日本版「Apple Pay」スタート モバイルルーターは「風前のともしび」?Mobile Weekly Top10

» 2016年11月01日 20時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 今回のITmedia Mobile Weekly Top10は、10月24日から10月30日までのアクセスランキングを集計しました。

ついに始まった日本版「Apple Pay」 ついに始まった日本版「Apple Pay」

 ランキングの1位は、日本でもサービスが始まった「Apple Pay」を先行体験レビュー「「国内対応した『Apple Pay』 早速使ってみた感想と気になる点」でした。

 決済に関する機器・サービスに興味のある筆者は、サービス開始日の10月25日にさっそく「iPhone 7」でApple Payを使い始めました。Androidスマホやケータイの「おサイフケータイ」と比べた際の大きなメリットとしては……。

  • 登録手続きが非常に簡単
  • 非接触決済用のカードを最大8枚登録できる
  • Webサイトやアプリ内決済に使うこともできる(サイト・アプリの対応が必要)
  • 紛失・盗難時はiCloud経由でカードを一括で無効化できる

 という3点があります。特に決済好きとしてはカードを8枚まで登録できることは非常に魅力的です。おサイフケータイの場合、「iD」は2枚、「QUICPay」は1枚、「モバイルSuica」は1枚までしか登録できないので……。

 しかし、実際に使ってみると、非接触決済をする度にTouch ID認証が必要であることなど、不便な面もあります。また、おサイフケータイでは使えるその他の電子マネー(WAON・nanaco・楽天Edy)やポイントカード類が使えないこともやや不満です。Suicaに関しては、「エクスプレスカード」(JR東海のクレジットカードではありません)に指定することで認証を省略できるのですが、電源が切れてしまうと一切使えない点が気がかりです。

 おサイフケータイと比べると一長一短あるiPhone 7/7 PlusのApple Pay。今後、どのくらい利用が広がるのか、非常に楽しみです。

UQコミュニケーションズの「WX03」 モバイル無線LAN(Wi-Fi)ルーターはどう生き残る……?(写真はUQコミュニケーションズの「WX03

 ランキングの5位には、島田純さんの連載から「こんにちは『大容量プラン』 さよなら『モバイルWi-Fiルータ』?」が輝きました。

 大手キャリアは、データ通信量の多い個人ユーザーに焦点を当てた「20GB」「30GB」の大容量データ定額サービスを相次いで投入しました。“家族”を重視するNTTドコモは、家族がシェアすることを前提とした「50GB」「100GB」のデータ定額サービスも合わせて提供しています。

 これらのプランは、従来は無料、あるいは月額500円(税別)で提供していた「テザリングオプション」を月額1000円(税別)で提供(ドコモはオプションを新設)しますが、キャンペーンでソフトバンクとau(KDDI・沖縄セルラー電話)は2017年4月30日まで、NTTドコモは2018年3月31日まで無料提供します。

 テザリングのために1000円支払ったとしても、従来よりも大容量を安価に使えるこれらのサービスは、モバイル無線LAN(Wi-Fi)ルーターの存在意義を大きく揺るがすことには違いありません。

 じかし、この記事の続編「『安い』『速い』『真の大容量』――モバイルWi-Fiルーターの生き残る道」にもある通り、使い方次第ではモバイルルーターにもメリットはあります。筆者も、仕事において「月間容量無制限プラン」の恩恵に浴しています

 使い方次第では、モバイルルーターもまだまだ便利なのです。

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