先週はニッチな需要を満たす電源ユニットの新製品も目立っていた。Shuttleの「PC63」は、自社の「H7シリーズ」に採用している特殊形状の電源ユニットと取り替えられる定格500ワットモデルで、80PLUS BRONZE認証を受けているのが特徴だ。価格は1万5000円弱。
パソコンショップ・アークは「小型マシンは電源ユニットを付属しているものが多いですが、電源が壊れるとイチから自作をやり直さなくてはならないというリスクもあります。そこで、こういう交換用アイテムが登場するというのはうれしいことですね。こうした環境を整えることも、サポートのひとつだと思います」と高く評価していた。
小型マシン向けの汎用電源も注目を集めている。SilverStoneの「SST-ST45SF」は、小型ケースで採用されているSFXサイズに対応した電源ユニットで、こちらも80PLUS BRONZEの認証を取得している。SFXサイズでは大容量な定格450ワットを有しているのも特徴だ。価格は1万円前後。
ソフマップ 秋葉原リユース総合館は「Core i5やPhenom IIが搭載できるmini-ITXマザーが出回っていますが、そうした高性能な小型マシンに最適な電源だと思います。グラフィックスカード用の6/8ピンコネクタもありますし、メインマシン並みの構成にも耐えられるでしょう。もともとSFX電源は選択肢が少なかっただけに、ニッチなアイテムですがロングヒットすると思います」と語る。
上記のように小型電源でも「80PLUS」認証がトレンドとなっているが、一般的なATX電源ではその傾向がさらに顕著だ。クレバリー1号店は「最近は80PLUS GOLD認証を受けた電源が増えたこともあり、品質を気にするユーザーの人気を集めています。そうした高品質電源は定格650ワットクラスでも2万円前後しますが、それでもここにお金をかける人は多い。ただ、まったく気にしないという人は5000円以下で買えるエントリー電源を選ぶので、今は本当に二極化していますね。一昔前は1万円前後の電源が主力でしたけど」と説明してくれた。
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