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» 2009年07月15日 11時00分 公開

元麻布春男のWatchTower:完成が近づいてきたWindows 7に残されたナゾ (2/2)

[元麻布春男,ITmedia]
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発売が近づいているWindows 7だが、細かな点では不明な部分も

 以上が「アップグレード」として提供されるメディアやパッケージの概要だが、まだハッキリしていない点もある。例えば、アップグレード版のインストール時に、アップグレード対象OS(旧OS)をどのようにチェックするか、ということだ。Windows Vistaのアップグレード版の評判が悪かった理由の1つは、対象となるOSのメディア(CD-ROM)を持っているだけではインストールができず、HDDに対象OSがインストールされていなければならなかった。今回、この点についてはまだ明らかにされていない。

 ただ、分かっているのは、アップグレードインストールできるのはWindows Vistaに対してのみ、ということだ。つまり、現在使用しているシステムの設定やデータをそのまま受け継ぐ形で上書きインストールできるのは、Windows VistaからWindows 7へのアップグレードのみとなる。Windows XPからWindows 7へはクリーンインストールとなり、HDDはフォーマットされる。要するにWindows XPユーザーは、アップグレード版を購入できるけれど、アップグレードインストールはできない。

 これを考えると、Windows XPのアップグレード版のように、インストール中にCD-ROMやDVD-ROMのメディアをチェックする、という方式でもよいのではないかという気がする。そうでないと、途中でインストールを中止した場合(あるいは停止してしまった場合)、直後にフォーマットすることを承知でもう1度Windows XPをインストールするという、何ともやるせないことになってしまう。


 マイクロソフトはすでに10月22日の全世界発売を目指し、7月中にOSのコードを完成させるとしている。それに先立つ7月8日、米MicrosoftはWindows 7を担当するWindows and Windows Live Engineering Groupのトップにスティーブン・シノフスキー(Steven Sinofsky)氏を任命する人事を行った。同事業部は、2008年7月にケビン・ジョンソン(Kevin Johnson)氏が辞任した時点で、同氏がトップを務めていたPlatforms and Service Divisionを、Online Service GroupとWindows and Windows Live Engineering Groupの2つに分割する形で組織されたもの。ただしトップは空席で、スティーブン・シノフスキー氏とジョン・デバーン(Jon DeVaan)氏がバイスプレジデントとして率いてきた。シノフスキー氏の昇格が「Windows 7のコード完成、ごくろうさん」という意味ではないらしいが、開発作業がヤマを越えたのは明らかだ。パッケージ構成が決まり、価格が決まり、開発部門の体制固めも済み、いよいよ発売が近づきつつある。

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