映像機能からUI、カメラまで――「REGZA Phone T-01C」の実力を検証する(2/2 ページ)

» 2011年01月19日 09時04分 公開
[南謙治,ITmedia]
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“REGZA Phone”ならではの映像機能

 東芝の液晶テレビブランド「REGZA」の名前を冠しているだけあり、映像機能が充実しているのも特徴の1つだ。

 ワンセグは320×240または320×180ピクセル/毎秒15フレームで、2006年に開始された当時の携帯電話で表示できるものと同じ仕様だ。T-01Cのディスプレイは480×854ピクセルあるので、そのまま表示すると粗い映像になってしまう。そこで、「モバイルレグザエンジン3.0」を使い、解像度とフレーム数を、16:9映像の場合は854×480ピクセル/毎秒30フレーム、4:3映像の場合は640×480ピクセル/毎秒30フレームに向上させている。

 このモバイルレグザエンジンは、液晶テレビREGZAに使われている高解像度技術「レグザエンジン」のノウハウが生かされている。デジタル放送は毎秒60フレームの画像で放送されているが、前後のフレームから動きを予測して、その間のフレームを生成している。これで毎秒120フレームや240フレームまで向上させてちらつきをなくしている。また、DVDや地上デジタル放送など低い解像度の映像を、液晶テレビの1920×1080ピクセルまでアップコンバートしている。このノウハウが盛り込まれているのだ。

 実際に映像を見ると、粗さがあまり気にならず、T-01Cの画面解像度を生かした映像となっていると感じた。ワンセグは録画も可能。さらに、YouTubeを高画質に再生することもできる。DLNA対応機器との間で、無線LAN経由で写真や動画が転送できる「DiXiMサーバー」「DiXiM Player」機能も持っている。

photophoto ワンセグの画面。元の映像は解像度が低いが、映っている画像を見ると鮮明だ(写真=左)。これはYouTubeの動画を表示したところ(写真=右)
photophoto チャンネルを変えるだけでなく、番組表も表示可能。録画もできる(写真=左)。ワンセグの起動中にメニューキーから「設定」を選ぶと、字幕表示、音声の切り替えなどのほか、映像をなめらかに表示する機能が設定できる(写真=右)
photophoto カバーを外すと、アンテナがどのように格納されているかが分かる(写真=左)。卓上ホルダを使うと見やすい(写真=右)

多彩な撮影機能を備える約1220万画素カメラ

photo 裏面に約1220万画素のカメラを搭載している

 パナソニック モバイルコミュニケーションズやソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ、カシオ計算機などからは、デジタルカメラのブランド名を冠した携帯電話が登場している。東芝は、シャープ同様、デジタルカメラを発売しておらず、実質的に携帯電話がデジタルカメラとなっているが、T-01Cは他メーカーのコンパクトデジタルカメラに迫る性能を発揮している。約1220万画素という高い解像度を持つだけでなく、顔検出フォーカス、自動追跡フォーカス、手ブレ補正など、通常のデジタルカメラでもおなじみの機能を搭載している。

 実際に撮影してみると、4000×3000ピクセルの解像度では保存に多少時間がかかるものの、画質は十分。ただし、ケータイのカメラに多いが、ダイナミックレンジが通常のデジタルカメラほど広くない感じだ。これは、撮像素子のサイズが影響しているのだろう。また、ビルを撮っている写真を見るとゆがみも少ないことが分かる。小さなレンズで高解像度の写真を撮影しているが、精度は高い。さすが約1200万画素の写真だけのことはあり、単なるスナップ写真以上の撮影にも十分といえる。

photophoto ビルを撮影。全体的にあまりゆがみがないことが分かる(写真=左)。こちらは花壇。標準の設定で撮影してみたが、少し色が薄いように感じる(写真=右)
photo フォーカスは顔検出や自動追跡、シャッターは笑顔検出、撮影は美顔補正やパノラマ撮影などを用意

小技の効いた便利機能

 Android 2.1を備えているので、Google マップやGmailといったGoogleの主要なサービスはもちろん利用できる。T-01Cには、この他にも小技の効いた便利機能が多く搭載されている。

  • 「スターメモ」でちょっと記録

 ちょっとしたメモ書きに便利なのが「スターメモ」だ。手書きでメモを残せるだけでなく、気になったサイト画面を記録しておいたり、声を記録しておいたりと、付せんのように扱える。

photophoto サイトの閲覧中にメニューキーからスターメモに登録(写真=左)。ホーム画面上に表示されるので再びサイトを見るときに楽だ(写真=右)
  • フリック入力も可能な「ATOK」

 変換精度が高い日本語入力システム「ATOK」を搭載。同音異義語が多い日本語でも、例えば「夏は暑い」「本が厚い」「お茶が熱い」という具合に、「あつい」を内容に応じて正しく変換してくれるので入力がスムーズだ。

 文字入力ではQWERTY方式のほか、従来のケータイと同じテンキー方式に対応しているのはもちろん、フリック入力、ジェスチャー入力(フラワー入力)も可能だ。フリック入力やジェスチャー入力は慣れると早く打てる。

photophoto spモードメールが使え、もちろん絵文字にも対応。デコメも問題なく使える(写真=左)。文字のアイコンを押して、描かれている文字の方向に指をスライドさせると入力できるジェスチャー入力(フラワー入力)(写真=右)
  • 「UkiUkiView」で他ユーザーと情報を共有

 訪れた場所の情報を地図に貼り付けて他のユーザーと共有できる「UkiUkiView」。表情のあるアイコンが貼り付けられていて、現在地の近くでお勧めのスポットがすぐに分かる。ホットペッパーのクーポンとも連動しているので、食事前に使ってみるといいだろう。

photophoto 周辺のお勧めスポットなどが投稿されている(写真=左)。ホットペッパーとも連携しているのでお店も充実している(写真=右)

 T-01CはOSがAndroid 2.1であるのが気になるが、今春にAndroid 2.2へバージョンアップされる予定で、さらに高速に動作することが期待される。おサイフケータイや赤外線通信を利用できるのはもちろん、美しい映像を見られるモバイルレグザエンジンと防水性能は、T-01Cならではの魅力。サービスと機能のどちらも重視する人にお勧めできる1台だ。

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