レビュー
» 2009年06月16日 11時11分 公開

大変身したNetbook:新型「LaVie Light」3モデルの使い勝手をチェックした (2/3)

[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]

フォントや文字/記号の配置を見直した「すっきりキーボード」を搭載

 主要キーで17ミリピッチを維持したキーボードは、「む」「¥」「へ」キーなど5つのキーは横12ミリ×縦15ミリと小さいままで、配列にも変更はないが、キートップに印刷されたフォントを変更し、記号やアイコンを見やすく大きくした新タイプになっている(BL100/TAは従来モデルを踏襲)。ファンクションキーのサイズは13.5(横)×10(縦)ミリ、カーソルキーは14.5(横)×9.5(縦)ミリとやや小ぶりだが、後者はほかのキーから下にずれているため、扱いやすい(PageUp/PageDownキーが↑キーの左右に並ぶのは好みが分かれるが)。

 逆にタッチパッドは左右にクリックボタンを並べた春モデルから、通常のノートPCと同じパッドの下部に配置が変わり、違和感が減った。パッドのサイズも47(横)×28(縦)ミリから48(横)×31(縦)ミリとわずかに大きくなり、「ピンチ」「モーメンタム」といったジェスチャー操作も従来機に比べればやりやすい。ただ、タッチパッドの位置は、左右中央部分にあった従来機から、左に10ミリ移動したものの、ホームポジションに手を置くと、もう少し左側に配置してほしかったところだ。

BL350/BL310/BL300シリーズのキーボード。フォントが見直された「すっきりキーボード」を採用する
BL100/TAおよび従来モデルのキーボード。クリックボタンがタッチパッドの左右にある
タッチパッドには、シナプティクスの多機能ドライバが導入済みだ

新たに6セルの大容量バッテリーが登場し最上位モデルに付属

 バッテリーはBL350シリーズが標準で6セル、BL310とBL300シリーズおよびBL100/TAが3セルを装備する。BL310とBL300シリーズとBL100/TAの3セルバッテリーは形状が異なるので、従来モデルのバッテリーを流用できるのはBL100/TAのみとなり、BL100/TAや従来モデルに夏モデルの6セルバッテリーを装着することは不可能だ。

 容量は6セルが10.8ボルト 5800ミリアンペアアワーで重量が350グラム、BL310とBL300シリーズの3セルは10.8ボルト 2900ミリアンペアアワーで重量が178グラム、BL100/TAの3セルは10.8ボルト 2400ミリアンペアアワーで重量が170グラムとなる。6セルバッテリーを取り付けると、バッテリーが底面に約5ミリ、背面に約20ミリ出っ張るが、持ち運ぶ際に取っ手代わりとなるのでハンドリングは良好だ。

 バッテリー駆動時間はBL350シリーズが約7.4時間で重量は約1.32キロ、BL310とBL300は約4.2時間で重量はともに約1.14キロ、BL100/TAは駆動時間は約3.2時間で重量は約1.07キロだ。ちなみに、ACアダプタはサイズこそ49(幅)×114(奥行き)×29(厚さ)ミリと同じだが、BL350/BL310/BL300シリーズとBL100/TA(および旧モデル)で互換性がないのは注意したい。本体に比べてACアダプタが大柄なのも残念なところ。なお、実際の駆動時間は次回の記事で細かく触れる予定だ。

標準で6セルの大容量バッテリーが付属するBL350シリーズの底面
BL100/TAの底面。ACアダプタとバッテリーはともに上位モデルと互換性がない
BL350/BL310/BL300シリーズは底面のネジを2本回すだけでHDDが取り出せる

6セルバッテリーを取り付けたところ。バッテリーが底面と背面に出っ張る。実売価格は2万円前後だ
3セルバッテリー装着時はバッテリーが出っ張らずスッキリとする。実売1万2000円前後で販売されている
こちらはBL100/TAの側面。液晶ディスプレイの開閉方法が上位モデルと異なる。3セルバッテリーの実売は価格は1万2500円前後だ

標準で「バッテリ・リフレッシュ&診断ツール」がプリインストールされている
「節電設定ツール」を使うことで、無線LANやBluetooth、有線LANの電源をオン/オフできる
パワーオフUSB充電機能の設定画面。対応するiPodや携帯電話の充電が可能だ

SSD搭載モデルは出荷時の空き容量が少ないので要注意

 ストレージにSSDを標準で搭載したのも夏モデルのトピックだが、パフォーマンスとともに気になるのがSSDの空き容量だ。というのも、新モデルで採用されたSSDは16Gバイトと容量が少なめで、そこにリカバリ領域が確保されているため、実際に利用できる容量はかなり限られるからだ。

 SSDを搭載したのは、HDDとのハイブリッド仕様となるBL350シリーズと、SSDのみのBL100/TAで、どちらもSSDはCドライブに割り当てられている。BL350では容量16Gバイトのうち、隠しパーティションとしてリカバリ領域が約4.86Gバイト弱も占めており、初期状態で空き容量が約3.22Gバイトしかない。一方のBL100/TAは若干余裕があり、空き容量が4.56Gバイト、リカバリ領域が約4.19Gバイトとなる。いずれにせよ、Windows Updateを実行しただけで空き容量が激減するので、ソフトウェアのセットアップはDドライブのHDD(BL350シリーズの場合)か、別途用意したSDメモリーカード(BL100/TAの場合)などに行うのが無難だ。

BL350シリーズのSSDプロパティ画面。出荷状態で空きが約3.22Gバイトしかない
Dドライブとなる容量160GバイトHDDのプロパティ画面。こちらはゆとりがある
ディスクの管理で確認したところ、リカバリ領域がCドライブ(SSD)の約4.86Gを占めている

BL310BLシリーズは160GバイトのHDDを搭載し、パーティションはCとDに分かれる。こちらはCドライブのプロパティ画面
Dドライブのパーティションは60.3Gバイトで、ほぼすべてが空いている
リカバリ領域は約4.87Gバイトある

SSDのみ搭載したBL100/TAのSSDプロパティ画面)。空き容量は約4.56Gバイトある
リカバリ領域は約4.19Gバイトだ
「再セットアップディスク作成ツール」の画面

 外付けドライブが不要で、すぐにシステムを出荷状態に戻せるリカバリシステムは魅力だが、SSDの容量が少ない新型LaVie Lightではトレードオフの部分が悩ましい。別売の外付けドライブや手持ちの光学ドライブを使ってリカバリディスクを作成し、リカバリ領域を削除するという手もあるが、PC初心者にはハードルが高いだろう。もちろんコストや工程との兼ね合いがあるが、BL350シリーズならばDドライブ(HDD)にリカバリ領域を設定したり、BL100/TAではリカバリイメージをSDメモリーカードで提供したりしていれば、もう少し使い勝手がよくなっただけに、次期モデルでの改善を期待したいところだ。

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