ドコモおすすめ3機種レビュー(前編)――基本スペックや持ちやすさを比較する最新スマートフォン徹底比較(2013冬-2014春モデル編)(1/3 ページ)

» 2014年01月10日 22時00分 公開
[田中聡,ITmedia]

 携帯各社が冬商戦向けに発表したスマートフォンが出そろった。2013年夏モデルでは“ツートップ”として「Xperia A SO-04E」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)と「GALAXY S 4 SC-04E」(Samsung電子製)を推したNTTドコモは、この冬モデルでは「ARROWS NX F-01F」「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」「Xperia Z1 f SO-02F」を“おすすめ機種”として訴求しており、ほかのスマートフォンよりも比較的安く購入できる。いずれも「ドコモメール」「docomo LIVE UX」といったドコモの最新サービスを網羅しているのはもちろん、プロセッサー、バッテリー、カメラなどスマートフォンとしての基本性能も高い。

 では、これら3機種の中ではどれが買いなのか? 基本スペックから持ちやすさ、バッテリー、カメラまで、さまざまな要素を比較していく。3機種でどれを買おうか迷っている人は購入の参考に、すでに購入済みの人は、自分が持っているスマホの実力を図る参考になれば幸いだ。

photo 左から「ARROWS NX F-01F」「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」「Xperia Z1 f SO-02F」

 あらためて、3機種の概要をおさらいしておこう。

 ARROWS NXは、ディスプレイのRGBに白を追加した「WhiteMagicディスプレイ」を新たに搭載。従来よりも画面の消費電力を最大45%削減したほか、直射日光の下でもはっきりと見ることができる。富士通スマートフォンではおなじみの指紋センサーを継承しており、センサーを押して画面の点灯、なぞってロックの解除ができる。約1310万画素カメラには積層型CMOSセンサーの「Exmor RS for mobile」を採用し、素早くピントを合わせられる「クイックフォーカス」、光量がアップした「インテリジェントフラッシュ」などで快適な撮影をサポートする。

 AQUOS PHONE ZETAは、シャープのスマートフォンやタブレットでおなじみの「IGZO」をディスプレイに採用。ドコモが計測する「実使用時間」は、現時点では最長の約98.9時間を実現している。約1630万画素のカメラにはF1.9のレンズを搭載するほか、画像処理技術を活用した「NightCatch」により、暗い場所でも明るく撮影できる。スマートフォンを持つだけで画面が点灯する「グリップマジック」や、タスクキーからアプリの履歴やミニアプリを画面下部に表示する「クイックランチャー」など、片手操作に配慮した機能も設けた。

 Xperia Z1 fは、ソニーモバイルのフラッグシップ機「Xperia Z1」のカメラや映像技術を、4.3インチの小型ボディに凝縮したスマートフォン。4色のカラーバリエーションを用意したボディには、メタルフレームとガラスパネルを用いて高級感を演出。ソニーがBRAVIAで培ったディスプレイ技術や超解像技術を採用するなど、画質の良さにこだわった。加えて大きく進化したのがカメラ。ソニーのデジタルカメラでもおなじみの「Gレンズ」や独自の画像処理エンジンを搭載することで、暗い場所でも鮮明に撮影できる。

 続いて、基本スペックや対応サービスの有無を見ていこう。以下の表にまとめた。

基本スペック
ARROWS NX F-01F AQUOS PHONE ZETA SH-01F Xperia Z1 f SO-02F
OS Android 4.2 Android 4.2 Android 4.2
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約70×140×10ミリ 約70×141×8.9(最厚部約9.2)ミリ 65×127×9.4ミリ
重さ 約150グラム 約139グラム 約140グラム
プロセッサー Qualcomm MSM8974(2.2GHzクアッドコア) Qualcomm MSM8974(2.2GHzクアッドコア) Qualcomm MSM8974(2.2GHzクアッドコア)
ディスプレイ 約5.0インチフルHD(1080×1920ピクセル)TFT液晶(WhiteMagic) 約5.0インチフルHD(1080×1920ピクセル)TFT液晶(IGZO) 約4.3インチHD(720×1280ピクセル)TFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile)
連続通話時間 3G:約780分、GSM:約780分 3G:約910分GSM:約800分 3G:約580分、GSM:約600分
連続待受時間 LTE:約670時間3G:約850時間GSM:約670時間 LTE:約580時間、3G:約700時間、GSM:約590時間 LTE:約450時間、3G:約500時間、GSM:約410時間
実使用時間 約97.1時間 約98.9時間 約83.6時間
バッテリー容量 3200mAh 3000mAh 2300mAh
メインカメラ 有効約1310万画素CMOS 有効約1630万画素CMOS 有効約2070万画素CMOS
インカメラ 有効約130万画素CMOS 有効約210万画素CMOS 有効約220万画素CMOS
ストレージ 32Gバイト 32Gバイト 16Gバイト
メモリ 2Gバイト 2Gバイト 2Gバイト
外部メモリ microSDXC(最大64Gバイト) microSDXC(最大64Gバイト) microSDXC(最大64Gバイト)
防水 IPX5/IPX8 IPX5/IPX7 IPX5/IPX8
ワンセグ ○(録画可能) ○(録画可能) ○(録画可能)
フルセグ ○(録画不可) ○(録画可能)
NOTTV
おサイフケータイ
NFC
卓上ホルダ
ワイヤレス充電
指紋センサー
LTE通信速度 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps
Wi-Fi IEEE802.11a、b、g、n、ac IEEE802.11a、b、g、n、ac IEEE802.11a、b、g、n、ac
Bluetooth 4.0 4.0 4.0
赤外線通信
Miracast
MHL

 OSは3機種ともAndroid 4.2を搭載する。サイズは、ARROWS NXとAQUOS PHONE ZETAが5インチディスプレイを備えているだけあって、幅は70ミリと太く、片手では手に余るという人も多いだろう。4.3インチのXperia Z1 fの幅は65ミリに抑えられている。一方で重さは約140グラムのXperia Z1 fより約139グラムのAQUOS PHONE ZETAの方が軽い。Xperia Z1 fにアルミフレームやガラスパネルを採用したことが影響していると思われる。5インチクラスでAQUOS PHONE ZETAほど軽いスマホはなく、この軽さは隠れた魅力といえる。

※初出時に3機種のOSをAndroid 4.3としていましたが、正しくはAndroid 4.2です。お詫びして訂正いたします(1/12 23:43)。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年