日本市場へ攻め入る海外メーカーたち――そのとき、国産ケータイは:ITmediaスタッフが選ぶ、2009年の“注目ケータイ&トピック”(編集部田中編)(2/2 ページ)

» 2009年12月28日 15時15分 公開
[田中聡,ITmedia]
前のページへ 1|2       

国産ケータイならではの使いやすいタッチパネル――「933SH」「940SH」「941SH」

photo 左から「AQUOS SHOT 933SH」「AQUOS SHOT 940SH」「AQUOSケータイ FULLTOUCH 941SH」

 海外でもフルタッチケータイが増えているように、日本でも2009年はタッチパネルを搭載したケータイが多く登場した。その中でも筆者が特に使いやすいと感じたのが、ソフトバンクモバイルのシャープ製端末「AQUOS SHOT 933SH」「AQUOS SHOT 940SH」「AQUOSケータイ FULLTOUCH 941SH」だ。

 これら3機種が使いやすかったのは、まずタッチパネルの感度がよいこと。項目をタップするとすぐに反応し、画面をなぞるとスムーズにスクロールする。このレスポンスのよさは国産ケータイの中では最もiPhoneに近いと感じた。そしてもう1つが、タッチパネル用にUI(ユーザーインタフェース)を改良したことだ。待受画面や各種操作画面にタッチ専用アイコンを用意、待受画面にショートカットアイコンやウィジェットを設置、項目をタッチで選びやすいよう大きな文字を採用するなど、日本のケータイならではのきめ細やかな工夫が光った。

 とはいえ、タッチパネルの仕様自体は2008年に発売された「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」から大きく変わっていない。タッチ操作による文字入力にフリック操作を採用したり、ピンチイン・アウトで縮小と拡大できる機能を増やすなど、もう少し大きな進化も見たい。また、941SHは現行のタッチパネルケータイでは特に高いスペックを持つが、931SHがベースになっていることもあり、1年前に931SHを初めて見たときほどのワクワク感は得られなかった。

 例えば、「インターネットマシン 922SH」が正統進化したタッチパネル対応機が登場したらどうだろう。シャープがドコモ向けに「SH-04A」と「SH-03B」、ウィルコム向けに「WILLCOM 03」を供給したのは、タッチパネル+QWERTYキーのニーズは確実にあると各キャリアが判断したからだろう。より万人に向けたモデルが求められるドコモが発売したのだから、ソフトバンクも……と期待してしまう。同社のソフトバンク向けタッチパネル端末は今後も「AQUOSケータイ FULLTOUCH」を継承するのか、それとも全く新しい形を採用するのか。922SHや931SHのように「おお!」と思わせるモデルの登場に期待したい。

“デザインのau”が復活しつつあるau端末

 KDDIの小野寺社長が「auらしさが失われていた」と話したように、ここ数年のau端末は、どこか無骨なデザインの機種が多かったように思える。しかし2009年は、かつてのauらしさが息を吹き返し、洗練されたデザインのモデルが増えたと感じた。特に筆者の琴線に触れたのが「Cyber-shotケータイ S001」「PLY」「BRAVIA Phone U1」「SA001」だ。

photo 左から「Cyber-shotケータイ S001」「PLY」「BRAVIA Phone U1」「SA001」

 S001は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが海外で発売した「Idou」を彷彿とさせるエキゾチックなデザインや、高級感あふれる本体色「オリーブ&ゴールド」に引かれた。10月には新色も登場し、息の長いモデルとなっている。auの新ブランド「iida」に属するPLYは、着色の異なる5層を積み重ねたデザインや、アドレス帳のインデックスを連想させる「タブキー」が斬新だった。BRAVIA Phone U1は一見するとオーソドックスな折りたたみ端末だが、奥行き感のあるレッドの背面パネルが美しく、印象に残っている。久々に登場したSAブランドのSA001は、厚さ約11.9ミリという薄型ボディに技術の粋を感じた。

 デザインの満足度は高かったau端末だが、キーレスポンスはまだKCP端末に及ばず、失われた機能やKCP端末からキャッチアップできていない機能もある。2010年はソフト面の進化にも期待したい。ともあれ、2009年のau端末はドコモとソフトバンクモバイルよりも数は少ないものの、端末ごとのコンセプトが明確だったと感じた。「どこかで見たことのある機種」を乱発するよりも、数を絞り、各ユーザー層に合った製品を確実に投入する方が健全ではないだろうか。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. ドコモがahamoの料金刷新、40GB・60GB・120GBの3段階制に 月額3135円〜に値上げ (2026年09月25日)
  2. “iPhone 18難民”の買い替え先は? 最新「iPhone 18 Pro」と型落ち「17/17e/16」から最適解を考える (2026年09月25日)
  3. ドコモが低容量プラン「ドコモ mini2」発表 6GB/12GBの2段階で月額3278円/4598円 (2026年09月25日)
  4. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  5. ドコモが既存料金プランを値上げ eximoや5Gギガホは+550円、irumoは+110円〜330円 2026年12月から (2026年09月25日)
  6. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  7. 新規終了「irumo」から新プラン「ドコモ mini」に乗り換えるべき? お得になる場合、損になる場合 (2025年05月28日)
  8. 似て非なる?「iPhone 18 Pro」と「iPhone 17 Pro」の外観上の違いを比較する (2026年09月23日)
  9. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  10. 富裕層向けカードの潮流が変化 アメックス、三井住友、ダイナース、ラグジュアリーカードが狙う“特別な体験価値”とは? (2026年09月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー