GALAXY TabのFOMAカードスロットは側面部にあり、電源が入っている状態でも抜き差しが可能だ。電源が入っている状態でFOMAカードを抜くと端末が再起動する。GALAXY TabはFOMAカードがない状態でも正常に起動し、携帯電話回線による通信以外の機能は通常どおり利用できる。Wi-Fiが有効になっていれば、Webページ閲覧やAndroidマーケットからのアプリダウンロードなど通信が必要な機能も使えるので、料金を抑えたいユーザーがFOMAカードを抜いて運用するのも十分実用的だろう。
GALAXY Tabが搭載するOSのバージョンはAndroid 2.2(Froyo)だ(2011年2月3日時点)。バージョンやビルド番号は「設定」アプリの「端末情報」から確認できる。参考までにX06HT(Android 2.2アップデート済み)と比較すると、カーネル(主要なOS機能を担う核となるコンポーネント)のバージョンが微妙に違うなど、同じAndroid 2.2とはいえ、端末メーカーによって微妙な調整が加えられていることが伺える。
日本で販売される携帯電話端末には、総務省の「特定無線設備の技術基準適合証明等」のマーク(いわゆる「技適マーク」)が、バッテリー収納部分や端末裏面に印刷されることが多いが、GALAXY Tabの外装には技適マークが印刷されていない。これは2010年4月28日に導入された「技適マークの電磁的表示」に対応したもので、「設定」アプリの「端末情報」→「認証」を選択することで、画面上に電磁的に技適マークを表示できる。同時にアメリカFCCの認証情報、ヨーロッパ(EU)のCEマークも表示され、GALAXY Tabが日米欧の認証を取得していることが示される。
全5回にわたってGALAXY Tabのレビューを行ってきた印象として、本来タブレット向けではないAndroid 2.2をベースに、スマートフォンとタブレットの中間的な操作性をうまくまとめた端末と感じた。Androidスマートフォンのつもりで操作しても違和感はなく、またタブレット独特の大画面を生かした使い方もブラウザや電子書籍でうまく提案されていた。タブレットに最適化されたAndroidの次期バージョン3.0を搭載した機器が間もなく登場する見込みだが、GALAXY Tabも十分実用的と感じている。大きさも手頃でiPadのような圧迫感もなく、日々持ち歩くことも現実的と感じた。
4月30日までは「HAPPY Tab キャンペーン」でGALAXY Tabが割安に購入できるので、今までタブレットに興味のなかった人にもぜひ一度GALAXY Tabを手に取ってみてほしい。
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