ITmedia Mobile 20周年特集
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» 2011年12月20日 19時00分 公開

2011年を代表するスマートフォン、発表!スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2011(2/2 ページ)

[ITmedia]
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選考委員のコメント

・石川温氏

 Xperia acroはグローバルと日本独自仕様を融合させたスマートフォンとして今年を代表する1台と言える。さらにFacebook insideといったソーシャル連携にも力を入れるなど、今後のトレンドもいち早く取り入れている点が評価できる。INFOBAR A01は、差別化がしにくいとされるAndroidのなかでデザイン、ユーザーインタフェースで、個性を出した点が立派。メーカーがマルチキャリア展開をしていくなか、キャリアとしての差別化に成功した例といえる。iPhone 4SはiCloud対応、KDDIから発売されるなど話題性があったが、前モデルのマイナーアップデートという点が残念といえた。

・石野純也氏

 グローバルメーカー(といってもソニーグループではありますが)が、いち早くおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線に対応したという点で、画期的な端末でした。しかも、Xperia arcのユーザーエクスペリエンスはほぼそのまま。シングルコアでRAMも512Mバイトと、最新機種と比べるとスペックでは見劣りしますが、今でも普通に使える息の長い機種だと思います。カメラの性能の高さも、評価しています。この機種(やXperia arc)にしてから、写真を撮るのが楽しくなりました。積極的なバージョンアップを行っている点も、10点をつけた理由の1つです。

 次点はiPhone 4S、GALAXY NEXUS SC-04D、Optimus LTE L-01D。iPhone 4Sは端末やエコシステムの完成度が高く、使い勝手がいいと思います。ただ、4のマイナーチェンジでそれほど革新性を感じなかったので、4点にとどめています。GALAXY NEXUSはAndroid 4.0の斬新さとリードモデルをドコモが導入したというところに時代の変化を感じましたが、まだ使い勝手に難があるところも。Optimus LTEは冬モデルの隠れた名機だと思っていますが、LTEの消費電力の高さがネックです。

・太田百合子氏

 今年最大のトピックスはやはり、Androidの大躍進。国内において牽引役となったのはいわゆる“ガラスマ機能”を搭載し、フィーチャーフォンからの乗り替えやすさに配慮した端末群です。中でもスマートフォンの時代になって大きく国内シェアを拡大している、ソニー・エリクソンの代表機種「Xperia」にガラスマ機能が搭載されたインパクトは大きく、発売から半年が経つ今なお、販売ランキングの上位に名を連ねるロングセラーとなっています。まさに今年を象徴するスマートフォンと言えるでしょう。

 iPhone 4SはiOSのバージョンアップにあわせた大幅なモデルチェンジこそありませんでしたが、iPhone 4から正当進化を遂げ、あらゆる面で使いやすさが向上しています。国内においては何よりソフトバンクの独占販売が崩れ、auからも発売されたことで、選択の自由が大きく広がりました。

 INFOBAR A01はauのiidaブランド初のスマートフォンであり、これまで“機能”が唯一の選択基準だったスマートフォンに、フィーチャーフォンと同様、デザイン性という付加価値をもたらした意味はとても大きいです。また大画面化が進む中で、女性にも使いやすいサイズ感となっているのも注目すべき点と言えます。女性に使いやすいという意味では、フィーチャーフォンのサイズと操作性を実現したAQUOS PHONE THE HYBRID 007SHも、今年を代表する端末の1つでしょう。

 Windows Phone IS12Tは販売台数こそ伸びませんでしたが、優れたUIを採用する今後が楽しみなスマートフォンです。来年リリースが予定されている「Windows 8」とともに、スマートフォン第3の選択肢としての躍進に期待したいと思います。

・神尾寿氏

 2011年で最も優れたスマートフォンはAppleのiPhone 4Sだった。優れたデザインやUIは言うに及ばず、アプリ/コンテンツが充実しており、セキュリティといった安心・安全分野でもAndroidスマートフォンを大きくリードしている。都市部限定ではあるが、iPhoneのマーケティング/サポート拠点である「Apple Store」の存在も大きい。ユーザー体験のすばらしさという点では、iPhone 4Sが王者であることは相変わらずだ。2位のXperia acroとの差である1点は、これら“スマートフォンを快適・安心・楽しく使える利用環境”が整備されているかどうかの違いである。

