16.5ミリの極薄アルミボディを採用した「Vostro V13」は買いか!?5万円台から購入可能(1/2 ページ)

» 2009年12月11日 11時11分 公開
[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]

SOHO向けにもCULVノートPCが登場

新モデルの「Vostro V13」

 デルのSOHO/スモールビジネス向けブランド「Vostro」シリーズに、新モデルが加わった。12月10日から発売が開始された「Vostro V13」は、厚さ16.5ミリの薄型ボディと13.3型ワイド液晶ディスプレイを装備した低価格ノートPCだ。いわゆるCULV版CPUを採用することで最小構成時なら5万3980円から購入可能と低価格でありながら、アルミボディを備えて見た目にもこだわっている。英字キーボード採用モデルを入手できたので、まずはそのスリムボディをチェックしよう。なお、今回のモデルは試作機のため、実際の製品とは細かい部分で異なる可能性がある。


スリムなボディデザインは初代Adamo風

 Vostro V13のボディデザインは、同社の「初代Adamo」をほうふつとさせるもので、非常にスリムだ。ボディサイズは330(幅)×230(奥行き)×16.5〜19.7ミリ、重量は1スピンドルで約1.59キロと軽くはないが、無駄な突起物もなくバッグへ収納しやすい。

 底面と液晶ディスプレイ天面にアルミニウムを採用したおかげで、傷が付きにくく剛性感は高い。ただ薄型ボディゆえ、両側面に端子類は用意されず、右側面にSDHC対応SDメモリーカードスロット/メモリースティック/MMC対応のメモリカードスロットとExpressCardスロット(/34対応)が並ぶだけだ。前面にはヘッドフォンとマイク、背面にギガビット対応の有線LANと2基のUSB 2.0(うち1基はeSATA/USB兼用)、アナログRGB、DC入力、排気口が並ぶ。必要最低限といえる構成だが、SOHO向けの低価格モデルであること考えれば十分な仕様だろう。ちなみに、SDメモリーカードを装着しても、カードは出っ張らない。

ボディデザインは写真の初代「Adamo」に近い
Vostro V13は天面と底面でアルミニウムを採用する
液晶ディスプレイ天面中央にロゴが埋め込まれている

前面左側に電源と充電用LEDが、右側にヘッドフォンとマイク端子がある(写真=左)。背面はギガビット対応の有線LAN、2基のUSB 2.0(うち1基はeSATA/USB兼用)、アナログRGB、DC入力、排気口が並ぶ(写真=右)

左側面には端子類がない(写真=左)。厚さ20ミリを切るスリムボディが目を引く。右側面にはExpressCardスロット(/34対応)とメモリカードスロットが用意される(写真=右)

非光沢の13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載

液晶の明るさは8段階に切り替えられる。ラッチレスで開閉が可能だ

 LEDバックライトを採用した液晶ディスプレイは13.3型ワイドの非光沢タイプで、画面解像度は1366×768ドットだ。液晶ディスプレイ上部に130万画素のWebカメラを内蔵しており、解像度と合わせてBTOでパネルの種類やWebカメラの有無を変更することはできない。

 主要キーで19ミリピッチを確保したキーボードは、日本語と英字キーボードから選べる(差額は0円)。キーストロークは実測値で2ミリほどあり、約74ミリある幅広のパームレストと相まって、入力作業は比較的快適に行える。キーサイズは18ミリの正方形だが、キートップ部分は15ミリ×15ミリと小さくなっているので隣接するキーを誤って入力する心配はない。Enterキーの右側にHomeやEnd、PageUpやPageDownキーが並んでいるのはいただけないが、Enterキーとの間隔が6ミリほどあるため、慣れればミスタイプは減るだろう。英字キーボードなのでスペースバーは93ミリと長いが、日本語キーボードではキー配列を含めてどのようになるのか気になるところだ。

 タッチパッドは80(横)×43(縦)ミリとワイドで、パームレストからくぼんだ位置にあるのでミスタッチの可能性も少ない。シナプティクス製のドライバが導入済みで、上下/左右のスクロールに加え、ピンチズームやサークルスクロールといったジェスチャー操作にも対応する。細かいところだが、スピーカーはモノラルでパームレスト左側に位置している。

試作機が採用していた英字キーボード。19ミリピッチで入力環境にはゆとりがある。無線LANの電源スイッチはFn+F7キーだ
シナプティクス製のドライバがインストールされており、ピンチズームをサポートしている
上下/左右方向のスクロールに加え、サークルスクロールにも対応する

 次のページでは、本体のスペックやBTOメニューについて細かく見ていく。

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