これぞNetbookの真打ちか!?――「HP Mini 2140」の高解像度版でVistaを動かしたVistaならどうだ!?(1/2 ページ)

» 2009年05月19日 11時01分 公開
[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

OSをWindows Vista Business(SP1)に変更

「HP Mini 2140 Notebook PC」の高解像度モデル

 前回の記事(「これぞNetbookの真打ちか!?――「HP Mini 2140 Notebook PC」の高解像度版を試す」)は、容量80GバイトのSSDを搭載した2140で、プリインストールOSのWindows XP Professional(SP3)環境で使い勝手を調べたり、ベンチマークテストを行った。しかし2140の高解像度版(HP DirectplusでいうところのダウングレードOSモデル)は、いずれもNetbookのULCPCライセンスではなく、Windows Vista Business(SP1)のダウングレード権を利用している。そこで、今回は製品に付属するリカバリーDVDを使って、OSをWindows Vista Business(SP1)にした状態でチェックしてみた。

 ちなみに、本機にはWindows Vista Business(SP1)とWindows XP Professional(SP3)のOSメディアと、ドライバやソフトウェアがセットになったメディアがそれぞれ付属している。しかも、ドライバやソフトウェアは一括導入だけでなく、ユーザーが任意に選択可能だ。


購入手段が異なる点には注意

 現状、HP Mini 2140シリーズは3つの基本モデルがラインアップされている。主な仕様を下の表にまとめたが、このうち量販店で購入できるのはHomeモデルとHomeモデルにOffice Personal 2007(SP1)がセットになったHomeオフィスモデルだけで、同社直販のHP Directplusでも、個人向けで買えるのはHomeモデルおよびHomeオフィスモデルだけに限られる。つまり、高解像度版を手に入れるには、一部の直販サイトかHP Directplusの法人向けページにアクセスする必要があるので注意してほしい。

HP Mini 2140 Notebook PCシリーズの主なスペック
モデル 2140高解像度SSDモデル 2140高解像度HDDモデル 2140 Homeモデル
CPU Atom N270(1.6GHz)
メモリ DDR2 2Gバイト DDR2 1Gバイト
メモリースロット 200ピンSO-DIMM×1(空きなし)
ストレージ 80GバイトSSD 160GバイトHDD(7200rpm)
液晶ディスプレイ 10.1型ワイド
画面解像度 1366×768ドット 1024×576ドット
グラフィックス Intel GMA 950
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト準拠) IEEE802.11b/g
Bluetooth Bluetooth 2.0+EDR
有線LAN ギガビット対応
メモリカードスロット SDHC対応SDメモリーカードスロット
ExpressCardスロット ExpressCard 54/34対応
Webカメラ
スピーカー 内蔵ステレオ
バッテリー 3セル
バッテリー駆動時間 約5時間(3セル)/約10時間(6セル) 約4.5時間(3セル)/約9時間(6セル)
ボディサイズ 261(幅)×166(奥行き)×27.2〜35.5(高さ)ミリ
重量 約1.16キロ(3セル)/約1.32キロ(6セル) 約1.19キロ(3セル)/約1.35キロ(6セル)
OS XP Professional(SP3)/Vista Business(SP1) XP Home(SP3)
HP Directplus価格 7万9800円 6万9930円 5万9850円

 それでは、ユーティリティ画面で仕様をチェックしよう。

 CPUはAtom N270(1.6GHz)、メモリは2Gバイト(DDR2)、そしてストレージは容量80Gバイトのインテル製SSD(X25-M Mainstream SATA SSD)を搭載する。公称の読み出し速度は最大250Mバイト/秒、書き込み速度が最大70Mバイト/秒という高速なSSDで、CrystalDiskMark 2.2.0のテストでもAtom搭載PCとしては良好な結果を残している。ただし、Windows XPの時よりもスコアは振るわない。

CPU-Z 1.50の画面。Atom N270(1.6GHz)のCPUを搭載する
グラフィックス統合型のIntel 945GSE Expressチップセットを採用
シングルチャンネルで動作する2GバイトのDDR2 SDRAMを備える

3本のネジを回し、キーボードユニットを取り外すことで内部にアクセスできる
2.5インチのインテル製SSD「X25-M Mainstream SATA SSD」を内蔵。インタフェースはSerial ATAだ
CrystalDiskMark 2.2.0のテスト結果

Intel Matrix Strage Consoleの画面
HDDプロテクションの3D DriveGuardも導入される
Vista用のQuick Launchも用意されている

GPU-Z 0.3.4の画面。グラフィックス機能はIntel GMA 950で提供される
Intel Graphics Media Accelerator Driverの画面(その1)
Intel Graphics Media Accelerator Driverの画面(その2)

デバイスマネージャの画面(その1)
デバイスマネージャの画面(その2)
デバイスマネージャの画面(その3)

 次のページでは、Vistaでのパフォーマンスやバッテリー駆動時間、OSの起動時間などをチェックしよう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年06月19日 更新
  1. Microsoftが「Windows Update後にPCが起動できない問題」に声明 PCメーカーと共に対処中 (2025年06月18日)
  2. マウスコンピューターの一部ノートPCで「Windows Update」を適用すると起動できない事象 一部機種で対策開始 (2025年06月17日)
  3. 富士通/FCCLが「Windows Updateを適用すると起動できない問題」の対象機種を公開 2015〜2016年発表モデルの一部が対象 (2025年06月17日)
  4. OSの大幅進化で近づいたMacとiPadの「立ち位置」 しかし「方向性」に違いあり (2025年06月18日)
  5. 夏を盛り上げろ! アンカー・ジャパンが最大50%オフのセール「Anker Power Week」を開催中 (2025年06月17日)
  6. FCCLと富士通が「7〜10年前の一部デスクトップPCが起動できない問題」で特設ページ開設 当該機種では原因の「Windows Update」を配信停止 (2025年06月15日)
  7. Appleが「スマホソフトウェア競争促進法」に12の提案 iPhoneの安全性はどうなる? (2025年06月19日)
  8. Easy Anti-Cheatを組み込んだ「Windows 11(バージョン24H2)」PCに6月更新を適用すると突然再起動する恐れ 差し替えの“不定期更新”を配信 (2025年06月12日)
  9. GIGABYTE(ギガバイト)の一部ノートPCが「Windows Update」後に起動できないトラブル 適用を見合わせるように呼びかけ (2025年06月17日)
  10. 2015〜2017年に発売された富士通製デスクトップPCで「Windows Update」後に起動できない事象 大塚商会 (2025年06月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー