第29回 スマホで使える電子書籍サービス特集(後編)今すぐ使えるスマホレシピ(1/2 ページ)

» 2013年08月07日 12時00分 公開
[今西絢美,ITmedia]

専用端末でなくても使える「楽天ブックス」「Reader Store」「GALAPAGOS STORE」

 Kindle以外にも数々の電子書籍専用端末が登場しているが、各ストアはスマホやタブレットからでも利用できる。

 「楽天ブックス」は「kobo Touch」とともに登場したサービスで、そのなかに「電子ブック楽天<kobo> イーブックストア」という電子書籍専門のストアが用意されている。iOS、Androidに対応しており、コンテンツはまんべんなくそろっている印象だ。このストアでは楽天スーパーポイントを使ったり貯めたりできるのが特徴。楽天市場を愛用しているユーザーに向いている。

photophoto iOSの場合、アプリはビュワーに特化しており、ブラウザからストアにアクセスする。Androidではアプリから本を探せる(写真=左)。「Reading Life」では、Facebook上の友達とアクティビティをシェアできる(写真=右)
photophoto ブラウザから「電子ブック楽天<kobo> イーブックストア」にアクセスしたところ。ログインには楽天会員のIDを使用する(写真=左)。本を買うだけでポイントが貯まるうえに、貯まっているポイントは500ポイントずつ利用できる(写真=右)
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 ソニーの電子書籍ストア「Reader Store」は電子書籍リーダー「Reader」に対応。さらに、Android搭載端末やPlayStation Vitaでも利用できる。100円につきソニーポイント1ポイントが貯まり、ポイントはソニーストアでの支払いやさまざまな特典に交換できる。

photophoto Reader Storeを利用するには「My Sony ID」の取得が必要。配信されているコンテンツは書籍、ラノベ、コミック、雑誌が中心となる(写真=左)。ソニーの電子書籍はiOSでは利用できない(写真=右)
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 シャープの運営する「GALAPAGOS STORE」は、書籍、コミック、雑誌を配信する総合ストア。全巻パックや青空文庫の配信、雑誌や新聞の定期購読サービスを行っている。登録はブラウザ経由で行う必要があるのでやや面倒だが、高解像度版のコンテンツを多数配信しているのは、ほかのサービスにない魅力といえる。

photophoto 書籍や雑誌、新聞などラインアップは豊富(写真=左)。特に、新聞を定期購読できるのは便利。決まった時間に自動で配信される仕組みもいい(写真=右)写真=右)
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国内最大級の品ぞろえを誇るストア「BookLive!」

 凸版印刷グループの運営する「BookLive!」は、19万冊以上の幅広いジャンルの電子書籍を配信している。購入はブラウザ経由で行い、閲覧は専用アプリ「BookLive!Reader」(無料)を用いる。また、対応OSの種類が多く、iOS、Androidに加え、Windows PC、Windows Phoneでも利用できる。

photophoto 「BookLive!Reader」では本棚を複数作成して、本を整理できるなどのカスタムができる(写真=左)。書籍、マンガ、ラノベ、雑誌を配信している。iOSではブラウザからストアにアクセスする仕様だ(写真=右)

 利用には無料の会員登録が必要で、クレジットカード、携帯電話料金とのまとめて払い、BookLive!が発行するポイントによる支払いを選べる。ポイントには「月額ポイント購入」と「個別ポイント購入」の2種類があり、いずれも定められた料金を支払うことで、実際に支払った金額以上のポイントが付与される。月額コースのほうがさらにポイントの加算率が高い。

photo ポイントのシステムは少しややこしいが、ヘビーユースするのであれば「月額ポイント購入」がお得

 また、三省堂の店頭でも電子書籍が購入できるようになっており、店頭でのレジ決済や、書店でのポイント付与などを受けられるのもBookLive!ならではの取り組みだ。

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紙の書籍も購入できる「Kinoppy」「honto」

 紀伊國屋書店の運営する「Kinoppy」は、マルチデバイス対応の電子書籍ストア。配信されているのは一般書、コミック、ラノベ、写真集で、本の購入・閲覧には専用アプリ「Kinoppy」(無料)を用いる。購入時にポイントが付与され、店頭での購入時に1ポイント1円として利用できる。

photophoto ほかのストアに比べ、真面目な印象のストア。スマホ、PCだけでなく、ソニー Readerにも対応している(写真=左)。iPhoneの場合はApple IDでの購入が可能なので、iPhoneユーザーにとっても敷居は低い(写真=右)
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 「honto」は丸善、淳久堂、文教堂などの店舗とネット通販、電子書籍が連動した総合書店サービス。「電子書籍ストア」ではポイント還元や限定価格など、お得に購入できるタイトルもある。こちらもリアル店舗で利用できるポイントが付与される仕様で、iPhoneの場合はブラウザ経由で購入し、それらの電子書籍は「honto」(無料)アプリで閲覧する。配信されているのは一般書、コミック、ラノベ、写真集、雑誌と幅広い。

photophoto hontoのサイトではネットストア、電子書籍ストア、店舗情報を検索できる。リアル店舗と電子書籍を併用したいユーザーに良さそうだ(写真=左)。購入時にポイントが付与され、このポイントは実店舗で利用できる(写真=右)

 いずれのサービスもリアルの書店が運営に関わっていることもあり、電子書籍だけでなく紙の本を購入できるのが強みだ。また、貯めたポイントを使える店舗数が多いのもうれしい。紙と電子書籍を併用し続けるユーザーには使いやすいストアかもしれない。

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