エンタメ系サービスにも注力し、映画やテレビ番組をダウンロードできる「Video Unlimited」、初代プレイステーションのゲームを楽しめる「PlayStation Certified」対応機向け「PlayStation Store」、ソニーのオンラインブックストア「Reader Store」、写真や動画をオンラインで共有できる「Personal Space」を利用できる。
PlayStation Storeでは初代プレイステーションのゲームが順次配信されていく予定。価格は「1000〜2000円ほどになる見通し」(説明員)。Sony Tabletには「みんなのGOLF2」と「Pinball Heros」がプリインストールされており、フルに遊べる。
Reader Storeでは、現在ソニーの電子書籍端末「Sony Reader」向けに配信されている、約2万7000冊の書籍やコミックなどのモノクロコンテンツに加え、カラー対応となった200冊以上の雑誌を購入できる。さらに、ユーザーの購入履歴や検索履歴などから、オススメの本を紹介する機能も実装した。同一アカウントであれば、Sony Readerと電子書籍コンテンツは共有したいところだが、現在は(前向きに)検討している段階だという。プリインストールされている「Reader」アプリには、「現在読んでいる本」や「最近追加した本」が表示され、ダウンロードした本はここから読める。Sony Tablet Pでは端末を縦向きにして書籍を開くと見開き表示になり、本を開いたような状態で読書ができる(ただし縦組み表示には対応していない)。Reader Storeのサービス開始は10月以降を予定している。また、Reader Storeを他のAndroid端末向けに提供することも「検討している」という。
Sony Tablet Sでは、別売のクレードルにSony Tablet Sをセットするとネットフォトフレームが自動で立ち上がる(充電時に立ち上がる機能は変更可能)。このネットフォトフレームで表示されるのは、ソニーの写真共有サービス「Life-X」にアップロードした写真と、ソニーのデジタル一眼カメラ「α」のコミュニティーサイト「αcafe」にアップロードされた他ユーザーの写真。αcafeの写真は、ジャンルごとに人気の高い写真を表示し、適時新しい写真が更新される。人気の指標は、αcafeに投稿された写真に付けられる「bravo!(ブラボー)」の数で判断される。「端末の写真だけだと飽きてしまって使わなくなりがちだが、αcafeで人気の写真を表示することで、飽きずに使ってもらえるのでは」と説明員は話していた。Picasa、Flickr、mixi、フォト蔵とLife-Xを連携させることで、これらのサービスにアップされた写真も表示できる(Facebookにアップした写真は残念ながら非対応)。
DLNAもサポートしており、対応機器と写真、動画、音楽コンテンツを共有できる。テレビなどと接続後、コンテンツをフリックするだけで他の機器に表示、再生できる(著作権保護されたコンテンツは再生できない)。フリック操作で再生するには、写真はギャラリー、動画はビデオプレーヤー、音楽はミュージックプレーヤーを経由する必要がある。シャープの「スマートファミリンク」と似たインタフェースだが、Sony TabletではBRAVIAなどソニー以外のDLNA対応機器でもフリック再生できるのが違いだ。
Sony Tablet Sでは、赤外線通信を利用したリモコン操作も可能。テレビやDVD、Blu-ray Discレコーダーなど、「国内の95%の機器はカバーしている」(説明員)とのこと。なお、Sony Tablet SはIrDAには対応していないので、他のケータイやスマートフォンと赤外線通信でデータを送受信することはできない。
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