「GALAXY NEXUS SC-04D」には通知ランプが搭載されており、不在着信やSMS受信時などに、ディスプレイ下部に丸型のLEDが点滅する。着信中には光らない。このほか、「NoLED」アプリも利用できる。同アプリでは、GALAXY Sシリーズ端末で着信やメール受信などがあった場合に、バックライトが消灯した画面上にアイコンが点滅し、疑似通知ランプとして活用できる。NoLEDは「GALAXY S向け」とされているが、GALAXY NEXUSで試したところ、問題なく使用できた。電話着信、SMS、Gmail、spモードメールなど、連絡手段によって点滅アイコンの色を変えられるので、うまく活用すれば、通常の着信ランプよりも使い勝手はよい。充電中にバッテリー残量(%)が画面上を動きながら点滅するのも便利だ。
Android 4.0の特徴的な機能の1つとして、データ通信量を手動で制限できる設定が追加されている。「設定」の「データ使用」からアクセスでき、1カ月間に使用する通信量を制限できる。グラフのバーを上下にずらすことで制限量を決められる。文字どおり、設定した通信量を超えたら通信できなくする「制限」と、制限はされないがアラートを出す「警告」の基準値を決められる。赤色のバーが制限、オレンジ色のバーが警告だ。
この設定でもう1つ便利なのが、アプリごとの通信量も確認できること。通信量の多いアプリが順にリスト表示されるので、どのアプリがたくさん通信しているかが一目で分かる。アプリをタップして表示される詳細情報では、バックグラウンドでの通信量も確認できるほか、バックグラウンドの通信を無効にすることも可能(Wi-Fi接続時は有効)。パケット定額を利用している場合は気にする必要はないが、バックグラウンドでの通信が多いとバッテリー消費を早めたり、端末の挙動に影響する恐れがあるので、必要のないアプリはオフにしておくのも一考の価値がある。
GALAXY NEXUSは、発売する地域によってLTE対応モデルと非対応モデルが導入される。ドコモ向けGALAXY NEXUSは残念ながら、LTEサービス「Xi」はサポートせず、通信速度は下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbpsに留まる。
NTTドコモに確認したところ、Xiを非対応としたのは「Android 4.0をいち早くお客様にお届けするため」で、「3G通信対応モデルの方が早く開発できると判断した」とのこと。サムスンテレコムジャパンによると、ドコモが発売するGALAXY NEXUSにはLTE用の通信モジュールは備えていない。ドコモのXiスマートフォンは通話が3G回線、データ通信がLTEを利用するが、LTEエリア内にいても通話時には3G回線に切り替わる。こうしたハンドオーバーをはじめ、LTE通信の検証に時間がかかることを考慮したためだと思われる。同時期に発売する他国向けGALAXY NEXUSがLTEに対応する場合、ドコモ向けGALAXY NEXUSが世界最速で発売される可能性もある。
Android 4.0採用のGALAXY NEXUSはMENUキーを搭載していないが、アプリ利用時に「サブメニュー」を呼び出すにはどうすればいいのだろうか。試しにGALAXY NEXUSに「twicca」をインストールして起動したところ、画面下部のナビゲーションバー(戻る/ホーム/マルチタスクキー)の横に、サブメニュー呼び出し用のアイコン(3つの点)が表示され、ここからサブメニューを呼び出せた。一方、GmailやPeopleアプリでは、ナビゲーションバーの上にある操作ボタンの右端、ブラウザやギャラリーアプリでは画面右上にサブメニュー呼び出し用のアイコンがある。このアイコンの位置はアプリによって異なるので、少々戸惑うかもしれない。
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