スマートフォンのメイン機能ともいえる通話機能。「P-07C」は多くのAndroid端末同様、「電話」アプリを立ち上げて通話をおこなう。アプリには4つのタブが用意されているので、これらを順に見ていこう。まず、「電話」では画面上に数字キー、発信キーなどが表示される。電話番号を直接入力して発信する際にはこの画面を経由する必要がある。
「通話履歴」では、発着信の履歴が分かる。また、名前の左横の各矢印で、発信、着信応答、不在着信が区別できる。不在着信の場合は通知バーにも表示され、不在着信を表す着信ランプが点灯するので見逃しにくい。履歴から発信するには、名前の右横の電話アイコンをタップするだけでOKだ。
着信ランプはケータイのように色を変更することはできない。しかし、不在着信があった場合には黄緑、未読メールがある場合には青と、色分けはされているようだ。
「連絡先」は、従来のケータイ同様、アドレス帳を管理できる。また、本機では連絡先だけで独立したアプリはない。アドレス帳はdocomoとGoogle、どちらのアカウントに登録するかを選択できる。Googleアカウントに登録しておけば、端末内の連絡先データをPCからも利用できるので非常に便利だ。また、機種変更時にもアカウントを設定するだけで連絡先をインポートできるという利点もある。

アイコン写真を設定すれば写真も一緒に表示される。キーワードやグループ検索が可能(写真=左)。Androidを使う上でGoogleアカウントは欠かせない存在。これまで連絡先をGmailで管理していなかった人も利用してみよう登録できる項目は、氏名、電話番号、メールアドレス、住所、会社名などの所属団体、連絡先グループ、誕生日など。「その他」を展開すると、SkypeやGoogleトークなどメッセンジャー用のアカウント、メモ、ニックネーム、ウェブサイト、インターネット通話の電話番号を入力できる。SkypeやGoogleトークの情報を登録できるのは、スマホならではといえるだろう。
さらに、「お気に入り」では、お気に入り登録した連絡先のみを表示できる。よく使う連絡先も一緒に表示されるので、頻繁に連絡を取る人はこの画面で一覧できるようにしておくといいだろう。



着信時に画像を表示することも可能(写真=左端)。SkypeやGoogleトークのアカウントを登録しておけば、スムーズに連絡を取れる(写真=左中)。連絡先を開き、右上の☆をタップすると右の写真のようにお気に入りに追加される(写真=右中、右端)最近のスマホのトレンドともいえる、SNS上の友達とアドレス帳内の友達の情報を連携できる「ソーシャル連携アドレス帳」に対応していないのはやや残念。ただし、本機はSNSに関して注力を注いでいる機能もあるので、その点については別稿で述べたいと思う。
Android端末の音楽再生機能について語られる場面は少ないものの、P-07Cでもしっかり音楽が楽しめるよう工夫されている。音楽を聴くには「音楽」アプリを起動しよう。すると、端末内部やmicrooSDに保存されているデータが表示される。画面上部には、アーティスト名が並ぶ「アーティスト」、アルバムのアートワークとともにアルバム名が表示される「アルバム」、全曲表示の「曲」、自分で作成したプレイリストが表示される「プレイリスト」の4つのタブが並ぶ。
曲の再生中にはジャケット写真が表示され、シャッフル再生やリピート再生も設定できる。また、端末のメニューキーを押すとメニュー画面が表示され、ランダム再生が可能な「パーティーシャッフル」やプレイリストへの追加、さらに着信音に設定することも可能だ。ただし、着信時には曲の冒頭から流れ出すので、サビだけを流したい場合などは別のアプリで編集した方がいいだろう。


曲の再生画面。一覧に戻るには、ジャケット写真左下のボタンをタップする(写真=左)。パーティーシャッフルや着信音設定など、基本的な機能は揃っている(写真=中央)。プレイリストの作成機能も備えるので、音楽プレーヤーとしては十分だ(写真=右)P-07Cにはあらかじめ「レコチョク」アプリが用意されており、Androidマーケットでアプリを更新するとすぐに利用できる。クレジットカードだけでなく、ドコモspモード決済にも対応し、3G環境でのダウンロードも可能だ。曲のダウンロードだけでなく、着うた、メロディコールも配信されており、P-07Cのみ着うたフルにも対応する。
アプリ内には「レコチョクプレイヤー」が用意されており、レコチョクで購入した楽曲以外の再生もできる。プリインの「音楽」アプリがいまいちだと感じたら、こちらをプレーヤーとして使うのもいいだろう。
P-07Cは他の夏モデルと同じく、Wi-Fiルーターとして利用できるテザリング機能に対応している。設定方法は簡単で、まずメニューで「無線とネットワーク」を選択する。次に「テザリングとポータブルアクセスポイント」をタップし、「ポータブルWi-Fiアクセス」にチェックをつける。そして、「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」をタップして、「Wi-Fiアクセスポイントを設定」を選択。ここで設定を保存すれば、Wi-Fiルーターとして本機を利用できる。




アプリ一覧で「設定」を選択し、「無線とネットワーク」をタップ(写真=左端)。「テザリングとポータブルアクセスポイント」をタップし(写真=左から2番目)、「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」にチェックをつける(写真=左から3番目)。これでアクセスポイントが有効になるので、「Wi-Fiアクセスポイントを設定」をタップし(写真=右から2番目)、セキュリティを「WPA2 PSK」にして任意のパスワードを設定する(写真=右端)ただし、テザリング機能を利用すると、パケット定額の上限額が「パケ・ホーダイ フラット」「パケ・ホーダイ ダブル」両方の場合は1万395円になるので注意が必要。また、10月1日より2013年3月31日まで「公衆無線LAN」サービスが無料で利用できるキャンペーンが実施されているが、公衆無線LAN回線を利用してのテザリングはできない。なので、このサービスに加入していても、テザリングをする場合は1万395円を支払わなければならない。
第3回 ワンセグや赤外線の使い勝手は? カメラ機能はどう?――「P-07C」
「P-07C」の“ここ”が知りたい:第2回 タッチスピードセレクターやフィットキーの使い勝手は?――「P-07C」
「P-07C」の“ここ”が知りたい:第1回 ホールド感はどう? イヤフォンジャックはある?――「P-07C」
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ニュース発売は8月13日の予定:パナソニック初のAndroid端末「P-07C」、8月7日から予約開始
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