「Xperia NX SO-02D」はスマートフォンということもあり、電話機能の使い勝手も気になるところ。Xperia arcの「電話」アプリはNXでは「ダイヤル」という名称に変更されており、ここからアドレス帳の参照や電話の発信などができる。arcでは電話、通話履歴、連絡先、お気に入りの4項目から電話機能を利用できるが、NXでは連絡先、ダイヤル、お気に入りの3項目に減っている。これは、最初に表示されるダイヤル画面(テンキー)に通話履歴(発着信履歴)も表示されるため。画面上部に通話履歴、下部にダイヤル用のテンキーと分割されている。ダイヤルアプリを起動してすぐに(ワンタッチで)通話履歴を見られるのは便利。よく連絡を取る人へ、よりスムーズに発信できるだろう。
通話履歴にない人に発信する場合はアドレス帳を参照するのが普通だが、Xperia NXにはダイヤル用のテンキーからデータを検索できる機能が追加されている。検索できるのは電話番号と、アドレス帳に登録したフリガナ。電話番号は番号を打ち込むごとに、該当の番号が絞られていく。フリガナは五十音の母音が「あ」の音、つまり「あかさたなはまやらわ」から検索する。例えば佐藤さんを探すときは「さたあ(数字だと345)」と入力する。日本語入力システム「T9」入力の要領と同じだ。自宅や会社の番号や親しい人を除き、電話番号を覚えているケースは少ないと思われるので、実際に活躍することが多いのはフリガナ検索だろう。テンキーにはかなも割り振られているので、文字を入力する感覚で調べられる。
アドレス帳は従来のXperiaシリーズと同じく縦スクロール型で、右端の五十音やアルファベットをなぞると高速でスクロールする。よく電話をかける人などを登録しておける「お気に入り」も用意されている。
Xperia NXのホームアプリには、ソニー・エリクソン独自のものに加え、ドコモが提供している「docomo Palette UI」が用意されており、初回起動時にどちらのホームアプリを設定するか選べる。ホームアプリは「設定」→「Sony Ericsson」→「優先アプリ設定」から変更できる。ソニエリ独自のホームアプリは、Xperia arc(最新バージョン)のUIを継承しているが、解像度の向上に伴い、アプリ一覧の表示アプリ数(1画面あたり)は、arcの4×4から5×4に増加している。また、アプリアイコンのグラフィックやウィジェットの一部が変更されている。詳細はこちらの写真記事も参照。
試作機で確認したプリインストールアプリの数は57個。Xperia arcのプリインストールアプリ(発売時)の48個よりも増えている。「Timescape」「ミュージック」「TrackID」「FMラジオ」「LiveWare Manager」などソニエリの独自アプリのほか、「spモードメール」「iチャネル」「マチキャラ」「エリアメール」「dマーケット」「声の宅急便」などドコモ提供のアプリも多く用意されている。
Xperia NXの通知バーには相変わらずWi-Fiやマナーモードなどの設定ができるパネルがなく寂しいが、こうした設定を行える「ツール」ウィジェットは用意されている。このウィジェットからはWi-Fi、Bluetooth、バックライト、データ通信、マナーモード、GPS、自動同期、機内モード、ローミングのオン/オフを切り替えられる。ただ、テザリングと画面回転の設定ができるパネルはない。これらのパネルは一括のほか、1つずつ個別に設定することも可能だ。一括設定をしてもウィジェット自体は小さく表示されるので、ホーム画面のスペースはそれほど圧迫されない。ウィジェットをタップするとパネル全体が拡大表示され、個別に設定できる。
細かいところでは、「時計」アプリの機能が拡張されている。おなじみのアラームのほかに、世界時計、ストップウォッチ、タイマーが追加された。iPhoneやシャープのAndroid端末でもおなじみの構成だ。「天気ウィジェット」はグラフィックがさらに豊かになり、現在/明日以降の天気が精細なアニメーションで表示される。
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