iOS 7で「Chrome」を辞めて「Safari」に完全移行しましたiPhone 5sロードテスト 第5回(2/2 ページ)

» 2013年12月11日 20時58分 公開
[今西絢美,ITmedia]
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リーディングリストと共有リストを使いこなす

 ブックマークアイコンをタップすると、「ブックマーク」「リーディングリスト」「共有リンク」の3つのタブが表示される。

 「ブックマーク」の内容に関しては以前とほぼ変わらないが、編集はしやすくなった。削除したいブックマークを左にフリックすると「削除」というアイコンが表示されるので、これをタップするだけでいい。ただし、並び替えは「編集」をタップして、右端の並び替えアイコンをドラッグして行う。

photophoto 本のアイコンをタップするとブックマークが表示される(写真=左)。削除するには、ブックマーク名を左にフリックして「削除」をタップしよう(写真=右)

 「リーディングリスト」は、iOS専用の“あとで読む”機能。リーディングリストに登録したページは、オフラインでも読めるので便利だ。iOS 6にも搭載されていたが、タブとして独立したことで目につきやすくなった。なお、リーディングリストに登録したページはiPadやMac(OS X Lion以降)でも共有できる。複数のApple製品を併用しているユーザーには有用な機能だろう。

photophoto メニュー画面で「リーディングリストに追加」をタップする(写真=左)。オフラインでも記事を読めるのは便利。「未開封のメッセージを表示」をタップすると、未読の記事のみが表示される(写真=右)

 個人的には、長期的に記事をストックしておくための機能ではないと感じている。登録した記事にタグ付けができたり、検索ができたりすればいいが、そういった機能は残念ながらない。記事をストックするのなら、「Evernote」や「Pocket」などの外部サービスを使った方がいいだろう。

 「共有リンク」はiOS 7で新たに搭載された機能。「設定」で自分のTwitterアカウントを設定しておけば、自分がフォローしているユーザーのリンク付きのツイートのみを表示してくれる。ひたすら情報を追いたい人には有効な機能だろう。しかし、筆者はあまり利便性を感じないのでほとんど使っていない。非表示にするには、「設定」に登録したTwitterアカウントを削除しよう。

photo ツイートをタップすると、リンク先のページがSafariで表示される

便利だが不安も残る「パスワードと自動入力」

 iOS 7には、IDやパスワード、クレジットカード番号を自動入力できる機能がある。ブラウザでのネットショッピングやアカウントが必要なサービスでのログイン時に毎回入力する手間を省けるので便利だ。また、Appleの提供するクラウドサービス「iCloudキーチェーン」を使えば、iOSで保存したこれらのデータをMacなどほかのApple製品でも利用できる。

photophoto 利用するには「設定」→「Safari」→「パスワードと自動入力」で、「ユーザー名とパスワード」と「クレジットカード」をオンにする(写真=左)。自動入力対応のWebページでは、初回にこのような画面が表示される(写真=右)
photophoto クレジットカード情報を自動入力するには、あらかじめ「パスワードと自動入力」でカード情報を保存しなければならない(写真=左)。ほかのデバイスで利用するには、「設定」→「iCloud」→「キーチェーン」→「iCloudキーチェーン」をオンにする(写真=右)

 ただし、パスワードやクレジットカード番号を端末に保存するため、セキュリティに関して不安があるのも事実だ。まずは、必ず端末にパスコードロックをかけておきたい。パスコードロックを設定しておけば、端末内に保存されたIDやパスワード、クレジットカードの情報を見る際にパスコードの入力を求められるようになるので、多少安全性は高まる。ただ、万が一パスコードを知られた場合に備え、自動入力をオフにするのも1つの選択肢といえる。

photophoto 「パスワードと自動入力」の「保存されたパスワード」では、パスワードを保存しているサイトの一覧が表示される(写真=右)。パスコードロックをかけている場合、サイトを選択するとパスコードの入力が求められ、ロックが解除されると「ユーザー名」と「パスワード」が伏せ字にされることなく表示される(写真=右)

ブックマークの同期問題を解決

 最終的に「Safariは便利だが、Chromeのブックマークをどうするか」という点に行き着いた。しかし、その解決策もついに見つかった。

 まずは、Chromeに「iCloudブックマーク」という拡張機能を追加する。次に、Windowsで「iCloudコントロールパネル」を開き、「ブックマーク」の「オプション…」で「Chrome」を選択。これで、SafariとChromeのデータの同期が完了する。

 この解決策を講じて、Safariへの移行は障壁がなくなった。同じような悩みを抱えているユーザーはぜひ試してほしい。

photo 2013年9月から、Chrome拡張機能として「iCloudブックマーク」が登場した
photo Windows PCでiCloudコントロールパネルを起動し、「ブックマーク」の「オプション」でChromeを選択。Internet Explorer、Firefoxとの同期にも対応する
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