続いてフルHD(1920×1080ドット)のMPEG-2(24Mbps)動画を30分連続再生するとどうか。
キーボード面上部に少し黄色い範囲が増え出すものの、それでも最大温度は33度だ。さらに、触れる面積が広く、温度を感じやすいパームレスト部はアイドル時とほぼ変わらないのも好印象である。画像左上部に本体左側面のファン回転と排熱スリットから出た熱の様子がうっすら確認できるようになるが、右手でマウスを扱う人なら問題ない。なお、こちらはアイドル時にはなかったものであり、“アイドル時はほとんど温度が上がらない”点も改めて確認できた。
Webサイト表示やメールチェックなど、負荷をかけていない状態で適当にPCを使っている時は、こちらとアイドル時の間と思っていい。ともあれ熱さはほとんど感じず、すこぶる快適に利用できる。
マグネシウムリチウム合金を採用した底面は、ちょうど内部にロジックボード類のある部分で、排熱スリットのある部分の温度がやや上がっていた。本機は奥側のゴム足が数ミリ高く、ごくわずかに前傾姿勢となっている(体感しない程度だが)。このすき間より後方へ熱が逃げるようで、前方/ユーザー側へは及ぼさないが、ヒザに乗せて使うならほんのりあたたかく感じると思われる。
高い負荷をかけ続けるベンチマークプログラムを実行すると、さすがにキートップ部/底面に赤い範囲が目立つようになる。最高温度はキーボード部40.6度、底面は46度となった。
ここまで負荷をかけると数値は確かに上昇する。ただし、まだ「うん、あたたかいね……」といった感じである。参考までに、別途使用している標準電圧版Core i7-2620M搭載のVAIO Z(VPCZ21 電源プラン:バランス)のキーボード部温度は、通常利用時で38.9度であった。それを考えると、この高負荷状態でもLaVie Zは普通に使える範囲であることが伺える。
(最近のノートPCはたいてい大丈夫なので)使用時の不快な発熱を心配する人はあまりいないかもしれないが、手のひらに感じる熱さの不快感は意外と作業効率に影響する。この点、普段使いにおいて、LaVie Zは本体の熱で不快に思うことははほぼない。とても優秀だ。
ちなみに、2012年8月22日15時までNECダイレクトでLaVie G タイプZを予約すると特典がある「LaVie G タイプZ予約キャンペーン」も行われている。“いま予約すると、いつ到着するのか──”といった目安納期の確認とともに、購入を検討している人はぜひチェックしておいてほしい。
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