スマホ初のIGZO液晶搭載、ハイパフォーマンスと省エネを両立――「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」NEXTシリーズ

» 2012年10月11日 11時21分 公開
[田中聡,ITmedia]

 シャープのドコモ向けフラッグシップ機「AQUOS PHONE ZETA」の2世代目のモデルが登場。「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」は、省エネ性能と大画面を高い次元で両立させた1台に仕上がっている。発売は11〜12月の予定。OSはAndroid 4.0。

photophoto シャープ製の「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」。ボディカラーはRed、White、Blue

 SH-02E最大の特長は、シャープが開発した新世代ディスプレイ「IGZO液晶」を、スマートフォンでは世界で初めて搭載したこと。IGZOでは液晶のトランジスタを薄型化でき、画素あたりのバックライトの透過率が従来のCG Silicon液晶よりも約70%向上。これにより、同じ消費電力でIGZOの方が明るく表示できる。

 また、従来の液晶では静止画を表示しているときでもCPUが1秒間に60回動いているが、IGZOでは静止画の表示中はCPUの動きを止め、1秒間に1回しか電流を流さないので、消費電力を大幅に抑えられる。さらに、タッチパネル検出時にノイズを抑え、より正確な操作も可能になる。ディスプレイはHD表示(720×1280ピクセル)対応の4.9インチで、狭額縁設計によりギリギリまでボディの幅を狭くしている。

 プロセッサーは、クアッドコアCPUを備えるQualcommのSnapdragon S4「APQ8064」を採用し、メモリはROMが32Gバイト、RAMが2Gバイトに増強されている。通信サービスは下り最大100MbpsのXi(LTE)を一部エリアで利用でき、800MHz帯のLTE通信もサポートする。さらにバッテリーは2320mAhという大容量のものを備え、スマートフォンとしての基本性能も底上げされている。ただしSH-09Dでは利用できた「おくだけ充電」には対応しない。

 カメラは裏面照射型CMOSセンサーを採用。画素数は約1630万画素に向上し、デジタル16倍ズームで遠くの被写体をより写しやすくなった。約0.4秒でカメラが起動する「ON速起動」も健在だ。さらに、光学式手ブレ補正と電子式手ブレ補正に、音声でシャッターを切れる「Voice Shot」を加えたトリプル手ブレ補正により、ブレを極力抑えて撮影できる。120万画素のインカメラにも裏面照射型CMOSセンサーを採用しているので、自分撮りでもノイズを抑えられる。

 本体のイヤフォンジャックに挿して携帯できるタッチペン(試供品)を同梱。このタッチペンを使える便利ツールとして、どこでも起動して手書きメモを残せる「書メモ」アプリと、手書きのスケジューラーとして使える「書ノート」アプリをプリインストール。書メモに残したメモを切り取ってメールに添付することもできる。音声操作も強化し、あらかじめ登録した言葉をスリープ時に話すとロックが解除されたり、音声でアプリを起動したりできる。また、ディスプレイ面全体が通話中のレシーバーとなる「パネルレシーバー」も搭載。5GHz帯の無線LANや、決済サービス込みのNFCも利用できる。

「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」の主な仕様
機種名 AQUOS PHONE ZETA SH-02E
OS Android 4.0
CPU Qualcomm Snapdragon APQ8064(1.5GHzクアッドコア)
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約68×135×9.8ミリ
重さ 約150グラム
連続通話時間 未定
連続待受時間 未定
バッテリー容量 2320mAh
メインカメラ 有効約1630万画素裏面照射型CMOS(AF/手ブレ補正対応)
インカメラ 有効約120万画素裏面照射型CMOS
メモリ ROM:32Gバイト、RAM:2Gバイト
外部メモリ microSDXC(最大64Gバイト)
ディスプレイ 約4.9インチHD(720×1280ピクセル)IGZO液晶 1677万色表示
ボディカラー Red、White、Blue
主なサービス・機能 NOTTV、Xi(下り100Mbps/上り37.5Mbps)、FOMAハイスピード(下り14Mbps/上り5.7Mbps)、WORLD WING(3G+GSM)、おサイフケータイ、防水/防塵、Wi-Fi、テザリング、エリアメール、GPS、Bluetooth、DLNA/DTCP-IP、NFC(決済サービス含む)、しゃべってコンシェル、ドコモクラウド、スマートフォンあんしん遠隔サポート ほか
発売日 11〜12月予定

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー