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» 2010年09月16日 08時30分 公開

第3回 “テキストエディタ”は使いやすい? 「jigtwi」は対応?――「N-08B」「N-08B」の“ここ”が知りたい

ドコモのNEC製フルキーボード搭載機「N-08B」。今回は、Netbookやミニノートに代わるテキスト入力マシンとして利用できるか確認するために、テキストエディタやTwitterの利用感などをチェックした。

[memn0ck,ITmedia]
photo N-08Bのフルキーボードは、メールやテキストエディタ、ソーシャルネットワークサービスなどに適している。基本機能以外にも、iアプリを追加すれば、より便利にTwitterなどが利用できる

質問:テキストエディタはどの程度使えるか

photo テキストエディタ画面。文字数や行数をカウントしやすい

 「N-08B」にはフルキーボードが搭載されていることもあり、独自のテキストエディタが用意されている。扱えるのは、1ファイルあたり全角5000文字(約10Kバイト)までで、ファイルサイズにもよるが最大3500件まで保存可能だ。

 検索や置換にも対応しており、置換については、全件置換も行える。文章を書くには、全角/半角変換や文字数カウント、画面折り返しなどにも対応してほしかったところだが、ちょっと文章を草案したいくらいなら十分使えるだろう。また、通常のケータイと比べると、やはりテキストファイルを直接扱えるのはありがたい。

 例えば、PCで作業していた文書をテキストファイルで保存して、N-08Bあてにメールに添付して送れば、N-08Bで添付ファイルをテキストファイルとして保存して、直接編集できる。さらに、テキストファイルの保存は本体メモリだけでなく、microSDカードにも行える。

 ただし、保存時の文字コードは、Shift-JISとなっており、メールなどの外部からほかの文字コード(EUC、JIS、UTF-8)のテキストファイルを送信しても、テキストエディタで開いても文字化けしてしまうので注意しよう。

 通常の利用方法ならShift-JISで統一しておけば問題ないが、例えばMac OS Xの標準文字コードはUTF-8なので、そのままメールに添付して送ってもN-08Bでは編集できない。もちろん、文字コードをPC側でShift-JISにしておけば問題ないが、少し面倒だという人もいそうだ。

 テキストエディタにはメインメニューからアクセスできる。このほか、第2回で紹介したキーショートカットを活用し、[Fn]+[V]または[N]にはほかの機能を割り当てられるので、テキストエディタを割り当てておけば直接起動できる。設定は、「MENU」→「本体設定」→「その他設定」→「カスタマイズキー設定」から。

photo テキストエディタ画面。文字数や行数をカウントしやすい[F1](Fn+1)キーからサブメニューを開けば、コピーや切り取り、貼り付け、編集、検索、置換などができる。内蔵の電子辞書機能との連携も可能だ。このほか、初期状態の「中」など、文字サイズを3段階に変更できる。また、背景色と文字色も「MENU」→「本体設定」→「画面・ディスプレイ」→「カラーテーマ設定」で変更可能。白背景に黒文字の方が見やすい場合もあるので、ケースや好みによって変更しよう

質問:文字入力のキーショートカットはあるのか

 N-08Bでは文字入力システムに「iWnn」が採用されており、ローマ字入力のほか、ケータイのQWERTYキーでは珍しい“かな入力”にも対応している。

 ケータイやPCに限らず、QWERTYキーを使うなら、「ATOK」で入力したいところ。その理由は、連文節などを含め変換候補の最適化が便利であることのほかに、ショートカットの存在も忘れられない。最近では、筆者もモバイルテキスト入力デバイスとして「ポメラ」を利用したときに有効に利用していた。このショートカットはN-08Bでも用意されており、PCと同様に[Ctrl]+[C]でコピーなどの操作も利用可能だ。主なキーショートカットを以下に紹介しておく。

 文字種の変更は最初に少し迷ったが、かなキーで漢字、[Fn]+かなキーで半角英数(直接)入力でほぼ事足りた。また、[Fn]+[変換]で漢字→全角カナ→半角カナのトグルなどを利用してもよいだろう。

文字入力時のショートカット
キー 操作内容
Fn+6 全角ひらがなに変換
Fn+7 全角カタカナに変換
Fn+8 半角カタカナに変換
Fn+9 全角英数字に変換
Fn+0 半角英数字に変換
Fn+4 絵文字や記号のカテゴリ別に表示
Fn+↑(またはFn+↓) 上下ページ単位スクロール
Fn+←(またはFn+→) 文頭・文末に移動
Ctrl+C コピー
Ctrl+X 切り取り
Ctrl+V 貼り付け
Ctrl+Z 元に戻す
Ctrl+A 全選択
tab 半角スペース
Shift+tab 全角スペース

photo テキストエディタ画面。文字数や行数をカウントしやすい絵文字や記号のカテゴリ別入力画面。タブ切り替えが[Fn]+[3](F3)などとなっているが、[Fn]+[←]などの方がよかったとも思った

質問:マルチタスクはどのくらいの使えるか

 テキストエディタで文章作成中にメールやブラウザ、ワンセグなど、ほかの機能をどれくらい使えるのかは気になるところだ。N-08Bは通常のFOMA端末と同じくマルチタスクに対応しており、Webやメールを見ながらテキストエディタを使ったりできる。

 ただ、起動タスクが増えてくると、徐々に起動できない機能が増え、機能によっては同時に利用できないものもある。このあたりは、PCやスマートフォンと同様にとはいかないので、起動できなかったら使ってないものを終了するなどして対処したい。

photo N-08Bでマルチタスクによるタスク切り替えメニューを表示。待ち受け画面にも切り替えられる

質問:Twitterは快適に利用できる?

photo jigtwi画面。jigtwiもキーボードショートカットが用意されているので、より便利に使える。横画面UIは、左側に縦にタブが並んでいるが、タブ間の移動は縦画面UIと同様に左右なので、やや違和感がある

 文字入力がしやすいとなると、メールやテキストエディタだけでなく、Twitterも快適に使えるかが気になる。もちろん、iモードブラウザでTwitter公式サイト(http://twitter.jp/)やPCブラウザでTwitter(http://twitter.com/)にアクセスしても便利に使えるが、さらに快適に利用するには、iアプリ「jigtwi(http://jigtwi.jp/pc/)」の利用をお勧めしたい。

 jigtwiは、iPhoneのような滑らかな操作性が特徴の、iアプリ版Twitterクライアントで、無料で利用できる。β版ながら、N-08Bの横画面機種にも対応している。フルキーボードとTwitterの相性の良さは抜群で、ちょっとした実況中継などは、N-08Bとjigtwiの組み合わせで十分。N-08Bでせひ試したいアプリだ。

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