きさま見ているなッ!――iPhone/Androidで自宅のNASを遠隔操作簡単NAS活用術

» 2010年12月22日 17時50分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

家の中だけではもったいない!――“外”から利用できるTurboNASの機能は?

 前回(「忘れないで。QNAPはあなたのそばにいる」)は、主に自宅やオフィス内のローカル環境でQNAPを活用する方法について述べた。それでは外部、つまりインターネットを経由してデジタル資産を活用するにはどんな方法があるだろうか。

 まず、ファイルサーバとして利用している自宅のTurboNASに外部からPCでアクセスする場合は、「Web File Manager」を使うのが簡単だ。Web File Managerは、ブラウザから利用できるファイルマネージャで、デフォルトではHTTPのポート8080、あるいはHTTPSの443を使用する。インターネット経由の場合は、通信が暗号化されるHTTPSを使うべきだが、カジュアル攻撃を避けるためにもポート番号は変更しておいたほうがいいだろう。そのほか、前述したWebDAVやFTP、FTPS、SFTPも利用可能だ。

Web File Managerはシステム管理>全般設定で指定したシステムポートを使用する。初期状態ではHTTP8080あるいはHTTPS443だ。デフォルトでは自己証明書を使用しているため警告が表示される(画面=左)。システム管理>セキュリティではIPフィルタリングが設定できる。また、各プロトコルごとに指定時間内に指定回数認証に失敗した場合、通信を遮断する機能がある(画面=右)

 メディアサーバとして外部から利用したいのであればローカル環境同様、さまざまな選択肢がある。その核となるのがマルチメディアステーション2だ。マルチメディアステーション2はブラウザベースでメディアを網羅的に扱えるメディア管理機能だが、Android端末やiPhone/iPad用に、専用アプリの「QMobile」が無償でリリースされている。ただし、Android端末用のQMobileは開発途上の感があり、フォルダが文字化けするなどの症状が発生することがあるようだ。

「QMobile for iPhone」と「QMobile for Android」の画面

QMobile for Androidではフォルダの前に記号がついてしまい、その下のファイルが見られない

QMobile for iPhoneでは問題なく閲覧できた。Android版の早急な対応が望まれる

 そのほか、iTunesサーバが利用しているプロトコル「DAAP」をサポートしたプレーヤーを使えば、インターネット経由でTurboNAS上の音楽ファイルを再生することもできる。ただし、最低限でもパスワードの設定をしておかないと、不特定多数のユーザーが無制限にアクセスできてしまい、著作権違反に問われる危険性があるので気をつけてほしい。

DAAP Media Playerは、iTunesのプロトコル「DAAP」に対応したネットワークメディアプレーヤーだ。QNAPにも対応していることが明記されている(画面=左)。これでTurboNAS上の膨大な音楽ファイルがどこからでも再生可能になる(画面=右)

スマートフォンからいつでも呼び出せる母艦として、可能性は無限大

 TurboNASにはパッケージマネージャ「QPKG」が搭載されているが、QPKGから別のマネージャである「ipkg」をインストールできる。非常に多くのツールを用意するipkgを活用すれば、ネットワーク環境はより充実する。

 例えば、ローカルファイアウォールとして利用できる「iptables」。自宅のNASを外部からアクセス可能にする、ということにセキュリティ上の不安を感じる場合には、ポートノッキングやcronなどによる動的なファイアウォール設定変更など、工夫次第で安全かつ便利な環境を構築可能だ。

 また、初期状態で導入済みのSSHを用いてポートフォワーディングさせる、VPN接続を実現するOpenVPNを導入するなど可能性は幅広い。24時間稼働するサーバということを考えれば、TurboNASにインターネットからの「窓口」という役割を与え、より便利なユビキタス環境を構築するための土台にする、というのも取り組みがいのあるテーマだ。特にスマートフォンが普及した今では、TurboNASを含む自宅環境との相互補完によって、かなり面白いことができそうだ。

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