スマートフォンではもちろん、ケータイをあわせても世界最高クラスとなる1610万画素、さらに撮像素子にCCDを採用したカメラを搭載する「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH」。CCDはシャープがフィーチャーフォンで積極的に展開してきたものだが、レンズの構造から搭載するにはそれなりの厚さが必要になる。フィーチャーフォン同様、2つ折りの007SHだからこそ実装できた機能といえる。

側面にはシャッターキーを用意。画面を反転して開いた状態=ビュワーポジションにして、シャッターを長押しすると、カメラを選択する画面が表示される(写真=左)。画面を閉じた状態でシャッターキーを長押しするとLEDライトが発光して懐中電灯代わりにもなる(写真=右)CCDに加えて、他のシャープ製端末と同じく画像処理エンジンに「ProPix」を採用。高画質なのはもちろん、一般的にCCDはCMOSに比べて感度が高く、暗い場面でも写真にノイズが乗りにくいといわれるだけあり、ISO感度は最大ISO12800まで対応している。また接写にも対応するほか、デジタルズームも可能。16Mサイズでも約5倍まで拡大して撮影できる。


ISO感度は100〜12800に対応。周囲の明るさに合わせて最適な感度設定で撮影できるオートは、〜800、〜3200、〜12800の3段階に設定可能(写真=左)。最大撮影サイズは静止画が4608×3456ピクセル。動画はHD画質の1280×720ピクセルで撮影できる(写真=中)。動く被写体を追いかけるコンティニュアスAFやチェイスフォーカスをはじめ、多彩なオートフォーカスモードを搭載(写真=右)
CCDならではのくっきり鮮やかな描画が可能。細部までしっかり写し込んでいるのは、さずがに1600万画素。拡大すると、花の中にいる蟻の足まではっきり写っている(写真=左)。やや暗めの室内で撮影しても画像が荒れず、フェイクのりんごのツヤがきっちり再現されている(写真=右)ほかにも、個人検出や笑顔フォーカスシャッター、ブログに簡単投稿できる機能など、多彩な機能が搭載されている点は、シャープ製フィーチャーフォン搭載のカメラと同じだ。画質、ホワイトバランス、補正、フォーカス、シャッターなど、設定可能な項目が多すぎてかえって戸惑うかもしれないが、よく使う機能や設定を優先的に大きく表示するTapFlowメニューが用意されているので、頻繁に使う設定は簡単に呼び出せる。

TapFlowメニューでは利用履歴から学習し、よく使う機能ほど大きなアイコンで表示される。頻繁に使う設定を簡単に呼び出せるのがうれしい(写真=左)。TapFlowメニューに表示されない機能も、「All Menu」から一覧表示させることが可能だ(写真=右)007SHには通常のカメラのほかにも、ユニークな撮影モードが数多く搭載されている。一眼レフカメラで撮影したような、背景をぼかしたニュアンスのある写真が撮れる「一眼レフ風カメラ」や、多彩なシーンを自動認識して撮影できる「おまかせオートカメラ」のほか、「ミニチュアライズカメラ」「魚眼カメラ」「連写カメラ」など、いろいろ試してみたくなる充実の撮影モードを備える。

風景をまるでミニチュア模型のように撮影できる、「ミニチュアライズカメラ」で撮影。位置調整可能な上下のぼけ具合もほど良く、ミニチュア感が出ている(写真=左)。「魚眼カメラ」で撮影。CCDはゆがみが少ないという特徴も持つが、あえて被写体を大きく円形にゆがめた面白い写真が撮れる。人物と一緒に周りの景色を多く写し込みたいときなどに使ってみると楽しい(写真=右)
「モシモカメラ 3D」(写真=左)は、さまざまなアニメーションをファインダー画面にリアルタイムで合成表示できる機能。被写体の動きに合わせて、アニメーションも動く。動画、静止画の両方に対応。「ゴルフスイングビデオカメラ」(写真=右)は、スイングを撮影してフォームをチェックできる機能。スイングの軌跡を確認できる
たくさんの撮影モードからユニークな撮影が可能(写真=左)。ほかにも、名刺や書類、バーコードなどを読み取る「読取カメラ」、レシートを撮影してそのまま家計簿が付けられる「撮る家計簿Photoマネー」など、カメラを使った便利なアプリがプリインストールされている(右)本機は3.4インチの3D対応液晶を搭載し、3Dコンテンツが楽しめる仕様になっているが、3D写真の撮影も可能。最近では「AQUOS PHONE 006SH」など3D写真用に2眼レンズを搭載したモデルも登場しているが、本機に採用されているのは、「GALAPAGOS 003SH」や「GALAPAGOS 005SH」と同様、シャッターを押した後にカメラを右にスライドして再度シャッターを切り、2枚の写真を合成して視差を作り出す方式の3D写真だ。カメラモードを「3D写真撮影」に切り替えれば撮影できる。
「3D写真撮影」ではこのようなガイダンスが表示されるので、指示に従ってシャッターを切り、そのままカメラを右にスライドさせると、自動的にもう1枚の写真が撮影される。被写体が動くとブレてしまい、3D表示したときにうまく飛び出さないので、静物の撮影がオススメだ007SHにはAndroid標準のギャラリーとは別に、3D対応の「ピクチャー」が用意されている。撮影した写真や動画はギャラリーのほか、このピクチャーでも閲覧・管理できる。人物別やイベント別、撮影した場所別に写真を整理できるほか、静止画の3D変換や動画の3D再生もできる。このピクチャーにも、カメラ同じくTapFlow UIが採用されている。このほか、写真や動画に位置情報が付加される設定にしておけば、地図上に表示することも可能だ。


撮影した写真や動画をまとめて管理することが可能。フォルダを選択すると、中のデータが一覧表示される(写真=左)。写真から人物の顔を名前をつけて登録すると、人物別のフォルダを作成できる。フォルダ間の移動はタッチ操作によるドラッグ&ドロップでOK(写真=中)。イベントでは撮影日ごとに写真を分類して表示。自分でイベント名を登録するほか、カレンダーに登録されているイベントと連動させることもできる(写真=右)
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動画で見るスマートフォン――「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH」
ソフトバンク、「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH」を6月17日に発売
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