 他方で、私はXperia acroも高く評価している。それは同機が、国内スマートフォン市場の裾野を広げたからだ。おサイフケータイを筆頭に“日本のニーズ”としっかりと向き合い、デザインやUIでも独自性を求める努力を行った。とかくiPhoneの真似になりがちなAndroidスマートフォン市場において、オリジナリティを追求する姿勢は高く評価したい。しかし、その反面、Xperiaはシリーズを通してメモリ容量が少ないなど基本性能に関わる部分で“ケチる”傾向がある。ベーシックな部分では、SamsungのGalaxyシリーズに後れを取っているため、ここは改善してもらいたいところだ。

 GALAXY S II LTEとHTC EVO 3D ISW12HTは、"次世代インフラ対応"の部分を高く評価した。都市部を中心に、もはや3Gだけではスマートフォンを快適に使えなくなっており、2012年以降はXiやモバイルWiMAXなど次世代インフラ対応が必須の項目になるだろう。どちらもCPU性能やメモリー搭載量、バッテリー容量などに余裕をもたせており、スマートフォンとしての基本性能は高い。なお、GALAXY S II LTEとHTC EVO 3Dを比べると、後者の方が外観デザインやUIが優れている。総合力で見れば、HTCの実力はかなりのものだ。一方で、どちらも基本がグローバル仕様なので日本ニーズへの対応レベルはいまいち。今後はせめて「おサイフケータイ機能への対応」くらいはしてほしいところだ。

 最後にWindows Phone IS12Tだが、これは将来性にかけて1点を投じた。同機が搭載するOS「Windows Phone 7.5」はiOS同様にしっかりと管理されており、セキュリティレベルが高い。まだ荒削りだが、UIデザインも評価できるポイントが多々ある。今後、Windows Phone 7.5用アプリやコンテンツが増加し、対応機種が増えれば、Androidにない魅力を持つスマートフォンになるだろう。その期待を込めての1点である。

・島徹氏

 今年後半になり都市部で通信回線の逼迫が目立ち始めており、通信回線の快適がかなり重要になっている。ARROWS Z ISW11Fが入るならWiMAXの対応地域の広さで10点、Optimus LTE L-01Dが9点としても良かった。Xperia acro SO-02Cはカメラや日本向けの機能が充実しているうえ、ソフトウェアの使い勝手が良く当初から3Gの高速仕様に対応し今でも快適。来年も日本向け後継モデルに期待。

 INFOBAR A01はスマホのデザインの可能性を示したし、バッテリーやイヤフォン端子がない点を除けばスペックも良い。ただ、コンテンツから端末まで、スマホ全体が東京を除けば一般層にとって便利そうだがまだ複雑で、デザインだけで買うというレベルには至ってないという逆風を受けた形か。

 今年後半までのiOSは、PCの知識があることが前提だった。iPhone 4SはiPhone 4と比べて利点が少ない、現在問題の通信回線に関する改善らしい改善が無かった。Sony Ericsson miniはイーモバで買うなら最高なのと、コンパクトスマホが少ない現状に対して取り上げたかった。Xperia ray SO-03Cぐらい小型の国内メーカー製スマホが増えてほしい。

・本田雅一氏

 iPhone 4SはiOS5の品質が選考時点で低い点は気になるが、アップデートで修整される見込み。スマートフォンを利用する上でユーザーが体験する様々なプロセスを丁寧に使いやすく演出しており、他には変更のきかないオンリーワンの価値を提供している。

 ISW11HTは日本で初めて4Gデータ通信を統合したことに加え、4G契約では3G回線時も含めてデータ通信制限を緩和する流れを作った。GALAXY S IIの2機種は、いずれもパフォーマンスが高く、良質なディスプレイを搭載。久々に復活のINFOBARは、デザインへの取り組みにユーザーインタフェース要素も積極的に取り込んだことを評価した。

・山根康弘氏

 GALAXY S II SC-02Cはスペックとデザインが初代から進化したハイスペックかつ使いやすい製品。海外の評価も高くダントツの1位とした。INFOBAR A01は海外にも無い唯一無二のデザインやUIを搭載した日本の誇れる製品と感じた。iPhone 4SはマイナーチェンジだがiPhone 4の欠点を全て改善している。Xperia acro SO-02C/IS11Sは同一モデルの複数キャリア登場、全部入りという点を評価。GALAXY S II LTE SC-03Dは海外に先駆けて日本で発売ということでNTTドコモ/Samsungの本気を感じさせる。

