「3歩先を行くユーザーに」――“最強NAS”の「QNAP」がアキバでイベント「QNAP感謝祭」

» 2010年12月13日 18時00分 公開
[ITmedia]
12月11日のカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店

 12月11日、アキバのパーツ街に位置するカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店で、QNAPの一般ユーザーイベント「QNAP感謝祭」が開催された。主催はQNAPの国内代理店であるユニスターとユニティ。高性能NASで知られるQNAP「TurboNAS」シリーズの新モデルが一堂に会したイベントで、2度実施されたTurboNASの活用テクニックを紹介するプレゼンテーション時は、立ち見の客が入り口まで続くほどの盛況ぶりだった。

 ユニティ技術部の野崎氏によるプレゼンテーションでは、現行製品の紹介に始まり、最新ファームウェア3.3の強化点、TurboNASユーザーから頻繁に聞かれる質問と忘れがちな設定ポイント、そして先日発売された「NMP-1000P」の紹介などが行われた。

多数のユーザーが詰めかけた

 野崎氏は、法人向けに販売されている「TS-X59 Pro+」シリーズの特徴としてデュアルコアAtom(D525)の採用を挙げ、「複数のサービスを立ち上げていても余裕があるので、ヘビーな使い方をする個人ユーザーにもオススメです」と語る一方で、シングルコアの「TS-X39 Pro+」シリーズは「ファイルサーバとして使うなら(Sambaは)シングルスレッドなのでそれほど差がでません。クロックは1.86GHzと同じなので、ファイルサーバ用途にはこちらを選ぶといいでしょう」と、これからTurboNASシリーズの購入を検討しているユーザーに向けた製品選びのポイントを解説した。

 続けて、個人向けの「TS-X19 P+」シリーズについては、「シングルドライブのTS-119は、ファンレスだったことで知られていますが、今回のTS-119 P+はクロックが上がり、排熱処理の関係からファンレスではなくなりました。とはいえ、変わらず静音性は高いです」とアピール。また、「QNAPは高性能だけど価格が高い、という印象がありますが、より価格を抑えたTS-X10シリーズは日本からのリクエストでラインアップに加わったものです」と語り、「とりあえず試したみたい人には1ベイモデルのTS-110がオススメです」とプッシュしていた(関連記事:はじめてのNASに――手ごろな価格で手に入る「TS-110」を使う)。

ユニティ技術部の野崎氏(写真=左)。現行製品の紹介と製品選びのポイントを解説(写真=中央/右)

 一方、最新ファームウェア3.3.0の目玉機能としては、ブラウザベースのメディアプレーヤー「マルチメディアステーション2」が取り上げられ、これを使って外出先から動画/音楽などのメディアファイルを再生する、友人にアクセス権を与えてメディアファイルを共有する、といった使い方が紹介された。また、iPhoneアプリの「QMobile」を導入し、(あらかじめ対応形式へトランスコードしておく必要はあるが)iPhone/iPad側でTurboNASに保存した動画コンテンツを再生する機能も改めて披露された。「そのまま動画を(iPhoneなどへ)落としておく機能もあるので、出先にダウンロードしておけばストレスなく楽しめます」(野崎氏)。

ファームウェア3.3.0では、マルチメディアステーションがバージョンアップし、ブラウザベース「マルチメディアステーション2」になった。QMobileと連携してiPhone/iPadからマルチメディアファイルを参照することもできる(写真=中央/右)

ISOイメージをTurboNASでマウントし、共有フォルダとして公開すれば、光学ドライブを持たない社内のノートPCでも、USB外付けドライブを使うことなくソフトウェアのインストールや設定の複製などが簡単に行える(写真=左)。ファームウェア3.3以降はシステムの移行に対応。試しに購入したシングルドライブモデルから複数ベイモデルへ簡単に移し替えられる(写真=中央)。そのほかの追加機能(写真=右)

 また、すでにTurboNASを使っているユーザーを対象として、「QMobileを利用するときはWebサーバを有効にしたうえでBonjour(サーバ自動検出を行うため)を有効にする」「ネットワークリサイクルbin(ゴミ箱機能)やアクセスログはデフォルトで無効になっているので容量に余裕があるなら有効にしておくべき」といった細かい設定方法のポイントが語られた。このほか、ネットワークメディアプレーヤーの新モデル「NMP-1000P」については、Sigma Designs「SMP8643」を採用し、メモリ容量を512Mバイトに強化したことに加えて、「リッピングの質問にはお答えできませんが」と笑いを取りつつ、Blu-ray Discイメージ(BD ISO)のネットワーク再生に対応した点を紹介した。

 野崎氏はまとめとして「QNAPは国内のB社やI社に比べて確かに高価だとは思いますが、特にマルチメディア関係の機能で遊びがいがあります。QNAPが元々産業用ボードのメーカーだったこともあって品質も非常に高いですし、頻繁なファームウェアアップデートで問題の修正や機能強化が図られていく点もポイントです。普通のNASに満足できない、3歩先を行く人にオススメしたい」とアピールした。なお、近日中に公開予定というファームウェア3.4では主にバックアップ機能が強化されるほか、2Tバイトを超える容量のHDDに対応することも明かしている。

QNAPの日本担当、ディエゴ氏(DiegoPerissinotto)

 ちなみにリナックスカフェ秋葉原店で実施されるQNAPイベントは、昨年12月に行われた「QNAP FORUM IN AKIBA」からほぼ1年ぶり。来日していたQNAPの日本担当であるディエゴ氏(DiegoPerissinotto)は、イベントへ訪れた熱心なユーザーを眺めながら、「日本にQNAPのファンがたくさんいてくれてうれしい。私たちの製品はヨーロッパ市場がメインターゲットですが、一方でアジア地域の中では日本が最も成長しています。だから日本のユーザーがNASに何を求めているのか、どんな機能が欲しいのか知りたい。Webフォーラムに参加して、あるいは代理店のユニスターにEメールでもかまいません、どんどん意見を伝えていただければと思います」と語った。

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