デュアルコアプロセッサ(1.2GHz)を搭載していることで、そのスペックが注目されているNTTドコモのSamsung電子製スマートフォン「GALAXY S II SC-02C」。数回にわたって、GALAXY S IIの気になるポイントをピックアップして紹介していこう。サクサク感やパワフルな動作はもちろんだが、基本動作やAV機能なども取り上げていく。
GALAXY S IIは4.3インチのディスプレイを搭載していることもあり、幅が約66ミリ、高さが約126ミリで、スマートフォンとしては大きい部類に入るが、最薄部約8.9ミリで丸みを帯びたデザインのため、持ちにくいと感じることはなかった。とはいえ、画面が大きいこともあり、右手で持った場合、親指で画面左上をタッチする操作はやや無理があり、上の方へ指を移動させるか左手で操作する必要がある。

横幅が広く感じられるが、薄く全体的に丸みを帯びたデザインとなっているため、持ちにくいと感じることはない(写真=左)。シャープ製「AQUOS PHONE SH-12C」と厚さを比較。イヤフォン端子がある上部を比較すると、GALAXY S IIの薄さが分かる。GALAXY S IIのボタンや端子類がある下部は厚さ約10.3ミリだが、それでもまだ薄い(写真=右)本機はミラーリングによる大画面テレビなどへのHDMI出力が可能だが、本体にはHDMIコネクタはなく、出力するには別売りの「HDMI変換ケーブル SC01」が必要となる。HDMI変換ケーブルは、本体のUSB端子に接続して使用する。この変換ケーブルはGALAXY S IIのオプション品扱いなので、ドコモショップで購入できる。
物理キーは電源、ホーム、音量調節の3種類を搭載。ホームキーの両隣にタッチセンサー式の「戻る」「MENU」キーが設けられている。通常の操作はそのまま行えるが、画面スクロール時に戻るボタンまでタッチしてしまい、画面が変わってしまうことがあった。
検索キーは備えていないが、MENUキーを長押しすると検索画面が立ち上がるので、覚えておこう。

各キーの位置、ホームキーの横にはタッチセンサー式のキーが用意されている。画面をタッチするとキーのLEDが光る仕組みとなっている(写真=左)。ホーム画面でメニューキーを長押しするとGoogle検索が起動。ブラウザやAndroid Market利用中にも、同様の操作で検索画面が立ち上がる(写真=右)GALAXY S IIの付属品には、充電用のMicro USB変換アダプター「SC01」、PC接続用USBケーブル、マイク付きステレオヘッドセット、microSD(1Gバイト)、取扱説明書が含まれる。電子版の「eトリセツ」に対応しているので、紙の取扱説明書がなくても分からない機能や使い方をGALAXY S IIで調べられる。eトリセツ初回起動時にSamsung Apps上からダウンロードする必要がある。ダウンロードは、3G回線以外にWi-Fiからもダウンロード可能となっている(Samsung Appsの初回起動時にはSIMカードを装着している必要がある)。
microSDスロットはFOMAカードの下にある。裏面のバッテリーカバーとバッテリーパックを外すと、microSD装着の方法が書かれたシールが見えるので、このシールに書かれた向きに合わせて装着しよう。
本体のストレージ領域の空きは9.92Gバイト。スマートフォンでは比較的大きく、外部メモリがなくても十分楽しめるが、音楽データや写真撮影・フルハイビジョン動画撮影などを保存するのであれば、8Gバイト以上のmicroSDHCを別途用意した方がいいだろう。microSDHCは最大32GBまで対応している。

バッテリーカバーとバッテリーパックを外してmicroSDを装着する。データが破壊されないようにするためにも、microSDの着脱は本体の電源を切ってから行おう(写真=左)。本体初期化直後は、ユーザーメモリ11.50Gバイトのうち、空き容量が9.92Gバイトとなっている。カメラアプリなどはデフォルトの保存先が本体となっているので、microSDに保存する場合は、保存先の設定を変更する必要がある(写真=右)GALAXY S IIではPCとUSB接続をすると、「Windows Media Player」や「Samsung Kies」を利用したデータの管理が行えるように設定されている。MTP接続は、管理ソフトでファイルのコピーや同期などができるので初心者でも使いやすい反面、対応データ形式以外のデータのやり取りができないというデメリットもある。
カードリーダーモードで接続するには、USBケーブルを抜いてから、「設定」→「無線とネットワーク」→「USBユーティリティー」にアクセスし、画面に表示される「PCに外部ストレージとして接続」をタップし、画面の指示に従ってUSBケーブルを接続すると、カードリーダー接続の画面が表示される。カードリーダーモードで接続するには、まずはこの設定からする必要がある。


USBユーティリティーの画面。PCに外部ストレージとして接続と書かれたキーをタップ(写真=左)。画面の指示に従ってUSBケーブルを接続する(写真=中)。画面下のユーザーメモリ(本体)に接続ボタンをタップすると、カードリーダーとして接続される。本体のストレージと、microSDそれぞれが別デバイスとして表示される(写真=右)メール、Webブラウジング、Twitter、YouTube視聴、Android マーケットからのアプリのダウンロードなど、3G通信を伴う状態で連続約3時間以上使用したところ、バッテリー残量20%を切った。これは極端な例だが、購入後数日間は、あれこれ確かめたくて、頻繁に通信することが多いのではないだろうか。画面の明るさの設定や同時起動しているアプリ、通信時間などで差が出てくるかと思うが、連続使用時間は約4時間といったところだろうか。この後、バッテリー残量5%からの充電は、約3時間で完了した。
通勤・通学時、昼休みなどの空き時間に使用する程度であれば、1日バッテリーは持つだろう。ただし、バックグラウンドで同期するアプリの更新頻度は長くして、極力通信をしないようにしておきたい。
長時間使用する必要がある場合は、オプション品の「ジャケット型電池パック SC01」を使うといいだろう。ジャケット型電池パックは、本体にかぶせて使用し、内蔵された1300mAhのバッテリーで本体のバッテリーを充電しながら利用できる。
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