「Xperia」のTimescapeには、Twitter、Facebook、mixi、通話履歴、メッセージ、Eメール、ミュージック、カメラの8種類を表示できるのは前回で触れたとおり。ただ、これら8つの機能やサービスをすべて使っていない人も多いだろう。そこで活用したいのが、表示設定のカスタマイズだ。
表示設定は、Timescape上でメニュー→「設定」から変更できる。「タイルをカスタマイズ」を選ぶと、8つのコンテンツが一括で表示される「メインSpline」の表示内容を選べる。「Splineをカスタマイズ」からは、個別に表示するコンテンツの種類を選べる。筆者はXperiaの電話機能とメッセージ(SMS)はほとんど利用していないので、通話履歴とメッセージはどちらもオフにしている。
もう1つ、Timescapeでは個別のタイルを消すことも可能だ。例えば、TwitterやFacebookに比べて、写真、通話履歴、Eメールは個人情報の度合いが高いといえる。筆者のXperiaは友人や知人に触られることが多く、見られたくないデータもある。そんなとき、タイルを個別に消せるのは便利だ。消去したいタイルをタップして、下へドラッグすると、画面下部にゴミ箱のアイコンが現れるので、そこへドロップすればよい。なお、タイルを消しても実際のデータが消えるわけではない。
Timescapeのユニークな利用法として、Timescapeをホーム画面に設定できることはご存じだろうか。設定は簡単で、Timescape上でメニューキーを押し、「ホームに設定」にチェックを入れればよい。するとホーム画面にTimescapeが現れ、TwitterやFacebook、メールの履歴などを素早く読める。
アイコンをタップするか、画面を左右にフリックするとコンテンツが切り替わるのは、通常のTimescapeと同じだ。ただしホーム画面自体がTimescapeとなっているので、3画面から構成される通常のホーム画面は利用できない。ホーム画面に表示できるのは、4つのショートカットのみで、ウィジェットは設置できない。この4つのショートカットには任意のアプリを登録できる。左右下部にある矢印に触れながら、下から上にスライドすると、ほかのアプリケーション一覧が現れる。
Timescapeをメインに利用している人には便利な設定だが、通常のホーム画面に設定しているすべてのショートカットやウィジェットを利用できないので、全体的な使い勝手は下がる。筆者の場合、この設定で常用するのは現実的ではないので、気晴らしでたまに設定するのがちょうどよさそうだ。
また、「Timescapeのコンテンツ」=「個人情報」と考えると、ホーム画面にいきなりTwitterやFacebookの投稿が現れることに抵抗を感じる人もいるだろう。Timescapeをホームに設定する場合、ロック解除パターンの設定を有効にしておきたい。
Timescapeはビュワーとしての用途が大半だが、Timescape上でTwitterとFacebookに投稿することもできる。Timescapeの画面上部には、自分のTwitterかFacebookの最新投稿が表示されている。ここをタップすると投稿画面に切り替わるので、入力して「続行」を押し、最後にFacebookかTwitter(または両方)にチェックを入れると、投稿される。また、Timescapeのサブメニュー→「ステータスを更新」からも投稿できる。この操作は、Timescapeをホーム画面に設定しているときも同様だ。
残念なのが、Timescapeの表示と同じく、投稿でもmixiボイスを選べないこと。ここはもう少し頑張ってほしかった。なお、リプライやRTなどはTimescapeからは行えず、タイル(各つぶやき)からTwitterクライアントやWebサイトにアクセスする必要がある。
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