レビュー
» 2011年07月28日 10時14分 UPDATE

UIは使いやすい? バッテリーの持ちは?:写真で解説する「Windows Phone IS12T」(ソフトウェア編) (1/3)

これまでのWindows Mobileからまったく新しいOSに生まれ変わったWindows Phone 7.5。この最新OSを搭載した「Windows Phone IS12T」ではどんな操作感を実現しているのか。UI、Peopleハブ、ブラウザ、文字入力、バッテリー管理、アプリなどの詳細をまとめた。

[田中聡,ITmedia]

 スマートフォンを使う上で、満足度を大きく左右する要素の1つがUI(ユーザーインタフェース)だろう。マニュアルを見ずに直感的に操作できるか、スムーズに動作するか、といった点がUIにおいては重要だ。Windows Phone 7.5を搭載したauのスマートフォン「Windows Phone IS12T」は、従来のWindows MobileからUIを根本から変え、全く新しいユーザー体験を提供している。Windows MobileはPCとの親和性が高いUIを持つモバイル向けOSといえるが、Windows Phone 7.5ではスマートフォンとしての使いやすさを最重視し、直感的なUIを目指した。ソフトウェア編では、この新UIを中心にリポートしよう。

photophoto 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製の「Windows Phone IS12T」。カラーは左からMagenta、Citrus、Black

入り口はスタート+メニュー画面で構成

photo Windows PhoneにはAndroidのようなロック解除画面が標準では設定されておらず、最初の待受画面を上方向にフリックすると、スタート画面に移る。日にちが漢数字で表記されているのが面白い

 まずスタート画面。iPhoneではアプリ、Androidではアプリのショートカットやウィジェットが並び、横スクロールでページを切り替えて使うタイプだが、Windows Phone 7.5では「タイル」と呼ばれるショートカットが設置され、スクロールは縦型だ。初期状態では電話、メッセージ、メール、People、Internet Explorerなどが設置されているが、好きなアプリを配置したり、並び順を変えたりできる。このタイルは「ライブタイル」も呼ばれており、着信件数や新着メールの件数、カレンダーに登録した予定などがタイルの中に表示される。ショートカットとしてはもちろん、Androidで言うウィジェットのような役割も果たすわけだ。

 タイルは正方形が基本だが、カレンダーやピクチャーなど横長のタイルもある。タイルを長押しすると画鋲アイコンが表れ、これを押すとスタート画面から消える。長押しした状態でドラッグすると、タイルの配置場所を変更できる。タイルが消えた部分は歯抜けの状態となり、後ろに並んでいるタイルが自動的に詰まっていく仕様ではないので、歯抜けにしたくなければ適時タイルを詰めていく必要がある。スタート画面に設置できるタイルの数は最大11行。

 スタート画面を左側にフリックするか、画面右上の矢印に触れると、メニュー画面に切り替わる。このメニュー画面からすべてのアプリや設定にアクセスできる。よく使う機能をスタート画面から、その他の機能や設定はメニュー画面からという使い分けになるだろう。メニュー画面で任意のアプリを長押しすると「スタート画面に追加」というサブメニューが現れるので、ここをタップすればスタート画面にタイルが設置される。

photophotophotophoto 正方形のタイルが2列、または長方形のタイルが1列で並ぶスタート画面。標準のスタート画面は、アプリによってタイルの色が異なる(写真=左端、左中)。タイルを長押しすると、スタート画面から消したり並びを変えたりえきる。画鋲アイコンを押すとタイルが消える(写真=右中)。メニュー画面からスタート画面に追加する(写真=右端)
photophoto アプリや機能がリスト形式で並ぶメニュー画面
photophotophotophoto 設定画面。各項目が大きく表示されて見やすい
photophotophotophoto 画面のテーマは黒のほかに白に変更できる(写真=左端、左中)。タイルのカラーを他の色に変更できる(写真=右中、右端)
photophotophotophoto タイルのカラーによって正面からの見栄えは大きく変わる

 富士通東芝が「IS02」や「REGZA Phone IS04」向けに採用した「NX!UI」などの独自UIは用意されておらず、Windows Phone 7.5標準のUIとなっている。ただ、独自機能として、人混みの中でも相手の声を聞くやすくする「スーパーはっきりボイス3」を搭載している。

photo 富士通が開発した「スーパーはっきりボイス3」が搭載される

アドレス帳+SNSの「Peopleハブ」

 さまざまな機能を集約した「ハブ」を採用しているのもWindows Phone 7/7.5の特徴だ。その代表的な機能である「Peopleハブ」を見てみよう。Peopleハブは文字どおり「人」に関連するデータを一元管理できるもの。アドレス帳として利用できる「すべて」には、Twitter、Facebook、Windows Liveの友達が一覧表示され、電話番号やメールアドレスの追加や連絡先の新規登録ができる。「新着情報」に友達の更新情報が表示される。ここから「いいね!」を押したり、コメントを入れたりできる。「最新」にはメールや電話などで最近連絡を取ったユーザーの写真や名前が表示される。新着情報と最新だと、名称からその違いが分かりにくいので、最新は「履歴」などにした方がよかったのではと思う。また、日本向けに投入するのならSNSに「mixi」も入れてほしいと思う。

photophotophotophoto SNSを軸に、FacebookやTwitterの更新情報や、連絡の履歴が表示されるPeopleハブ
photophotophoto 登録されたユーザーのプロフィール画面。ここから電話発信やメッセージ送信などができる(写真=左)。SNSの投稿にコメントを書き込んだり「いいね!」を押したりできる(写真=中、右)
photophoto アカウントを登録できるメールとSNS
photo 電話メニューの左から2つ目のアイコンをタップして、ダイヤル用のキーパッドを呼び出す

 「すべて」「新着情報」「最新」には、Peopleハブを左右にスクロールしてアクセスする。このインタフェースは「パノラマUI」と呼ばれ、多くのアプリに共通で採用されている。パノラマUIでは1画面ごとにページが分割されているわけではなく、縦長に配置された複数のコンテンツの列を横スクロールしながら表示する。Webページを横向きにスクロールする感覚、と言うとイメージしやすいだろうか。1画面ごとにページを区切っているiPhoneやAndroidとはUIの思想が異なる。ちなみに、パノラマUIではスクロールして端に行ってもスクロールし続けるので、どこが端なのかが分かりにくいのは好みが分かれるかもしれない。

 IS12T(Windows Phone)には「アドレス帳」という概念がなく、連絡先を登録したユーザーに電話をかけるには、Peopleハブから登録データにアクセスし、「携帯電話に発信」を選ぶ必要がある。ダイヤルして電話をかける場合、スタート画面から「電話」にアクセスし、画面下部のダイヤルアイコンから現れるキーパッドを使う。このキーパッドの表示方法が分かりにくく、表示するのにスタート画面から2ステップかかるのは少し不親切な印象を受けた。

 Windows Phone 7.5の新機能として、Peopleハブでグループ設定をして一括でメールを送ったり、スタート画面に設置したりできるようになった。グループをスタート画面に置けば、特定ユーザーだけのSNSの更新状況を手軽にチェックできて便利だ。

photophoto Peopleハブで作成したグループをスタート画面に設置できる
photophotophoto 人物、日付別、アルバム、カメラロールごとに写真を表示できる「Picture」ハブも用意。SNSにアップロードされた写真も見られる
       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.