前述したUSBポートの間隔の狭さは、以前愛用していたVAIO type T(VGN-TZ90NS 以下、旧VAIO T)でも感じていた。USB接続型のデータ通信端末など、幅がやや広めの機器を接続すると、もう一方のポートが使いにくくなる。
改めてノギスで計測すると、新VAIO Tは旧VAIO Tより、コンマ数ミリ間隔が狭かった。旧VAIO TではD21HW+もう1つを“強引”になら接続でき、使いにくいなぁ程度で済んだが、新VAIO Tはもはや無理。差はほんのコンマ数ミリだが、新VAIO Tは「使えるか否か」の境界を越えてしまった。
そのようなわけで、データ通信端末+マウス、マウス+USBメモリ……など新VAIO Tで、USB機器をやや2つ以上接続する機会があるなら、USB延長ケーブルや小型のUSB増設ハブなどをあらかじめバッグに忍ばせておきたいところ。筆者は、モバイルデータ通信を使用する頻度が高いので、今回導入した新VAIO Tについては、最初からVAIOオーナーメードモデルでFOMA HIGH SPEED対応モジュールを内蔵しておけばよかったと少し後悔していたりもする。
ちなみに、データ通信環境としてはイー・モバイル「Pocket WiFi」や、NECアクセステクニカ「AtermWM3300R」など、3G/モバイルWiMAX通信を無線LANで共有できる小型ルータなどを活用するのもよいかもしれない。
ところで、VAIOの2010年PC春モデルが登場したが、「VAIO T」シリーズについては2009年秋冬モデルが継続販売となる。これは残念なのか、幸いなのか。気分的には“まだまだ現行モデル”なので、実はほっとしている。
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