海外プリペイドSIM導入マニュアル──「フィンランド・ヘルシンキ2012年」編「1日定額200円のプリペイド天国」な海外定額データ通信(2/2 ページ)

» 2012年11月21日 11時00分 公開
[山根康宏,ITmedia]
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Dnaのモデムセットを購入してみる

 ヘルシンキ市内のショッピングモールや繁華街にはたいてい3社のショップがある。ただしどこも混雑しており、順番を待つことが多かった。今回訪れた店舗のうち、Elisaのショップはプリペイドのモデムセットがなく、店員が出してきたUSBモデムは別売品のためか割高だった。通常各国では「まず事業者の店舗へ行くのが先決」であり、本連載でも何度かそう述べているが、ここフィンランドにおいては街のあちこちにあるキオスク R-Kioskiのほうが買いやすいかもしれない。実際、いくつかのR-Kioskiを回ったところ、39ユーロのDnaのモデムセットがきちんとあった。

photophoto というわけで購入したDnaのUSBモデムとプリペイドSIMのセット。「DATAPREPAID」と記載されているので分かりやすい。R-kioskiのレジ奥の棚などに並べられている。モデム「Huawei「E367」)にSIMカードを入れる。より通信しやすくするための外部アンテナが付属するのは北欧ならではである

 利用は、SIMカードを入れてPCに差すだけ。ゼロインストール対応のそれは各国のプリペイドUSBモデムセットと同じで、機器を差すとドライバと接続ソフトのインストールが始まる。一応、インストール時メニューの言語には選択肢はなくフィンランド語のまま進んでいったが、同意の意味を示す「Hyvaksyn」ボタンを押していけば問題なかった。接続ソフトの表示言語はKieliメニューより選択する。Suomiはフィンランド語。日本語表示はできないが、Englishを選んでおくのが無難だろう。

photophoto インストーラーはフィンランド語のみ。接続ソフトも初回はフィンランド語で立ち上がるが、表示言語の切り替えは可能だ
photophoto 設定画面からEnglishを選択すると、接続ソフトの表示言語を無事英語に変更できた

 このセットパッケージには10ユーロ分の利用料金(残高)が含まれている。そのため1.9ユーロ/日の1日データ通信定額プランを利用するなら、残高の追加なく5日ぶん利用可能だ。ちなみに、残高を追加するにはキオスクの店舗でSIMカードの電話番号を伝えればその場でレジで残高を追加してもらえる。最初から5日ぶん以上利用するのであれば、キオスクでの購入時に残高も一緒に追加してもらうとよいだろう。

 なお、Dnaは10Gバイト・あるいは180日まで/19.9ユーロ(約2063円)、30Gバイト・あるいは180日まで/29.9ユーロ(約3100円)のデータプランもあるので、5日以上の滞在でPCなどにて大量のデータ通信を行うなら、こちらを選ぶのもいい。今回は時間がなかったためプラン購入は試さなかったが、データプラン購入のオンラインサイトに進み、指示に従って代金を払えばよいようだ。

photophoto 追加は http://www.dna.fi/lataus から。ただし、英語表示ページはないようである。中央の「DNA Dataprepaid」タブ→「Valitse」よりプランを選択できる。左の「Anna liittyman numero」枠にSIMカードの携帯番号を入力し、右下の「Jatka tilausta」をクリックして進んでいく

実は一番手軽、SaunalahtiのSIMカードをスマートフォンで利用

 それにしてもヘルシンキの街中にはキオスク店舗であるR-Kioskiが多い。モデムセットは店によって品切れていた場合もあったが、プリペイドSIMカードの在庫切れはまずない。SIMロックフリーのスマートフォンをすでに所持しているのであれば、ヘルシンキに着いたらプリペイドSIMカードだけを買うだけでよいわけだ。スマートフォンにテザリング機能があるなら、PCやタブレットでのデータ通信もそれを活用すればよいだろう。

photophoto SaunalahtiのプリペイドSIMカード。SIMロックフリーのスマートフォン(もちろんフィンランドでのW-CDMA周波数に対応している機種)を所持しているなら、これに差し替えて、APNを設定するだけで基本は使える

