第7回 ベンチマークスコアが高い/起動が速いスマートフォンは?最新スマートフォン徹底比較(2012年秋冬モデル編)(2/2 ページ)

» 2013年02月08日 11時30分 公開
[田中聡,ITmedia]
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電源オフからの起動が速いスマホは?

photo HuaweiのAscendとSTREAMは「高速リブート」を利用できる

 最後に、端末の起動時間も調べた。バッテリーを節約する際や飛行機に乗る際など電源をオフにすることはあるので、スピーディに起動する方が望ましい。ここでは「電源キーを長押ししてからロック画面が表示されるまで」の時間を3回計って平均値を出した(端末の設定は初期状態のまま)。Huawei製のAscendとSTREAMは、「5秒で起動できる」という「高速リブート」を備えている。これは電源をオフにしてもメモリを保持するためで、バッテリーパックを外してから起動すると有効にならない。今回のテストでは高速リブートオンとオフの両方を試し、下記のグラフでは高速リブートオン時の結果を入れた。

 実際に計ったところ、Huaweiの2機種は(計測条件が異なるのか)5秒とはいかなかったが、9秒ほどで起動した。次に速かったのが20.9秒のOptimus G L-01Eなので、高速リブートの威力が見られた。ただ、高速リブートをオフにしたときはAscendが29.9秒、STREAMが26.6秒という平均的な結果になった。Optimus G、iPhone 5、GALAXY Note II/S III α、HTC J butterflyは20秒強で比較的速い。そのほかの機種も20秒台半ば〜30秒台半ばで起動した。最下位は47.633秒のARROWS Vだったが、富士通の夏モデルでは70秒や100秒を超える端末があったことを考えると、改善されたと言える。

 小ネタではあるが、電源キー長押しで表示されるメニューに「再起動」があるかどうかも調べた。このメニューがある方が当然再起動しやすい。秋冬モデルでは、NECカシオ、カシオ計算機、ソニーモバイル、京セラ、Motorola Mobility製端末とiPhone 5が、再起動メニューを備えていない。Androidなら再起動メニューを標準で備えてほしいところだ。

photo

起動時間
NTTドコモ
起動時間 再起動メニュー
ARROWS Kiss F-03E 33.767
ARROWS V F-04E 47.633
Ascend HW-01E 9.033
Optimus G L-01E 20.9
Optimus LIFE L-02E 27.9
MEDIAS U N-02E 33.5
Disney Mobile on docomo N-03E 33.167
GALAXY Note II SC-02E 23.9
GALAXY S III α SC-03E 21
AQUOS PHONE si SH-01E 28.233
AQUOS PHONE ZETA SH-02E 29.4
Xperia AX SO-01E 34.667
au
起動時間 再起動メニュー
G'zOne TYPE-L CAL21 33.033
ARROWS ef FJL21 33.167
HTC J butterfly HTL21 22.467
DIGNO S KYL21 27.5
Optimus G LGL21 22.333
VEGA PTL21 33.167
GALAXY S III Progre SCL21 28.4
AQUOS PHONE SERIE SHL21 25.5
Xperia VL SOL21 28.367
iPhone 5(au版) 22.167
ソフトバンク
起動時間 再起動メニュー
STREAM 201HW 9.1667
MOTOROLA RAZR M 201M 36.833
PANTONE 6 200SH 32.4
iPhone 5(ソフトバンク版) 20.933
※初出時に、グラフと表の「MOTOROLA RAZR M 201M」を「MOTOROLA RAZR IS12M」と記載していました。お詫びして訂正いたします(2/8 14:08)。

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