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» 2010年05月17日 11時30分 公開

一般向けの先行予約販売を開始:「VAIO P」2010年夏モデル徹底検証(前編)――新世代ポケットスタイルPCの実力は? (5/5)

[前橋豪, 撮影:矢野渉,ITmedia]
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ネットワーク機能も拡充、無線WANとWiMAXの同時搭載に対応

 ネットワーク機能もさらなる充実化を図っている。標準仕様モデルはIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN(最大送信300Mbps/最大受信150Mbps)とBluetooth 2.1+EDRに加えて、WiMAXも標準装備するようになった。内蔵のWiMAXモジュールは他社が採用する高速なIntel Centrino Advanced-N + WiMAX 6250などではなく、Intel WiMAX/WiFi Link 5150なので、通信速度は最大送信13Mbps/最大受信3Mbpsまでのサポートだが、標準装備となったのは朗報だ。

 さらにVAIOオーナーメードモデルでは、無線WAN+GPS、WiMAXの有無、IEEE802.11b/g/nの無線LAN(WiMAX選択時は11a/b/g/nに固定)の有無も選択でき、従来モデルで非対応だった無線WAN+GPSとWiMAXの同時搭載も可能となった。これにより、無線WAN+GPS、WiMAX、無線LAN、Bluetoothとワイヤレス通信機能をフル装備することもできる。

 無線WAN機能については、NTTドコモのFOMA HIGH-SPEED(受信最大7.2Mbps/送信最大5.76Mbps)に加えて、日本通信の「b-mobile Doccica」を新たにサポートした点がポイントだ。NTTドコモのFOMA回線を利用したb-mobileでは1000円単位のプリペイド方式で無線WANが利用できるため、たまにモバイルで無線WANによるインターネットアクセスを行いたい場合などに便利だろう。

 インタフェースは2基のUSB 2.0、ヘッドフォン、専用I/Oコネクタ、SDHC対応SDメモリーカードスロット、PRO-HG対応メモリースティックデュオスロット、有効画素数31万画素のWebカメラを搭載する。従来モデル同様、専用I/Oコネクタに接続するオプションのアダプタを使うことで、アナログRGB出力と1000BASE-Tの有線LANもサポートする。VAIOオーナーメードモデルでは、ワンセグチューナーの追加(無線WANと排他)、Webカメラの有無、ノイズキャンセリングヘッドフォンの有無も選べる。

前面にはメモリカードスロット(ダミーカード装着済み)を搭載
背面は薄型のバッテリーで占有されている

左側面にはストラップホルダー、ACアダプタ接続用のDC入力、USB 2.0、ヘッドフォン、ワイヤレス通信のスイッチが並ぶ
右側面には専用I/OコネクタとUSB 2.0、盗難防止用のセキュリティスロットを備えている

SDHC対応SDメモリーカードスロットとPRO-HG対応メモリースティックデュオスロットに装着されたダミーカードも本体色と統一されている
専用I/Oコネクタに接続するオプションのアダプタを使えば、アナログRGB出力と1000BASE-Tの有線LANも利用可能だ。このアダプタはACアダプタとウォールマウントプラグに連結できる構造になっており、スティック型ACアダプタとして持ち運べる
直販モデルではノイズキャンセリングヘッドフォンも選択可能だ。ノイズキャンセリングヘッドフォンに内蔵したマイクの指向性を自分の声に合わせて、騒がしい場所でも相手に声を伝わりやすくする「ビームフォーミング」機能も利用できる

 そのほか、新型VAIO Pの新機能として光るのが、さまざまな内蔵センサーによる操作のフォローだ。本体の傾きを検知することで縦位置/横位置表示、送り/戻しの操作が行える「加速度センサー」、ユーザーの向いている方角を検知して「VAIO Location Search」や新搭載のデジタルコンパスガジェットで方角を表示できる3軸式の「地磁気センサー」、環境光の明るさに応じてバックライト輝度を自動調整して省電力化する「照度センサー」を内蔵する。こうした付加機能にこだわるところが、いかにもVAIOらしい。

加速度センサーの内蔵により、本体を左右に傾けることでWebページや写真表示の送り/戻し操作(フリック)が行える
本体を縦向きに回転させれば、自動的に表示が縦位置に切り替わり(ターン)、タッチパッド、スティック、カーソルキーの方向設定も、ユーザーから見た向きに自動で切り替わる


 以上、フルモデルチェンジしたVAIO Pの強化点を中心にチェックした。レビュー中編ではVAIO Pに内蔵された各種センサー機能の利用法やアプリケーション面での進化に迫り、後編では実際のパフォーマンスやバッテリー駆動時間などをテストしていく。

Sony Style(ソニースタイル)
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