モンハン推奨PCとなったクアッドコアCPU搭載機――「FMV-DESKPOWER CE」2009年PC夏モデル

» 2009年04月21日 11時00分 公開
[ITmedia]

上位機は外付けGPUを搭載し、人気ゲームタイトルに特化

「FMV-DESKPOWER CE/D50」

 富士通はセパレート型スリムデスクトップPC「FMV-DESKPOWER CE」の2009年夏モデルを4月23日に発売する。店頭販売向けの製品ラインアップを2009年春モデルの3機種から2機種に整理し、Core 2 Quadや外付けGPU搭載の上位機「CE/D50」と、Core 2 Duoの下位機「CE/D40」を用意した。また、CE/D50はFMV初の「モンスターハンター フロンティア オンライン推奨PC」となっている。価格はオープンで、実売価格はCE/D50が20万円前後、CE/D40が17万円前後の見込みだ。プリインストールOSは32ビット版のWindows Vista Home Premium(SP1)、オフィススイートはOffice Personal 2007(SP1)を採用する。

 CE/D50は、製品名としては春商戦の中堅機「CE/C50」の延長線上にあるが、実際は春商戦で唯一Core 2 Quadを採用していた最上位機「CE/C90」の後継機といえる。CPUのCore 2 Quad(FSB 1333MHz/2次キャッシュ4Mバイト)はQ8200(2.33GHz)からQ8300(2.5GHz)に、PC3-8500対応DDR3 SDRAMのメインメモリは2Gバイト(2Gバイト×1)から4Gバイト(2Gバイト×2)に強化された。

 一方、チップセットはIntel G45 ExpressからIntel G41 Expressに切り替わり、チップセットに統合されたグラフィックス機能はIntel GMA X4500HDからHD再生支援機能のないIntel GMA X4500にダウングレードしたが、CE/D50では内蔵のPCI Express x16スロットにGeForce 9500 GT搭載グラフィックスカード(グラフィックスメモリはDDR3 512Mバイト)を装着することで、Intel GMA X4500HDを利用していたCE/C90から3D描画性能が大幅に向上し、NVIDIAのHD動作再生支援機能「PureVideo HD」やGPGPU技術「CUDA」にも対応可能となった。

 回転数7200rpm/容量500GバイトのSerial ATA HDD、DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ、1680×1050ドット表示に対応した22型ワイド液晶ディスプレイといったスペックは前モデルと同じだ。

 ボディのデザインに変更はなく、縦置きスタンドを含まない本体サイズは89(幅)×368(奥行き)×340(高さ)ミリ、重量は約7.8キロだ。インタフェース類は、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO対応スロット、1000BASE-Tの有線LAN、6基のUSB 2.0、2基のDVI-I出力、PS/2、音声入出力を内蔵する。前モデルと比べて、ディスプレイ出力がDVD-DとアナログD-Subの2系統からDVI-Iの2系統に強化された半面、PCカードスロットやIEEE1394、光デジタル音声出力は省かれた。

 付属のワンタッチボタン付きキーボードはPS/2で、横スクロール機能付き光学式マウスはUSBで接続する仕組みだ。そのほか、USB接続のFeliCaポートが付加されている。

 ソフトウェアは「モンスターハンター フロンティア オンライン」のディスクが付属し、同ゲーム用の特典防具「デュオシリーズ」や「便利アイテムセット(入門)」がもらえるイベントコードも添付する。そのほか、細かいところでは、写真管理・再生ソフト「マイフォト」が写真の縦位置自動判別機能に対応した。

下位機は基本スペックや液晶を上位機寄りに強化

「FMV-DESKPOWER CE/D40」

 CE/D40は、春商戦の下位機「CE/C40」の後継機に位置付けられる。上位機とチップセットや付属ディスプレイの仕様を共通化することで、大幅にスペックがアップした。

 CPUのCore 2 Duo(FSB 1066MHz/2次キャッシュ3Mバイト)はE7300(2.66GHz)からE7500(2.93GHz)に、チップセットはグラフィックス機能のIntel GMA 3100を統合したIntel G31 ExpressからIntel GMA X4500を統合したIntel G41 Expressに、メインメモリは2Gバイト(2Gバイト×1)のPC2-6400対応DDR2 SDRAMから4Gバイト(2Gバイト×2)のPC3-8500対応DDR3 SDRAMに、回転数7200rpmのSerial ATA HDDは320Gバイトから500Gバイトにそれぞれ強化されている。光学ドライブは従来と同じDVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブだ。

 上位機と異なるボディのデザインは引き継がれた。縦置きスタンドを含まない本体サイズは89(幅)×341(奥行き)×332(高さ)ミリ、重量は約7キロだ。インタフェース類は、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO対応スロット、1000BASE-Tの有線LAN、6基のUSB 2.0、DVI-D出力とアナログD-Sub出力、PS/2、音声入出力を内蔵する。前モデルと比べた場合、メモリカードスロットとDVI-D出力が追加された。

 キーボードとマウスの仕様は上位機と共通だが、FeliCaポートやモンスターハンター フロンティア オンラインは付属しない。マイフォトの仕様強化は上位機と同様だ。

 なお、同社直販の「WEB MART」では、19型/22型ワイド液晶ディスプレイのデュアル構成、ディスプレイなしの構成、750Gバイトや1TバイトのHDD、IEEE802.11b/g/n(11nはドラフト準拠)の無線LAN、Office Personal 2007 with PowerPoint 2007(SP1)などが選択できる。

FMV-DESKPOWER CE店頭モデルの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
FMV-DESKPOWER CE CE/D50 セパレート型 GPU強化、モンハン付属 Core 2 Quad Q8300(2.5GHz) 4096MB(DDR3) 500GB Home Premium(SP1) 20万円前後
CE/D40 セパレート型 マイナーチェンジ Core 2 Duo E7500(2.93GHz) 4096MB(DDR3) 500GB Home Premium(SP1) 17万円前後
FMV-DESKPOWER CE店頭モデルの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
FMV-DESKPOWER CE CE/D50 22型ワイド 1680×1050 Intel G41 2層対応DVDスーパーマルチ GeForce 9500 GT 約7.8キロ
CE/D40 22型ワイド 1680×1050 Intel G41 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約7キロ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年07月13日 更新
  1. 実売99万8000円のヌルヌル動くPCケース「Infinite」がひたすら目立つ (2025年07月12日)
  2. AMDのデータセンター向けGPU「Instinct MI350シリーズ」って? 歴史と構造、シリコンなどをチェック! (2025年07月11日)
  3. アドビが「Creative Cloudコンプリートプラン」の名称を変更、8月1日から値上げ (2025年07月07日)
  4. 手のひらサイズでCore Ultra(シリーズ2)はフルに生かせる? 「GEEKOM IT15」を試して分かった驚きの結果 (2025年07月11日)
  5. 「Meta Quest 3S」が3万円台で手に入る! Amazonやヨドバシカメラなどでセール中 (2025年07月11日)
  6. 新型「Fire TV Stick 4K」と「Fire TV Stick 4K Max」はどちらを選べばいい? ポイントをチェック! (2023年10月13日)
  7. 瑞起がミニPC「X68000 Z2」専用ディスプレイをクラファン形式で単体販売 本体の「セカンドロット」も募集 (2025年07月11日)
  8. 128GBメモリMacの対抗馬か? 日本HPのモバイルワークステーション「HP ZBook Ultra G1a 14inch Mobile Workstation」でローカルLLMを試す (2025年07月10日)
  9. 13.3型の電子ペーパー「BOOX Tab X C/NoteMax」を試す “巨大サイズ”が最大の魅力、2機種の違いは? (2025年07月10日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー