NECの「LaVie L」シリーズは、16型ワイドのフルHD光沢液晶ディスプレイやBlu-ray Discドライブを搭載した上位モデルを筆頭に、テンキー機能内蔵のタッチパッドを全モデルで採用した主力ノートPCだ。従来は3機種12モデル(4色のカラーバリエーションを含む)で展開していたが、今回の冬モデルではフラッグシップだった「LaVie C」がLaVie Lシリーズに統合され、6機種15モデルにラインアップを拡充した。また、ワイヤレスでデジタル3波(地上デジタル/BS/CS対応)のテレビ番組を視聴/録画できる「ワイヤレスTVデジタル」モデルを用意したのも見どころだ。ちなみに、OSは全モデルとも32ビット版Windows 7 Home Premiumで、Office Personal 2007(SP2)をプリインストールしている。
このワイヤレスTVデジタルは、3波対応のデジタルテレビチューナーと、B-CASカードスロット、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN機能やハードウェアエンコーダなどを内蔵した外付けユニットで、アンテナケーブルに煩わされることなく、テレビ番組をワイヤレスで堪能できる。テレビ番組の視聴と録画ソフトウェアは「SmartVision」で、BS放送の6倍録画/地デジの4倍録画や、好みの番組を自動的に録画してくれる「おまかせ録画」機能も備える。録画番組はワイヤレスTVデジタルのユニットと通信していなくても視聴でき、さらにワンセグケータイへ書き出せる「外でもVIDEO」機能を持つ。なお、暗号キーがPC本体に内蔵されているため、ワイヤレスでテレビ視聴/録画が行えるのはセットモデルに限られる。
新たに登場した冬モデルのうち、これまでのLaVie Cシリーズに相当するのが、上位モデルの「LL770/VG」と「LL750/VG」だ。LaVie Cシリーズのみ採用されていた専用チップ「彩りプラス」を内蔵し、ハイビジョン映像を4つのモード(ダイナミック/シネマ/フォト/スタンダード)で色鮮やかに楽しめる。
両モデルのみ、なだらかな曲面を取り入れた新デザインのボディを導入しているのも特徴で、ボディサイズは380(幅)×267(奥行き)×39.8(厚さ)ミリとスリムになった(重量は約3.1キロ)。夏モデルのLaVie L 上位モデルで採用されていた、ガラス粒子を表面塗装に盛り込んで光沢のあるボディを獲得した「ガラスフレーク」を継承しているのもポイントだ。
主なスペックは、1920×1080ドット表示に対応した16型ワイド液晶ディスプレイ(スーパーシャインビューEX2液晶)とBlu-ray Discドライブを筆頭に、CPUがCore 2 Duo P8700(2.53GHz)にチップセットはIntel GM45 Express、4GバイトのDDR3メモリ(2Gバイト×2/PC3-8500対応)、500GバイトのHDD(5400rpm)と充実している。インタフェースは5基のUSB 2.0、4ピンのIEEE1394、eSATA、アナログRGB、HDMI、ExpressCardスロット、SDHC対応SDメモリーカード/メモリスティック(PRO-HG対応)/xDピクチャーカード対応メモリカードスロットなどで、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANとギガビット対応の有線LANを装備する。
両モデルの違いは、VL770/VGには前述のワイヤレスTVデジタルユニットのほか、Bluetooth 2.1+EDR、有効192万画素のWebカメラが装備され、VL750/VG6シリーズはそれらを省きつつ、スパークリングレッド/スパークリングミルキーピンク/スパークリングホワイト/スパークリングピュアブラックのカラバリが用意される(VL770/VGはスパークリングピュアブラックのみ)。
予想実売価格はVL770/VGが21万5000円前後、VL750/VG6シリーズが19万円前後の見込みで、発売はVL770/VGが11月上旬、VL750/VG6は10月22日の予定だ。
次のページでは、スタンダードモデルの詳細を見ていこう。
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