“豪華すぎる”モバイルノート「VAIO Z」を徹底検証する(前編)向かうところ敵なし!?(5/5 ページ)

» 2010年02月17日 13時15分 公開
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バックライト付きキーボードと多機能なタッチパッドを採用

 キーボードは、もはやVAIOノートでおなじみとなったアイソレーションキーボードを採用している。主要キーのキートップは14×14ミリの正方形で、キーとキーの間隔は約5ミリ離れているため、隣接するキーを誤って押すことは少ないだろう。キーボードのレイアウトは前モデルから変わっておらず、キーピッチは約19ミリのフルピッチ仕様だ。配列に無理がなく、カーソルキーも一段下げて配置してあるなど、見た目よりかなり入力しやすい。

 店頭モデルのキーボードは通常の日本語配列キーボードだが、直販モデルではバックライト付きの英字配列/日本語配列キーボード、バックライトを搭載しないフォントカスタマイズの英字配列キーボード、同じくバックライトなしの英字配列/日本語配列かななしキーボードも選択可能だ。キーボードのバックライトは液晶ディスプレイの照度センサーと連動し、自動で点灯/消灯する。

日本語配列キーボード
英字配列キーボード
直販モデルはバックライト付きキーボードも選べる

キーボードのバックライトは「VAIOの設定」でオン/オフを切り替えられる

 なお、今回からバックライト付きキーボードを採用し、キーボードユニットに導光板などを挟み込む必要があることから、従来は約2.5ミリを確保していたキーストロークは少し浅くなっている(実測で約2ミリ)。もっとも、この変更に合わせて、キータッチの調整をし直したとのことで、使用感はほとんど変わらず、軽めのキータッチで軽快に入力できた。

 また、前モデルは最下段のキーを押す際に親指がパームレスト上部の段差に当たってしまう点が気になったが、新モデルでは最下段のキーと盛り上がったパームレストとの距離が離れているため、段差に指が当たることがなくなった。細かいところだが、個人的には長文を入力する際のストレスが確実に減ったので、この改善点はポイントが高い。

左が前モデル、右が新モデル。キーボードのレイアウトは変わらないが、パームレストとタッチパッドのデザインが変更され、これが使い勝手に影響を与えている

 タッチパッドは横長で、サイズは81×41ミリと前モデル(81×44ミリ)より縦方向が狭くなったが、それでも十分な領域があり、指の滑りも問題ない。左右のクリックボタンは前面の傾斜に配置されるようになっため、前モデルより押しやすくなった。ボタンのストロークは浅いタイプで、適度なクリック感がある。

 タッチパッドのドライバはアルプス電気製からシナプティクス製(V7.4)に変更された。これにより、2本指の開閉で拡大/縮小を行う「ピンチ」、パッドをはじくことでポインタを移動させる「モーメンタム」など、マルチタッチジェスチャー機能が利用できるようになっている。

横長のタッチパッドは左右のクリックボタンが前面の傾斜に配置されており、押しやすくなった
タッチパッドのドライバは、2本指の開閉で拡大/縮小を行う「ピンチ」(つまみズーム)に対応する
「モーメンタム」はパッド上で指をすばやくはじくように動かすことで、ポインタを高速移動させる


 以上、新型VAIO Zの特徴と使い勝手を一通りチェックしたが、見た目はそれほど変わっていないようで、実は新シリーズと呼んでもいいほど、各所が大幅にパワーアップしていることが改めて確認できた。レビューの後編では引き続き、店頭モデル、直販モデル、前モデルの3台を使って、パフォーマンスやバッテリー駆動時間などを比較していく。


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