前回の記事(「見た目は旧式、中身はCoolな新型Mac miniをチェックした」)では、フルモデルチェンジした新型Mac miniの概要とMac OS X Leopardでのパフォーマンスをチェックした。今回は新型Mac mini(MB464J/A)にWindows XP Home Edition(SP3)をクリーンインストールしてベンチマークテストを行った。
従来モデルと同様、Windows用のドライバはパッケージに付属する「Mac OS X Install DVD」に入っており、Windows導入後にBoot Campフォルダ内のSetup.exeを起動するだけで一通りの環境ができあがる。ここでは新型Mac miniの上位モデル(MB464J/A)にWindows XPをインストールしたが、導入はスムーズに行えた。まずはベンチマークテストの前に、Windows XP環境下でのシステムプロパティやデバイスマネージャ画面などを確認していこう。
見た目は旧式、中身はCoolな新型Mac miniをチェックした
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採用されているCPUはCore 2 Duo P7350で、45ナノメートルプロセスルールのPenrynコア(開発コード名)、FSBは1066MHz、2.0GHz駆動で3Mバイトの2次キャッシュを備えている。TDP(熱設計消費電力)が25ワットと、Core 2 Duo Tシリーズより10ワット低い省電力版のCPUであるのが分かる。搭載メモリは2Gバイト(1Gバイト×2)で、評価機にはMicron製のDDR3 SDRAM(PC3-8500)が装着されていた。
インテルのチップセットを改め、NVIDIAのチップセットを導入したのも見逃せない。新型Mac miniに採用されたGeForce 9400M(NVIDIAではGeForce 9400M G)は、アップルとNVIDIAが協力して開発したというグラフィックス機能統合型チップセットで、GeForce 9100M Gの上位版となる。これまでのIntel 945GT Expressの2チップ構成(ノースブリッジとサウスブリッジ)から1チップになり、実装面積が少なくてすむようになった。
Mac環境と同じように、標準添付のMini-DVI→DVIアダプタと新型MacBookシリーズと共用可能な別売のMini DisplayPortアダプタを利用することで、デュアルディスプレイ出力が行えるのも変わりない。
次のページでは、各種ベンチマークテストの結果を見ていこう。
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