Core i7ノートPCの実力を「HP Pavilion Notebook PC dv7」で確認する元麻布春男のWatchTower(2/2 ページ)

» 2009年12月09日 11時22分 公開
[元麻布春男(撮影:矢野渉),ITmedia]
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ライバル機を上回るパフォーマンスを獲得

評価機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面

 さて、最後に性能だが、最新のCPUを採用したハイエンドノートPCだけに悪かろうはずがない。PCMark VantageとPCMark05でHDDのスコアがよいのは、もちろんSSDをテスト対象としているからだ。3DMark06やFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアは、GeForce GT 230Mの性能が悪くないことを示している。特にユーセージモデルを設定したベンチマークテストを行うPCMark Vantageの場合、それぞれのシナリオに基づいて、PCの複数のコンポーネントにまたがるテストを行う。高速なSSDや1Gバイトの専用メモリを持つGPUといった「切り札」があると、スコア全体が底上げされる傾向が強い(もちろん、それも本機の性能の片りんである)。

 以前、PC USERで取り上げられていたデルのStudio 15は、数少ないCore i7搭載ノートPCということもあり、本機の直接のライバルだと思われる。が、全般にベンチマークテストのスコアで本機のほうが上回る理由は、この2つのデバイスによるところが大きいだろう。なお、テスト結果にはStudio 15もスコアも併記したが、OSなどが異なるためあくまで参考程度に見てほしい。

PCMark Vantage(写真=左)とPCMark05のテスト結果(写真=右)

3DMark06(1600×900ドット/写真=左)とFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のテスト結果(写真=右)

評価機のデバイスマネージャ画面

 現時点で、いずれの製品もGPUが固定であることを考えると、Mobility Radeon HD 4570を搭載したStudio 15より、グラフィックス性能に関してはGeForce GT 230Mを搭載したPavilion Notebook PC dv7/CTのほうが上、ということになる。スペック的にdv7/CTを上回りたければ、ゲーマー指向のAlienware M15xを選択する以外にないだろう。

 もう1つ固定されたスペックという点に関して、Studio 15/Alienware M15xとdv7/CTで対照的なのは、32ビット版のWindows 7 Home Premium限定のPavilionに対して、64ビット版に限られるもののWindows 7 Home Premium、Professional、Ultimateを選択可能なStudio 15/Alienware M15xという違いだ。32ビット版と64ビット版、どちらがよいと単純に言うことはできないから、手持ちの周辺機器やアプリケーションと相談して、ということになるだろう。

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