6万円台からスタートのCULVノートPC「Inspiron 13z」を試す:薄型で2スピンドル(2/2 ページ)

» 2009年12月22日 16時30分 公開
[王深紅(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2       

4セルと8セルのバッテリーを選択可能

13.3型ワイドの光沢液晶ディスプレイを搭載する。上部に130万画素のWebカメラを内蔵している

 液晶ディスプレイは1366×768ドット表示に対応した13.3型ワイドで、BTOメニューで変更できない。低反射処理は施されているものの、光沢タイプなため映り込みが目立つ。また、左右の視野角はまずまずだが上下方向が狭く、液晶ディスプレイが約130度までしか開かないので、ヒザの上で利用する場合は気になる場合があるかもしれない。

 キーボードは、横19ミリ×縦18ミリピッチの横長タイプだが、実際のキーサイズは横18×縦17ミリあり、キートップのサイズは15×15ミリの正方形になっている。隣接するキートップとキートップの間が約4ミリ空いており、ミスタイプを防ぐ工夫が見られる。Enterキーの右側にHomeやEnd、PageUpやPageDownキーがあるのはいただけないが、Enterキーとはかなり離れているのが救いだ。なお、ワンタッチボタンは用意されず、Fnキーと数字キーの併用で無線LANのオン/オフ、音楽ファイル/DVD-Videoの再生や停止などが操作可能だ。

キーボードはBTOで英字タイプにも変更できる。スペースバーの長さは73.5ミリ、パームレストも75ミリとゆとりがある
2ボタンのシンプルなタッチパッドを備える
液晶ディスプレイが背面に回り込むタイプのため、液晶ディスプレイは130度程度しか開かない

 ワイドタイプのタッチパッドは、サイズが横80×縦45ミリあり、パームレスト面から一段くぼんでいるので目視しなくても位置を把握できる。マルチジェスチャーには非対応だが、シナプティクス製のドライバが導入済みで、上下/左右のスクロールや四隅のコーナータップが割り当てられる。

タッチパッドにはシナプティクス製のドライバが導入されている

 ACアダプタはInspiron 11zやVostro V13などと同じスリムタイプで、サイズは65(幅)×126(奥行き)×16(高さ)ミリ、2ピンの電源ケーブル込みの重量は約335グラムと小型ではないものの持ち運びはそれほど苦労しない。バッテリー駆動時間は標準の4セルで最大5時間9分、大容量の8セルで最大11時間23分となっている。ちなみに、8セルバッテリー装着時は底面と背面にバッテリーが出っ張る形になり、携帯性はやや落ちる。

2基のメモリスロットは底面から簡単にアクセスできるが、HDDはキーボード下からもアクセスできない(写真=左)。標準の4セルバッテリー(14.8ボルト 37ワットアワー)とACアダプタを並べたところ(写真=右)

CULVノートPCとしては高いパフォーマンスを発揮

評価機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面

 最後に、Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)のCPUと4Gバイト(2Gバイト×2)のメモリ、250GバイトのHDD(5400rpm/Seagate ST9250315AS)、GeForce G105MのGPUという構成でベンチマークテストを実施した。

 評価機はCore 2 DuoのCPUと外部GPUを内蔵するだけあって、低価格なCULV版Celeron SU2300(1.2GHz)搭載のモデルよりワンランク上の性能を備えているのが分かる。さすがにCore 2 Duo SP9300(2.26GHz)とGeForce G105Mを搭載したHP Pavilion Notebook PC dm3i ハイパフォーマンスモデルにはかなわないが、CPUにAthlon Neo X2 L335(1.6GHz)を搭載したCongoプラットフォーム採用のHP Pavilion Notebook PC dm3aは大きく上回るスコアを獲得している。グラフィックスの性能も過度な期待は禁物だが、チップセット内蔵のグラフィックスに比べれば性能は著しく向上しており、ライトな3Dゲームなら十分に対応できるだろう。

 続いて、バッテリーの駆動時間を海人氏作のBBench 1.01で計測した。IEEE802.11gの無線LANでWeb巡回(60秒間隔/10サイト)、10秒間隔でのキーストローク、液晶ディスプレイの輝度は最高、電源プランはバランスの設定で実行したところ、標準の4セルバッテリー(14.8ボルト 37ワットアワー)は2時間28分で終了し、電源プランを省電力にすると3時間まで延びた。液晶ディスプレイの輝度を下げればさらに時間を延長できるが、ほぼNetbookクラスに近い成績で、CULVノートPCとしては物足りないところだ。持ち運んでの利用が多いなら、オプションの8セルバッテリーは必須といえるだろう。

 一方、システムに高い負荷をかけても手の触れる部分で40度を超える部分はなく(左右のパームレストで若干の温度差はあったが)、ファンの風切り音も気にならず、一般的なオフィスなら環境音にまぎれる程度だった。

PCMark Vantageのテスト結果
PCMark05のテスト結果。Inspiron 13zは64ビット版OSのためPCMarksが計測できない
3DMark Vantage(Entry)のテスト結果

3DMark06のテスト結果(写真=左)と、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のテスト結果(写真=右)

 PCベンダー各社から新モデルが登場し、激戦を極めるCULVノートPCの中で、Inspiron 13zはボディサイズがやや大柄で重量も1.8キロ近くあるものの、厚さは17.2〜26.4ミリと薄型だ。そして何より、いざとなれば持ち運べる13.3型ワイドの2スピンドルPCという魅力を備えている。

 価格も、シングルコアCPUのCore 2 Solo SU3500(1.4GHz)を搭載した「ベーシックパッケージ」なら6万9980円と7万円台を切っており、買い得感は高い。しかし、本機のポテンシャルをフルに生かすのであれば、Core 2 Duo SU9400搭載の「Inspiron 13z プレミアムパッケージ」(8万9980円)をベースにして、GPUをチップセット内蔵からGeForce G105Mに変更した10万480円での構成がお勧めだ。定期的にキャンペーンが開催されているので、随時デルのWebサイトをチェックして、お得な1台を手に入れてほしい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  9. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  10. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー