さて、最後に性能だが、最新のCPUを採用したハイエンドノートPCだけに悪かろうはずがない。PCMark VantageとPCMark05でHDDのスコアがよいのは、もちろんSSDをテスト対象としているからだ。3DMark06やFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアは、GeForce GT 230Mの性能が悪くないことを示している。特にユーセージモデルを設定したベンチマークテストを行うPCMark Vantageの場合、それぞれのシナリオに基づいて、PCの複数のコンポーネントにまたがるテストを行う。高速なSSDや1Gバイトの専用メモリを持つGPUといった「切り札」があると、スコア全体が底上げされる傾向が強い(もちろん、それも本機の性能の片りんである)。
以前、PC USERで取り上げられていたデルのStudio 15は、数少ないCore i7搭載ノートPCということもあり、本機の直接のライバルだと思われる。が、全般にベンチマークテストのスコアで本機のほうが上回る理由は、この2つのデバイスによるところが大きいだろう。なお、テスト結果にはStudio 15もスコアも併記したが、OSなどが異なるためあくまで参考程度に見てほしい。
現時点で、いずれの製品もGPUが固定であることを考えると、Mobility Radeon HD 4570を搭載したStudio 15より、グラフィックス性能に関してはGeForce GT 230Mを搭載したPavilion Notebook PC dv7/CTのほうが上、ということになる。スペック的にdv7/CTを上回りたければ、ゲーマー指向のAlienware M15xを選択する以外にないだろう。
もう1つ固定されたスペックという点に関して、Studio 15/Alienware M15xとdv7/CTで対照的なのは、32ビット版のWindows 7 Home Premium限定のPavilionに対して、64ビット版に限られるもののWindows 7 Home Premium、Professional、Ultimateを選択可能なStudio 15/Alienware M15xという違いだ。32ビット版と64ビット版、どちらがよいと単純に言うことはできないから、手持ちの周辺機器やアプリケーションと相談して、ということになるだろう。
日本HP、最大10時間稼働対応のモバイルノート「dm3」など冬ノート計7シリーズ
NehalemがノートPCでも使えるぞ──“Clarksfield”Core i7発表
CULVとかいっていないで、デルのCore i7ノートPC「Studio 15」でかっとぼう!!
デル、ノートPC「Studio 15」「Studio XPS 16」にモバイル向けCore i7搭載モデルを追加
CULV版はインテルだけじゃない!!──Congo採用のちょい上ノートPC「HP Pavilion Notebook PC dm3a」の実力は!?
2万円安く長時間駆動──7万円台のCULV版「HP Pavilion Notebook PC dm3i」も捨てがたい
CULVでは物足りない──それなら、標準電圧版CPU+外部GPUの「HP Pavilion Notebook PC dm3i」はどう?(前編)
CULVでは物足りない──それなら、標準電圧版CPU+外部GPUの「HP Pavilion Notebook PC dm3i」はどう?(後編)
128GバイトSSDを取るか価格を取るか、それが問題だ――「HP Mini 5101 Notebook PC」で悩む
デザインかカラバリか、Windows 7かXPか……HPの新型Netbook「Mini 110」で悩む
“世界最薄”モバイルノート「Adamo XPS」の秘密に迫る
特集:Windows 7のすべて
特集:2009年PC秋冬モデル ついに解禁!! Windows 7モデル、どれを買う!?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.