしたお勧めコンテンツも表示される

 最初から目的のアーティストやコンテンツがある場合は、検索を利用する。フリーワードで探せるのはもちろん、人気のキーワードも適宜表示されるので、キーワードから話題のコンテンツを見付けることもできる。一番右の「マイリスト」タブは、コンテンツの総裁情報画面で「気になる」「プレイリストへ追加」「キャッシュ」などを選んでチェックしたコンテンツがまとめて表示される。ここのデータを元にして、さらにお勧めのコンテンツを表示したり、ここに集めたものだけを連続再生したりできる。

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