ブックマークアイコンをタップすると、「ブックマーク」「リーディングリスト」「共有リンク」の3つのタブが表示される。
「ブックマーク」の内容に関しては以前とほぼ変わらないが、編集はしやすくなった。削除したいブックマークを左にフリックすると「削除」というアイコンが表示されるので、これをタップするだけでいい。ただし、並び替えは「編集」をタップして、右端の並び替えアイコンをドラッグして行う。
「リーディングリスト」は、iOS専用の“あとで読む”機能。リーディングリストに登録したページは、オフラインでも読めるので便利だ。iOS 6にも搭載されていたが、タブとして独立したことで目につきやすくなった。なお、リーディングリストに登録したページはiPadやMac(OS X Lion以降)でも共有できる。複数のApple製品を併用しているユーザーには有用な機能だろう。
個人的には、長期的に記事をストックしておくための機能ではないと感じている。登録した記事にタグ付けができたり、検索ができたりすればいいが、そういった機能は残念ながらない。記事をストックするのなら、「Evernote」や「Pocket」などの外部サービスを使った方がいいだろう。
「共有リンク」はiOS 7で新たに搭載された機能。「設定」で自分のTwitterアカウントを設定しておけば、自分がフォローしているユーザーのリンク付きのツイートのみを表示してくれる。ひたすら情報を追いたい人には有効な機能だろう。しかし、筆者はあまり利便性を感じないのでほとんど使っていない。非表示にするには、「設定」に登録したTwitterアカウントを削除しよう。
iOS 7には、IDやパスワード、クレジットカード番号を自動入力できる機能がある。ブラウザでのネットショッピングやアカウントが必要なサービスでのログイン時に毎回入力する手間を省けるので便利だ。また、Appleの提供するクラウドサービス「iCloudキーチェーン」を使えば、iOSで保存したこれらのデータをMacなどほかのApple製品でも利用できる。
ただし、パスワードやクレジットカード番号を端末に保存するため、セキュリティに関して不安があるのも事実だ。まずは、必ず端末にパスコードロックをかけておきたい。パスコードロックを設定しておけば、端末内に保存されたIDやパスワード、クレジットカードの情報を見る際にパスコードの入力を求められるようになるので、多少安全性は高まる。ただ、万が一パスコードを知られた場合に備え、自動入力をオフにするのも1つの選択肢といえる。
最終的に「Safariは便利だが、Chromeのブックマークをどうするか」という点に行き着いた。しかし、その解決策もついに見つかった。
まずは、Chromeに「iCloudブックマーク」という拡張機能を追加する。次に、Windowsで「iCloudコントロールパネル」を開き、「ブックマーク」の「オプション…」で「Chrome」を選択。これで、SafariとChromeのデータの同期が完了する。
この解決策を講じて、Safariへの移行は障壁がなくなった。同じような悩みを抱えているユーザーはぜひ試してほしい。
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