最後に、端末の起動時間も調べた。バッテリーを節約する際や飛行機に乗る際など電源をオフにすることはあるので、スピーディに起動する方が望ましい。ここでは「電源キーを長押ししてからロック画面が表示されるまで」の時間を3回計って平均値を出した(端末の設定は初期状態のまま)。Huawei製のAscendとSTREAMは、「5秒で起動できる」という「高速リブート」を備えている。これは電源をオフにしてもメモリを保持するためで、バッテリーパックを外してから起動すると有効にならない。今回のテストでは高速リブートオンとオフの両方を試し、下記のグラフでは高速リブートオン時の結果を入れた。
実際に計ったところ、Huaweiの2機種は(計測条件が異なるのか)5秒とはいかなかったが、9秒ほどで起動した。次に速かったのが20.9秒のOptimus G L-01Eなので、高速リブートの威力が見られた。ただ、高速リブートをオフにしたときはAscendが29.9秒、STREAMが26.6秒という平均的な結果になった。Optimus G、iPhone 5、GALAXY Note II/S III α、HTC J butterflyは20秒強で比較的速い。そのほかの機種も20秒台半ば〜30秒台半ばで起動した。最下位は47.633秒のARROWS Vだったが、富士通の夏モデルでは70秒や100秒を超える端末があったことを考えると、改善されたと言える。
小ネタではあるが、電源キー長押しで表示されるメニューに「再起動」があるかどうかも調べた。このメニューがある方が当然再起動しやすい。秋冬モデルでは、NECカシオ、カシオ計算機、ソニーモバイル、京セラ、Motorola Mobility製端末とiPhone 5が、再起動メニューを備えていない。Androidなら再起動メニューを標準で備えてほしいところだ。
NTTドコモ | ||||
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起動時間 | 再起動メニュー | |||
ARROWS Kiss F-03E | 33.767 | ○ | ||
ARROWS V F-04E | 47.633 | ○ | ||
Ascend HW-01E | 9.033 | ○ | ||
Optimus G L-01E | 20.9 | ○ | ||
Optimus LIFE L-02E | 27.9 | ○ | ||
MEDIAS U N-02E | 33.5 | − | ||
Disney Mobile on docomo N-03E | 33.167 | − | ||
GALAXY Note II SC-02E | 23.9 | ○ | ||
GALAXY S III α SC-03E | 21 | ○ | ||
AQUOS PHONE si SH-01E | 28.233 | ○ | ||
AQUOS PHONE ZETA SH-02E | 29.4 | ○ | ||
Xperia AX SO-01E | 34.667 | − | ||
au | ||||
起動時間 | 再起動メニュー | |||
G'zOne TYPE-L CAL21 | 33.033 | − | ||
ARROWS ef FJL21 | 33.167 | ○ | ||
HTC J butterfly HTL21 | 22.467 | ○ | ||
DIGNO S KYL21 | 27.5 | − | ||
Optimus G LGL21 | 22.333 | ○ | ||
VEGA PTL21 | 33.167 | ○ | ||
GALAXY S III Progre SCL21 | 28.4 | ○ | ||
AQUOS PHONE SERIE SHL21 | 25.5 | ○ | ||
Xperia VL SOL21 | 28.367 | − | ||
iPhone 5(au版) | 22.167 | − | ||
ソフトバンク | ||||
起動時間 | 再起動メニュー | |||
STREAM 201HW | 9.1667 | ○ | ||
MOTOROLA RAZR M 201M | 36.833 | − | ||
PANTONE 6 200SH | 32.4 | ○ | ||
iPhone 5(ソフトバンク版) | 20.933 | − | ||
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