 筆者が購入したのはElisaのSaunalahtiプリペイドSIMカードで、価格は6.9ユーロ(約715円)。こちらに6ユーロ(約622円)分の利用可能な料金(残高)が含まれている。これでも1.9ユーロ/日の1日データ定額プランにより4日ぶん利用できる計算だ。SIMカードにはPIN認証があるが、番号は「1234」である。

du プリペイドSIMカードのAPN設定
APN internet
ユーザー名 (なし)
パスワード (なし)

 しばらくして電波をつかむと、開通完了の旨のSMSが届く(フィンランド語だ)。これら送信メッセージを今後英語に切り替えるには、SMSで「18258」宛に本文をENGLISHと記述して送信すればよい。APN設定は右記の通りだ。

 Elisaは7日定額(最大4Mbps)、31日定額(最大1Mbps)、31日定額(最大4Mbps)、計3タイプのプランも申し込める。プリペイドSIMカード購入後は残高が少ないので、リチャージバウチャーを利用するか、Dna同様にキオスクの店頭で残高追加をお願いしておくとよい。バウチャーでの残高追加はSMSで「18258」宛に本文を「Load (バウチャーカードに記載される15ケタの数字)」を記入して送信する。データプランの申し込みは、同様にSMS「15020」宛に、7日定額は「data7」、31日定額(最大1Mbps)は「datamega」、31日定額(最大4Mbps)は「data31」と記入して送信することで行える。

 ちなみにSIMカード購入時には初回6ユーロぶんが入っているので、6.9ユーロの7日定額プランは0.9ユーロぶんを足せばよいのだが、リチャージ用バウチャーカードは最低追加額が10ユーロ(約1037円)なのでややムダが出てしまうのはちょっと注意してほしい。フィンランドのプリペイドSIMカードの有効期限は1年。1年以内の再訪時に使うなり、あるいは知人がフィンランドへ渡航するならそれを貸してあげるなどするのとよいかもしれない。


photophoto 電源投入後、SIMカード用のPIN入力が必要。「1234」を入力する。お知らせSMSなどの言語は英語に変更できる。APNを設定すれば自動的に1日定額でデータ通信が可能となる。より高速な通信が必要なら、追加定額プランを申し込む。(残高があれば)SMS送信の操作で手続きできる


 ヘルシンキは、あえて事業者のショップへ行かずとも街のキオスクで手軽にプリペイドSIMやモデムセットが買える。さらにデータ定額も何もせず毎日1.9ユーロ(約197円)ぶんで利用できる。プリペイドSIMカードの購入・利用の手軽さは、ヨーロッパの他国より大きく利便性がよく、すごくお手軽である。ヘルシンキ訪問の際は(もちろん他国渡航時にも活用できるだろうから)、ぜひともSIMロックフリーのスマートフォンを(入手して)持って行ってもらいたいものである。


photo

山根康宏 :香港在住の携帯電話研究家。一企業の香港駐在員時代に海外携帯電話に興味を持ち、2003年に独立。アジアを中心とした海外の携帯電話市場の状況や海外から見た日本の携帯電話市場についてなど、海外の視点からコラムや記事を日本のメディアに執筆するほか、コンサルティング活動も行う。携帯/SIMカードコレクターとしても知られ、所有する海外端末数は1000台に達した(2012年3月時点)。



[Information] グローバルデータで空港レンタル「フィンランド」:Wi-Fiルータ型を1580円/日でレンタルOK

photo フィンランド渡航者向けの料金は、Wi-Fiルータ型は1580円/日から、USBモデム型は1280円/日よりレンタルできる

 フィンランド渡航時のデータ通信手段確保は、国内のレンタルルータ事業者を利用するのも手軽で便利な手段だ。

 海外渡航者向けの海外対応データ通信機器をレンタルできるサービス「グローバルデータ」では、タブレットやスマートフォンなどでも便利に使えるWi-Fiルータ型を1580円/日から、Windows/Macで利用できるUSBモデム型を1280円/日よりレンタルできる「フィンランド 定額プラン」(対象国D)を用意する。

 レンタル申し込みは同社Webサイトで行える。機器の受け取りは、宅配か空港受取りにて。出発日2日前17時までの申し込み(成田、羽田は申し込み日が平日の場合、前日17時)で、出発当日に成田、羽田、関西国際、中部国際の各空港で受けとることも可能となっている。



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