・宮野友彦氏

 製品版のOptimu LTE L-01Dを使ったらバリ強力だったのだった。

・吉岡綾乃

 自分はフィーチャーフォン+タブレットという使い方をしていることもあり、残念ながら今年発売の機種の中で、実際に日常的に使っている機種はありませんでした。そのため、今回は「ものすごく欲しくなった」「人に勧めるならこれ」という観点で選んでいます。

 Sony Ericsson miniは、本気で買いたくなり、契約しかけるほど惚れ込んでいたのがこの機種(実は今も迷っています)。日本未発売のキーボード付きモデルのころから気になっていたので、これをイー・アクセスが発売すると聞いたときには一日そわそわしていました。なにしろ可愛いです。この可愛さは理屈じゃないです。四隅を使った独自UIも凝っていてステキ。モバイルルーターが欲しい、Androidを使ってみたいという人には最適な端末だと思います。ああ、かわいい……。

 GALAXY S II LTE SC-03Dは、ドコモユーザーに「今からAndroid買うんだけど何買ったら幸せになれる?」と聞かれたら、これを勧めます。全体的な完成度の高さ、使い勝手の良さ、レスポンス……やはりサムスンのAndroid端末は安心感が違い、一度知ってしまうと他には戻れないです。これでおサイフケータイと防水対応がされていたら、本当に無敵な端末だと思います……が、そこは無い物ねだりですね。

 INFOBAR A01は、理性では「あのバッテリー容量、絶対買ったら苦労するぞ」と思いつつ、かなり心奪われた機種。INFOBARの名に恥じないデザインの良さ、中でも最近発売になったCHOOPINKのかわいらしさは反則モノです。独自UIがまたいい。オリジナルのUIもいいけれど、カスタマイズもできるので長く楽しめる。Androidのカスタマイズ性の高さを、いい方向に生かしたUIだと思います。携帯電話は毎日持ち歩くものだけに、やはり「人に見せたくなる、自慢したくなる」ことは大切。今年発売の携帯電話の中でもずば抜けて、魅力的なデザインの、いい端末だと思います。

 HTC EVO ISW11HTは、auユーザーだったらきっと買ってたと思います。テザリングOK、しかも3GでもWiMAXでも……というのがすばらしい。上のSony Ericsson miniもそうですが、PCを毎日持ち歩いてルーターとして使うのであれば、多少バッテリーの持ちが悪くてもUSB充電できるので許せるかな……。

 iPhone 4Sは、「人に勧められる機種」という観点で。よく「らくらくスマートフォンが欲しい」といった声を聞くのですが、現状、世界一のらくらくスマートフォンがiPhone 4Sだと思います。あまりいじれる要素はないけど、とりあえずスマホを使ってみたい、という人にはこれを勧めておくのが無難なので。やはり初代が出てから長いだけあって、よくできてます。auがiPhone 4Sを販売するしないで大騒ぎになったのも印象的でした。

・園部修

 スマートフォン市場において、iPhoneでいいじゃん、という状況に一石を投じたINFOBAR A01を高く評価したい。高性能なグローバルモデルとは異なる、日本向けの仕様ときめ細かな心遣いを持ったiida UIを搭載し、“これは欲しい”と素直に思わせる完成度の高いモデルだったと思う。バッテリーがやや小さく、動作時間に不満があるなど、完璧なモデルとはいえないが、Androidもしっかり作ればここまでできる、ということを示してくれた点はよかった。

 iPhone 4Sは、中身が大きく進化したものの、やはりインパクトの大きさを考えるとINFOBARには及ばなかった印象。日本市場向けという点では、Xperia acroも評価したい。グローバルモデルのテイストと独自のUI、そして日本市場向けのスペックは、市場ごとのカスタマイズの重要性を改めて浮き彫りにしたと思う。AQUOS PHONE THE HYBRID 007SHはケータイとAndroidスマホの融合を最初に実現した点、Windows Phone IS12Tは世界初のWindows Phone 7.5搭載機が日本で出た点を評価した。

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