第42回 写真編集アプリとしても高機能なカメラアプリ「Camera+」荻窪圭のiPhoneカメラ講座(2/2 ページ)

» 2014年01月28日 20時59分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 では面白いので次の写真。もうちょっと凝った補正をしてみよう。

 夕刻の雪の日本庭園。暗い上に雪が青白い。もうちょっと庭園の様子が分かるようにできないものか。

photo 雪が青白く写った夕刻の日本庭園なり
photo 「シーン」で日陰を選び、ちょっと赤みをつけたのちに「ラボ」へと以降。「透明」機能を使う

 「透明」っていうと何がなんだかわからないけど、英語では「Clarity」。「透明」って意味もあるけど、デジタル写真界では「クラリティ」とそのままカタカナにするか、「明瞭度」と略される。写真をクリアにするってニュアンスでとらえてOK。

photo クラリティを強めにかけると、シャドウ部とハイライト部がコントロールされてよりくっきり鮮やかになる。その後に「ソフトフォーカス」をかけてふわっと
photo 「ビネット」を加えて周辺を暗くしてできあがり

 カメラアプリの付属機能にしておくにはもったいないほどの機能でしょ。

 さらにもうひとつ「フィルター」機能も。まあ「ラボ」機能を上手に使えばたいていの表現はできるのだが、「フィルター」を使えばワンタッチでより効果的な補正ができる。フィルタは4ジャンル+有料のが2つ。

photophotophoto 左から「カラー」「レトロ」「スペシャル」それぞれ9個ある
photophoto 「標準」はフィルタ8個(と、フィルタなし)、「ハリウッド」フィルタは別売りなり

 面白いのは、複数のフィルタを重ねがけできること。

photo 3つのフィルタを重ねてみた

 かくして、薄暗い日本庭園はこうなり、

photo
photo

 ホームに止まってた国鉄時代からの115系はこうなったのであった。

photo
photo

 とまあこのようにCamera+は写真編集アプリとしても多機能なのだ。多くのアプリが搭載する傾きや明るさや色の補正に加えて、クラリティまで細かくいじれるのはすばらしい。複数の処理をがんがん重ねていけば、かなり派手な絵も作れるし、逆に渋いモノクロにもできる。

 これだけハイレベルで多彩な編集アプリは少ないので、編集機能だけを目当てに入手してもいいくらいなのだ。おすすめ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月07日 更新
  1. ヨドバシ通販は「高還元率で偽物リスク低い」──コレが“脱Amazon”した人の本音か (2025年12月06日)
  2. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  3. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  4. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  5. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  6. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  7. 楽天モバイルが“2025年内1000万契約”に向けて繰り出した方策とは? (2025年12月06日)
  8. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  9. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  10. Amazonでガジェットを注文したら、日本で使えない“技適なし製品”が届いた 泣き寝入りしかない? (2025年07月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー