電源キーを押して最初に表示されるロック解除画面は、文字どおりディスプレイのロックを解除するためのものだ。「Xperia NX SO-02D」ではこの画面のUI(ユーザーインタフェース)が改良されており、ロックを解除せずに起動できるショートカットを設置できるようになった。ロック解除画面で右方向へフリックすると、ショートカット用の画面に切り替わる。ここには最大4つのアプリを設置できる。「設定」→「画面設定」→「ロック画面設定」→「アプリケーションショートカット」にアクセスし、任意のアプリを選べばよい。ロック解除パターンやパスワードを有効にしている場合、ショートカット起動前にパターンやパスワードの入力が求められるので、セキュリティ面も安心だ。
また、ロック解除画面で左方向へフリックすると、音楽再生できる操作パネルが表示される(つまりロック解除画面には3ページが用意されている)。Xperia NXを音楽プレーヤーとして使う際に重宝するだろう。
このほか、Xperia NXではロック解除画面とホーム画面で個別に壁紙を設定できるようになった。先述した「ロック画面」設定の「壁紙」から、ロック解除画面のみに適用する壁紙を変更できる。
ロック解除画面に不在着信やFacebookのお知らせなどが通知されるのは、従来のXperiaシリーズでもおなじみだが、Xperia NXでは通知をフリックして、直接アプリを起動できるようになった。例えば不在着信の通知をフリックすると、通話履歴の画面に切り替わる。これはiOS 5のUIに似ている。ちなみに、iOS 5で不在着信通知をフリックするとそのまま電話がかかるが、Xperia NXでは電話はかからず、通話履歴の表示のみとなる。
アドレス帳に登録した人から不在着信があった場合は、その名前がロック解除画面に表示される。SMSを受信すると、(アドレス帳に登録した)名前とメッセージが、同じ人から2通以上のSMSを受信すると、名前とメッセージ件数が表示される。なお、ロック解除画面に個人名などのプライバシー情報を表示させない設定も用意されている。「ロック画面」設定で「プライバシー」のチェックを外せばよい。チェックを外した後に不在着信があると、ロック解除画面には「不在着信:1件」と表示される。通知されるのは不在着信、新着spモードメール、新着メッセージ(SMS)、新着Eメール、カレンダーの予定、Facebookのお知らせ。これらの項目別に通知そのものをオフにすることも可能だ。
SNSなどの情報を一括で見られるソニー・エリクソンの独自アプリ「Timescape」は、Xperia NXでも健在だが、ウィジェットが変更されている。Xperia NXでは新規投稿する「Timescapeシェア」、更新情報を閲覧する「Timescapeフィード」、最近/指定した友達の更新情報を閲覧する「Timescapeフレンド」という3つのウィジェットが用意されている。Timescapeフィードは、従来のXperiaシリーズのTimescapeウィジェットに相当するもの。Timescapeアプリを起動、手動で更新、SNSへ投稿などができる。
従来のTimescapeウィジェットは、重なったパネルを上下にパラパラとめくれるグラフィカルなものだったが、Xperia NXではウィジェットの表示内容(タイムライン)を上下にスクロールするだけの簡易的な表示に変更されている。こちらの方が確かに見やすいが、見た目のインパクトは弱まった印象だ。Timescapeフレンドウィジェットでは、最近投稿した友達、または「フォロー」から指定した友達の更新状況をチェックできる。投稿数がアイコンの右上に表示される。なお、Timescapeフレンドの「フォロー」1件あたりに登録できるのは、「1つのSNSの1ユーザー(アカウント)」。例えばAさんのTwitterとFacebookの更新情報を1件分として登録するといったことはできない。
Timescapeアプリの使い勝手は従来のXperiaシリーズと同様。Xperia NXの初期状態ではFacebook、Foursquare、Twitter、mixiが登録されている。このほか、Android マーケットからTimescape用のプラグインアプリを追加することも可能だ。プラグインアプリをインストールすることで、カメラで撮った写真、ミュージックプレーヤーで再生した音楽などもTimescape上に表示される。
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